和装 和装前撮り。
あまり気にしてなかったのだけど、お店のほうから和装の前撮りはいかがですかとお話しがあった。
10万円のところ、挙式披露宴をこのホテルで行う方は5万円、というプランなのだ。
安い、のか?冷静になれよ私!5万円。高いではないか。
どっちでもいいやあと思っていたが、双方の母親は二つ返事で、というより、やらないわけがなかろう!ってな勢いで返事をしていた。
タダでできそうな雰囲気になってきたので、やることに(^.^)たいへんなのだ。
オトコの人は、羽織に紋とか入れちゃうわけ。それを変更するのに2週間もかかるらしい。
「早く紋を聞け。聞いて変更してもらわないと写真撮れないだろ」
とせっついても、また先生は動かない。
うんうんと、返事だけはいつも良いのだが。
前撮りの話が決まってから5日はたっただろうか。やっと、家に紋を確認し、衣装室に電話をした模様。私は母の希望もあって白無垢の写真を撮ることにした。
白無垢なんだから、白い着物を着るだけであって、当日行けばすむことだよね、と気楽にしていたら、「衣装合わせに来てほしいって」と先生。
何でさ?
着物にもサイズとかあるのかしら・・・?試食を予約した日に合わせてナゾの衣装合わせとやらに行くことにした。
また、ドレスと同じ衣装室に通され、なにやら準備をしている・・・。
すると、どさどさと大量の白無垢が出てくるではないか。
お布団みたいだな。
生成りっぽいのと真っ白なのとの違いはわかる。
だけど、生地の模様などは、私にはわからないよ・・・。この試着は、洋服の上からタオルや背中になんだか薪のようなモノを背負い、その上から着物を羽織って洗濯バサミでとめるだけ。
出てきた着物をひとつづつ着せられる。
そして、「どうですか」と聞かれる。
だから、わからんって^^;
先生だって、わかるはずもない。
私は、真っ白のがいいと言って、さっさと試着を切り上げた。せっかくだからかつらも合わせてみたらと係りの人が言う。
あの、町娘のかつらをかぽっと乗っけるだけだなと思っていたのだが。
・・・これがまた。かつらをかぶせる前準備がまたたいへんなのだ。
髪の毛を上げて、ネットで包み、紫の肢巻みたいのでぐるっと押さえてさらにネット。
時代劇の役者さんみたいである。
そして・・・。出てきた出てきた町娘が。
ちょっと大きめのものからかぶる。でかい。
かぶせながら、「角隠しと綿帽子とどちらがいいですか」と美容室の人が聞く。
そんなの知らん・・・。
「よくわかんないので見せてください」といった。係りの人は、「どっちがいいかわからない」と受け取ったと思うけど、私は、「それがなんだかわからない」の意味だった^^;かつらをかぶせてかんざしをつけて、そこで先生と先生母が呼ばれる。
洋服にこの頭は、史上最高の恥ずかしさだ。
みんなは「かわいいかわいい」と言ってくれるけど、自分がいちばんわかってるよ、マヌケだよ。そこで先ほどの角隠しと綿帽子登場。
ああなんだ、これのことか。
綿帽子って、かぶったら頭がすべて見えなくなっちゃうじゃない。
そんなもったいない・・・。べっこうのかんざしたくさん刺さっているのに・・・。
と言うわけで、角隠しに決定。これで、写真のための衣装は決定。
あとは、当日来ればよし、と。当日、10時の予約なので、8時にうちにより弟を拾う。やつは今日、カメラマンだ。
セミプロのようなものなので、こういうとき実に役立つ。
皆さんもよかったらどうぞお使いください。値段は要相談。9時半にホテルについた。
しかし私は「すっぴん」なので、一刻も早く衣装室へ行きたい!
「どうせすぐメイクしちゃうから、すっぴんで来てね」
と言われていたのでそのとおりにしたのだが、やはり、やめればよかった・・・。強引に40分ごろ衣装室へ入り込む。すぐに美容室へ通された。ああ、よかった・・・。
ここからが長い(>_<)
まず、浴衣に着替える。
そして髪の毛を、時代劇の役者ふうに紫の手ぬぐいらしきものでまとめる。
それからメイク。
ふつうより白っぽいファンデーションを塗りたくり、粉をはたき、水化粧とやらを施す。
この水化粧、「かゆくなるから、かゆいとこ言ってね」と言われたとおり、かゆいかゆいかゆい・・・。
水をつけっぱなしにすると確かに蒸発したあとがかゆくなる。それが、顔中、腕中。
(腕にもやるのだ。おかげで色の黒いのが少し軽減された)
発狂するほどむずむずする。ひー。
普段はしないアイラインやマスカラなどもしてもらい、真っ赤な口紅を口より小さく塗る。
突然目の前にいろいろ道具が飛んでくるので、ずっと目をつぶっていたで、完成してびっくり。白っ。
美容師さんが席をはずした隙に、鏡に近づいてよく見てみると・・・。仮面だわ、これ。
遠めでみるといい感じなのだが・・・。人に近づくのはやめよう。
さて、頭部分が完成し、次は白無垢。
実は、衣装選びのときに、実に簡単に白無垢を引っ掛けた程度だったので、今日もそんなもんだと思っていたのだ。一番上に白無垢がかかっていれば中はどうなっていようと、はっきりいってわからない。そうなんだと思っていたのに・・・。
いやはや、一からすべて着付けだった。
薄っぺらい私の体に綿をぺたぺた貼り付け、タオルを巻き、本格的。
真っ白な着物を着せられて、ぎゅうぎゅう引っ張られながら「死んだ人みたい」などと考えていた。
うーーー。
だんだん重くなる。頭はすでに重くて、ちょっと気を抜くと後ろにひっくり返りそうだ。
さらに、この打ち掛けってやつ!
下のほうに綿が入っているので、肩が重い・・・。
立ってるだけで息が上がってくるほどである。美容室に通されてからはや1時間20分。
やっと完成。
少し休憩させてもらって、今度は写真室へ。写真屋さんからの説明を受け、背景のかかっているスペースへ立つ。
先生は、初めての羽織はかまに楽しそうである。
写真屋さんの言うような姿勢を取ると、エクソシストだ。
体は右前方へ向けて、顔だけ左へ向けろっていうんだ。
そして、笑えと。
・・・ムリ。
肺が苦しい・・・。
むりやり笑う。写真館での撮影はほんの10分ほど。
それからしばらく、館内をいろいろ動いて写真を撮って良いことになっている。
そのために、カメラマンを連れてきた。
神前式用の神殿や、光の入る廊下などで36枚フィルム分撮ってきた。
しかしここでも、「笑え!」「目が笑ってない!」と怒鳴られる。もともと写真で笑うのは苦手なんだが。これが30分ほど。
ああ疲れた〜。もう動きたくない。もう終わりにする!
衣装室へ戻る。脱ぐのは簡単。ものの3分でおしまい。
うーん。
これでも二度とこの白無垢を着ることはないと思うと名残惜しいが、でも、疲れた。