たった一人の頂上制覇〜「魔界塔士Sa・Ga」より

○前書き

 1989年にゲームボーイ(以下GB)で発売され爆発的なヒットを飛ばしたロールプレイングゲーム「魔界塔士Sa・Ga」が、
2002年にワンダースワンカラー(以下WSC)でリメイクされました。GB版では必ず四人パーティにしなければゲームを進めら
れませんでしたが、WSC版では一人〜三人のパーティでも冒険ができます。そこでやってみました、一人での冒険。これは、そのプ
レイレポートです。果たしてどのような結果になるのか?

 さて、本文に入る前にいくつか注意を。ゲーム中のセリフなどは原文に則するため漢字を使わないで書かせていただきます。また、
「町の人から情報を集める」などという「必ずしもやる必要のない行動」もあえてしています。

 それでは、一緒に塔の頂上まで、GO!


○プロローグ:キャラクター選択

 ゲームを始めるにあたり、まずは自分の分身となるキャラクターを選択しなければならない。どれを選ぶかはすでに決まっている。
「にんげんおとこ」。なぜこいつにしたかと言うと、成長にある程度の運が必要な「エスパー」や「モンスター」と違って、「にんげ
ん」は金さえあれば確実に能力が強化できる。だが「にんげん」にも男と女がいて、そのどちらを選ぶかになるのだが、「にんげんお
とこ」は力の方が素早さより高く、さらに初期装備は力で攻撃する「ロングソード」で、これは第1世界に売っているので使い切った
後でも(このゲームの武器は一部を除き使用回数が決まっている)補充ができる。一方「にんげんおんな」は素早さの方が高く、初期
装備も素早さで攻撃する「サーベル」だ。この武器は第1世界では購入できず、この世界で買える素早さ系の武器は最弱の武器と名高
い「レイピア」である。「にんげんおんな」が「サーベル」を使い切った時、以降の冒険は苦しい物となるのが目に見えている。さら
に最初が力重視なら、途中で落ちている「ちからのもと」も有効利用できる。
 以上のような理由からキャラクターを選択。名前は本名から取って「テル」にした。さあ、いよいよゲームスタートだ!


○1階:大陸世界

 キャラクターの名前を決定すると、テルは天高くそびえる塔のある町に投げ出された。通常ならこの町のギルドで一緒に旅をする三
人の仲間を募るのだが、今回は一人旅。ギルドは無視して、塔の前に立ってみる。すると「くろいふういんがほどこされている」の表
示。この封印を解かないと、上の階には進めないわけか。それじゃあどうすれば封印を解けるか情報を入手しますかね。というわけで
町の人たちに話を聞いたが、その中でも気になるのがシルクハットの男。使い回しキャラでないということは重要な人物なんだろう。
彼も含め全員に話しかけた後、町の外へ。画面上に「大陸世界」の文字が表示され、テルはフィールドに出た。

 人間が成長するためには金がいる。金を稼ぐには敵を倒さなければならない。しかし、普通は四人パーティのところを一人で行くの
だから、単純に考えて戦力は4分の1。倒せる敵も限られてくる。まずテルがターゲットにした敵は「ゴブリン」。こいつはヒットポ
イント(体力のこと。以下「HP」と表記)が20しかないので、HP40の「さんしょううお」や60の「ゾンビ」に比べて楽に倒
せる。HPが20の敵には「アルバトロス」というのもいるのだが、こいつの使う「くちばし」は結構強力な攻撃な上にたいてい二匹
で出てくるので戦うのが辛い。というわけでしばらくテルは「ゴブリンハンター」をすることとなった。「ゴブリン」以外の敵が出て
きたら逃げる。逃げられなかったらリセットリセット。
 だが、いくら「ゴブリン」が弱いとは言ってもこちらも同じように弱い。「ロングソード」で攻撃をしても初期の攻撃力では三回攻
撃しなければ倒せない。運がいい時には2ターンで倒せることもあるが、逆に運が悪いと3ターン目に先に攻撃をされてしまう。初期
装備では防具は「ブロンズのこて」しか身に着けておらず、一回の攻撃で12ぐらいのダメージを受けるので、三回攻撃されるとせっ
かく戦闘に勝って40ケロ(「ケロ」はこのゲームの通貨単位)を入手したとしても、宿屋で使うと残りは微々たる物となってしまう
(このゲームの宿屋は1HPにつき1ケロで泊まれる)。というわけで、3ターン目に先手を取られたらリセットをすることにした。
これぐらいシビアにやらないと一人でのクリアなんてできないよ。

