第20回目

大犬座・シリウスへ   ・・・  優しい魂こそ傷つけられる。 

冬・1月の夜7時頃には、南の夜空の下の方に、この満点の星空の中で一番、輝く・恒星シリウスが君臨しています。
強い北風に、吹き飛ばされてしまうのでは、ないかと、心配してみたけれど、それは、心配し過ぎのようでした。
しっかりと、白銀の光を放ち、プライド高く、夜空にまたたいています。   どんな事があってもね・・・

このたくましい夜空を見て、ふと・・・思い出した。 
ある晩秋の夕方に、一つのとても無垢で優しく、小さな魂が、傷つけられた場面に立ち会ってしまった事だ。
その小さな魂は、ありったけの力を振り絞って、泣いていた。その小さな魂の頬は、涙を流し過ぎて真っ赤に腫れあがっていた。
「何があったの?」    私は、その小さな魂の傍にあった、名も知らない草の植木鉢に、「通訳」を頼んだ・・・
ショックだった・・・  私は、あまりのショックで、頭痛に襲われた。

その小さな魂は、「自分の事ばっかり」の赤い魂に、一方的に、何かを、ガミガミと、言われたらしい。 抵抗・反論は出来なかったようだ。
赤い魂は、言うだけ言って、(切りつけるだけ、切りつけて)自分の感情が収まったのか、もっと興奮してしまったのかわからないが、
現場を去ったとの事だ。
又、それを、通訳してもらってから、私には、二度目のひどい頭痛が襲ってきた。 頭から、血が・血が、無くなっていく・・・

その小さな魂は、まるで、「アメジスト」が、ひっそりと優しい紫の色を放つがごとく、周りに安らぎと、安堵感を与えている魂だ。
どうして、この小さな魂が、傷つけられてしまったのだろうか・・・

「犠牲」という言葉がある。それは、時には、「死」という形で表現される。
日頃、テレビのニュースで報道される事件の「犠牲者」の多くの方が、志が高かったり、ご近所で評判の良い人だったりと、そんな情報が殆んどだ。
優しい魂、良い魂が、犠牲になっている。

そのような、優しく、良い魂が犠牲になることで、たくさんの周りの人が「助かる」のが、現実だ。「真の代表者」のように・・・
これは、究極の例かもしれない。

しかし、身近に、私が出会ってしまった日常の事がたくさんあることだろう。
何でこの人が?傷つけられてしまうの?  という事が・・・
優しい魂は、ときには、大・中・小の社会レベルの「鉾」や、「盾」の存在も、担っているのだろう。

優しい魂は、今後、5年先、10年先、50年先に、この世の為に「良き事で役立つ存在」を担う魂なのだ。
(良き事というのは、それぞれの判断基準が有ることでしょう。)
そのような役割を得て優しい魂として生まれ落ち、今は、「普通」の生活をしている。
しかし、優しい魂こそ、早い段階で、「辛い」経験、「泣いてしまう」体験、「考えこんでしまう」日々を、送るようだ。
これから、周囲を助けるための試練を、早いうちから勉強し、予習・複習を、繰り返すのだろう。

優しい魂の持主は、それに耐え抜くだけの、「優しさ」「賢さ」「控え目」があると、確信している。  私は個人的には、「強さ」は、いらないと、これも確信している。

恒星シリウスは、どうして、そんなに北風に吹かれながも、輝いているのでしょう。風が強いほど、またたく光は、キラキラしています。
冬に、強い北風が、吹いていているからなのでしょうか。

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