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「あんまりハムスターが可愛かったものですから、ひまわりの種をあげたくなってしまったんです」 あなたは何をしようとしていたのか、正直に説明をした。すると農夫は顔のこわばりを解き、笑顔になって言った。 「そうだったのか、あんたもハム好きなんですな。それならどうぞ、あげてやってくだせえ」 警戒を解いた農夫を見て、あなたはほっと胸をなで下ろした。しかし農夫は奇妙なことを言った。 「ただ、一匹に一粒ずつだけにしといて下さいね」 「?…それはどうしてですか?」 不思議に思って訊ねたあなたに、農夫は顔を曇らせながら話し始めた。
そう聞いてあなたはびっくりした。確かに見た目はジャンガリアンらしいが、体長が1mもあるのだ。 「これが、ジャンガリアンの子どもですって!?」 「ここはあの『ハムスターの楽園』の近くだから、その影響だろうって話だが、ホントのところは分かってねえんだ」 「それで、どうして一匹に一粒ずつだけなんですか?」 「他の種だとそんなことはないんだが、ひまわりの種を一度に食べ過ぎるとな、突然変異を起こすんだよ」 「…突然変異?一体、どうなるっていうんですか?」 聞き返したあなたに、農夫は言いにくそうにぽつりと言った。 「………巨大化だよ」 「巨大化…?」 「そうだ、体長が10mを越えるぐらいに爆発的にでかくなるんだ。だから、ハム達が喜ぶのは分かっちゃあいるが、量に気をつけにゃならんのさ」 農夫は顔は悲しげに曇らせて言った。あなたはそれ以上の話を聞くのもためらわれたので、持ってきた種を全部農夫に差し出した。 「これは差し上げます。あなたが加減して、ハム達を喜ばせてあげて下さい」 「えっ、こんなにもらっちゃっていいんですかい?ひまわりの種っつうたら貴重なモンなのに。…すんませんね、ハム達も喜ぶよ」 あなたは礼を言う農夫に手を振って街道へ歩き始めた。そこに農夫が更に声をかけてきた。
「あんた、いい人みたいだから言うが、ハム〜ルマウンテンにだけは近寄らん方がいいぞ」 その言葉に、思わず振り向いたあなただったが、農夫は背中を向けて行ってしまった。近寄るなとは、どうしてだろう?
不思議に思ったあなただったが、ともかく山のふもとの村まで行ってみることにした。 ふもとの村へと向かう。 |