 旅立ちの町周辺でこのような戦いをしているうちに、宿屋に泊まった後でも40ケロ残るぐらいまで稼いだ。そろそろ遠出をしよう
か。次の目的地はここから南東にある「えいゆうのまち」。途中で一度「ゴブリン」に遭遇してやっつけたが、それ以降は逃げまくる
しかなかった。
 「えいゆうのまち」について宿屋で体力を回復した後、必須ではないがとりあえずこの町のシンボルである「えいゆうのぞう」を調
べてみた。どうも何かが足りないらしい。聞けば、この像はかつて剣、鎧、盾を身に着けていたのだが、それらはこの世界の三人の王
のそれぞれの手に渡ってしまったらしい。それら全てをこの像に戻せば、塔の封印を解く「クリスタル」が手に入るとのこと。この世
界を脱出するためになんとしても「クリスタル」を手に入れねば。
 決意も新たに、テルはこの町の武器屋に向かった。武器屋と言っても買うのは武器ではなく防具の「ブロンズかぶと」。これを装備
すると防御力が3上がる。こうすることによって一回の攻撃で「ゴブリン」から受けるダメージが一桁代になり、多少金が稼ぎやすく
なるのだ。その後また戦闘を繰り返し今度は80ケロを貯め、体鎧の「ブロンズメイル」を購入&装備。これで「ゴブリン」からの攻
撃は5ぐらいのダメージになるぜ。そうしてまたも「ゴブリンハンター」を続け金を稼ぐ。

 そういえば「えいゆうのまち」のすぐ側には「キングのたて」を持った王様が住む城があるんだった。とりあえず行ってみようか。
城に入ると兵士が数人いるが、触ってしまうと城の外に追い出される。なので触れないようにしながら上の階へ。2階には王様がいた
が、どうにも死に掛けという印象を受ける。しかもどうやら盾を他人に譲る気はないようだ。側にいた「だいじん」もなんだか嫌なヤ
ツだ。とりあえず、今の段階でここに来ても何も起きないようなので外に出て戦闘を繰り返すことにした。

 次第に金は貯まってきたが、そのうち「ロングソード」の使用回数が残り少なくなってきた。この武器は132ケロと結構高価なの
だが、武器がなくなってしまっては何もできなくなるので、旅立ちの町に戻り同じ武器を購入。ここにしか売ってないんだよ。そうし
て戦闘→武器がなくなりかけたら購入を繰り返す。

 防具を購入して防御面はある程度整ったが、いまだ攻撃面ではゲーム開始時から成長がない。相変わらず「ゴブリン」一匹を倒すの
に三回の攻撃が必要だ。そこで、攻撃力を上げるためのアイテム「ちからのもと」を買うことにした。一個でも使えば確実に「ゴブリ
ン」を2ターンで倒せるようになるだろう。手持ちのほぼ全額である300ケロを払ってこのアイテムを購入&使用。するとラッキー
なことに、普通は2しか上がらない攻撃力が3上がった。この1の差が、意外とでかくなるかもしれない。思った通りこれにより常に
「ゴブリン」を二回の攻撃で撃沈できるようになった。2ターン目にこちらが先手を取れれば、くらう攻撃は一回になり、ダメージも
減る。受けるダメージが減れば宿屋で使う金も減り、貯まりやすくなる。よーし、だんだん調子出てきたぞ。

 この調子で今度はHPの上限を上げるアイテム「HP200」を購入するべくゴブリン退治で金稼ぎ。だいぶ効率がよくなってきた
上にこのアイテムは100ケロなので買いやすい。割とすぐに一個目を買うことができた。
 さてこの「HP200」だが、HPの上限を200まで5〜20上げる。5〜20と言うと、結構な幅である。せっかく金を出して
買ったのだから、効率よくいきたいものだ。通常の四人パーティで冒険をしている時は「15以上増えなかったらリセット」というこ
とをしているのだが、一人の今回はもうちょっとシビアに「17以上増えなかったらリセット」することにした。最初に買ったヤツで
は一回で18上がったのだが、それ以降買ったのでは一桁しか上がらないというのが五回ぐらい連続であり、リセットを繰り返した。

