Prologue…

ハム〜ルマウンテン  この地方の外れに、常に霧で覆われて人を寄せ付けぬ、ハム〜ルマウンテンという名の険しい山があった。

 その山の中腹に、ぽっかりと口を開けた洞窟があった。古い言い伝えによると、その洞窟は地の底まで続いているかのように深いもので、その先には『ハムスターの楽園』と呼ばれる場所があるという。

そこでは、ひまわりの種がいつでも好きなだけ手に入り、ハムスター達が飢えや暑さに苦しんだり寒さに震えずに幸せに暮らしているという…。

―― ハムスターの楽園 ――

 その噂を聞きつけた、自他共に認めるハムスター愛好家であり冒険家でもあるあなたは、この辺境の地に今、足を踏み入れたところだ。




 その伝説の山を目指して一本道を歩いてきたあなたは、道の向こうに牧場らしきものがあるのに気が付いた。近づいてみると、柵の中には体長1mぐらいに良く育ったハムスターがひしめいていた。

 ハム好きのあなたは思わず顔をほころばせて、懐から常に携帯しているひまわりの種を取り出した。そして人懐っこくそばに寄ってきたハムスターにその種をあげようとした。

「そこで何をしているっ!」

背後からの突然の声に、ビクッとして振り向いたあなたは、自分を睨んでいる農夫らしき人物を目にした。

「ここら辺では見かけない顔だな。ウチのハムスターに何をしてるんだ?」

どうやらこの人は牧場の持ち主らしい。あなたは不審な人物と思われて警戒されてしまったようだ。

 さて、あなたは…?

「あんまりハムスターが可愛かったものですから、ひまわりの種をあげたくなってしまったんです」と、まず種をあげようとしていたことを説明する。

「私は冒険家で、怪しい者ではありません。伝説のハムスターの楽園を目指しているんです」と、まず自分が冒険家であることを説明する。