 HPの最大値が「HP200」で増やせる上限をオーバーしたので、いよいよ本格的な冒険に出ることにした。ただしそれでも「ゴ
ブリン」以外からは逃げる。次に向かうのは「えいゆうのぞう」が身に着けていた「キングのよろい」を持つ「よろいのおう」が住ん
でいる城。「えいゆうのまち」から北東にあり、森を抜けていく。あ、思い出した。この森は普通のフィールドよりも「ゴブリン」の
出る確率が高いんだ。ここで歩き回ってたらさらに効率よく金が稼げてたかもしれないな。
 本当に多少のダメージを受けながら「ゴブリン」数体を駆逐しつつ城についた。中には歩き回っている兵士らしき人物がいて、話し
かけると「2かいへいっておうさまのなやみをきいてあげてください」と言う。それじゃ聞かせてもらうかねというわけで階段を上り
話を聞くと、この王様、ここから南にある村に住む村一番の美人にプロポーズをしているがいい返事が返ってこないと言う。それを聞
いて「ここはひとはだぬぎやしょう!」と言うテル。おまえは江戸っ子か。王様はこの件を解決できたらほうびは望みの物をくれると
言うので、「キングのよろい」のため、いっちょやったりますか。

 てなわけで南の村へ…行く前に、一度「えいゆうのまち」に戻り武器屋で「ゆみ」を購入した。この後の戦闘で役立つのよこれが。
 その後、今度こそ南の村へ。この村の住人は全員スライムである。もちろん「むらいちばんのびじん」もである。彼女に話しかける
と、王様のプロポーズは嬉しいが、近くの洞窟に住む盗賊の親玉にも求婚されているので受けられないということがわかった。その盗
賊は要求に応じなければ村を焼き払うと言っているらしい。じゃあそいつをぶっ倒しゃ万事解決だな。
 そんなわけで、盗賊の洞窟へ侵入。ここには歩き回ってるキャラがいて、触れると戦闘になる。よけるのは難しくないので避けなが
らどんどん洞窟の奥へ。途中の開かない扉はここのボスを倒せば開くので今は無視。
 洞窟の最深部にボスがいた。「だれがはいっていいといった!」「オレだ!」という会話の後戦闘開始。こいつの正体は「どくがえ
る」。「さわるとどく」という特殊攻撃を持っているが、逆に言えば触らなければ毒におかされることはなく、ダメージも受けない。
ここで先ほど買った「ゆみ」が役に立つのだ。時々「かみつき」でダメージを受けるが、HPを上げてきたので死に至ることはない。
数回「ゆみ」をぶち当てるとこいつは死んだ。こいつさえ倒せばもうここに用はない。…あ、さっき開かなかった扉が開くようになっ
てるはずだから中のお宝をいただいていかなくちゃ。そこにあったのは「ポーション」「ちからのもと」「ブロンズのたて」。「ちか
らのもと」はその場で使い、残り二つは売って金に換えることにした。
 南の村に戻って宿屋に泊まった後で先ほど入手したアイテムを売ると、手持ちの金が300ケロを越えた。そこでさっそく「ちから
のもと」を購入&使用。スタート時よりだいぶ攻撃力が上がった。そろそろ「ゴブリン」を一撃で倒せるぐらいにはなっただろうか?
その後で村一番の美人に話しかけると、「これでしあわせになれます」とお礼を言われた。そしてその後幸せの象徴の白いハトの群れ
が飛ぶ。これはWSC版の追加演出だ。

 さてそれじゃあ「よろいのおう」の所に行きますかね。その途中「ゴブリン」に遭遇。一撃でやっつけてやると思ったが、与えたダ
メージは19。待てい!こうなりゃ次に買う物は決まった。もう一個「ちからのもと」だ!
 そんなこんなで城についた。兵士に話しかけると相変わらず「2かいへいっておうさまのなやみをきいてあげてください」と言って
いる。もう悩みは解決したやんけ!ともかく上に行くと王様の隣に例の美人がいた。あんた、いつの間に来たんだよ!それで王様に話
しかけると、気前よく「キングのよろい」をくれた。これでようやく三つのうち一つが手に入ったよ。

 やっとこさ入手した「キングのよろい」だが、実際に防具として装備することができる。防御力は20で、この世界においては破格
の数値だ。これを身につければこの大陸世界の通常の敵からダメージを受けることはほとんどない。これでようやく「ゴブリン」以外
の敵もやっつけられるようになった。多くの敵を「ロングソード」で斬殺しつつ、金を稼いで「ちからのもと」を購入&使用。これに
よりついに「ゴブリン」を確実に一撃で倒せるようになりました。さらに金を稼ぎ、旅立ちの町にて「ゴールドのこて」を購入し「ブ
ロンズのこて」と着けかえる。さらに防御力アップだ!

 さて、次の目的地へ行こうか。とりあえず「たてのおう」の所に寄ってみたが、鎧入手前と変わらず。仕方ないので「キングのつる
ぎ」を持つ「つるぎのおう」が住む城に行くことにした。話によると、この王は殺人鬼で、城に来た者をその剣で殺していると言う。
おーこわ。でも、何としても剣を手に入れなきゃならないので、意を決して城に向かう。城の中には兵士がいるが、こいつらに話しか
けると戦闘になってしまうので、無視して上の階へ。最上階にいる王様に話しかけると、この剣が欲しければ俺を倒してみろみたいな
ことを言われ、やっぱり戦闘に。さすがにこいつは強く、「キングのよろい」を装備していても結構なダメージを受けてしまう。それ
でも何とかやっつけて「キングのつるぎ」を入手。二つ目のアイテムだ。

 さて、この剣も武器として装備することができる。攻撃力の高さもさることながら、一番の売りは「使用回数無制限」ということだ
ろう。圧倒的な防御力を誇る「キングのよろい」と回数制限のない「キングのつるぎ」の組み合わせで、事実上全くのノーリスクで戦
闘=金稼ぎができるのだ。これらのアイテムはいずれ「えいゆうのぞう」に返さなければならないが、返す前に思う存分稼がせてもら
うぜ!てなわけで、「つるぎのおう」の城にいる兵士に話しかけ、登場する「ねずみおやじ」(GB版では「ねずみおとこ」だった。
水○しげるの圧力がかかったのだろうか?)および「ゾンビ」をやっつけまくる。もうやりたい放題。どうでもいいけど、「ゾンビは
しんだ」って、よく考えるとものすごく変だよな。

 金を稼ぎながら時々町に戻りつつ「ちからのもと」&「すばやさのもと」(「にんげん」の素早さを上げるアイテム)を購入&使用
して、1階だというのに攻撃力と素早さを最大値の99まで上げちまったよ!それでも続ける金稼ぎ。なぜなら、この上の階で購入し
なければならない物があるからさ。攻撃力99+「キングのつるぎ」だと、与えるダメージが300を越える。すげえ。

 一匹40ケロの敵をいくら倒しても稼げる金額には限度があるので、6000ケロぐらい貯まったところで「つるぎのおう」の城で
の戦闘をやめにした。次に向かうのはいくら話しかけても進展のなかった「たてのおう」の城。鎧と盾を入手した後なら何かが変わっ
てるはずだ。案の定、城の2階に行くと王様は殺されていた。やったのは「だいじん」らしいが、その罪をテルになすりつけようと、
配下のモンスターをけしかけてきた。こんな連中に俺が(と言うより「キングのよろい」が)ダメージを受けるか!というわけであっ
さりと倒す。自慢の部下を倒された「だいじん」は隠し扉から逃げやがった。すぐにでも追いかけたいところだが、その前に死んでし
まった王様を調べてみる。「あわれなおうさまだな。じぶんのぶかにうらぎられるとは」
 王様のかたきを取るために隠し扉から「だいじん」を追いかける。いた。追い詰めたぞ。話しかけると「だいじん」は命乞いをして
きた。そしてそのまま戦闘に。もちろん「キングのつるぎ」で瞬殺。死んだ「だいじん」に向かってテルは一言、「てめえのようなや
つが1ばんむかつくんだよ!」と言い放つ。そして「キングのたて」を手に入れた。ついに三つのアイテムがそろったぞ!ところで、
「だいじん」の死体を調べてみると、「しんでるぜ」の一言。これか、これがSa・Gaなのか!?

 キーアイテムが全部そろったということは、そろそろこの世界での冒険もクライマックス。これらを「えいゆうのぞう」に返すこと
にした。盾はともかく鎧と剣には本当にお世話になりました。おっと、「キングのよろい」の代わりの鎧を身に着けなきゃ。てなわけ
で「えいゆうのまち」に行く前に旅立ちの町に寄り、「ゴールドメイル」を買って装備。一気に防御が下がる。しゃあないか。
 装備も整ったところで「えいゆうのまち」へ行き、「えいゆうのぞう」の前に立つ。そして、手に入れた三つのアイテムを使うと…
やった、「クリスタル」が手に入ったぞ!その後像を調べると「りっぱなすがたです」という表示。これにて一件落着。そう思って像
の側を離れるようとすると…突如として地震が起き、モンスターが現れた!しかも他のキャラの4倍の大きさ!もちろんそのまま戦闘
へ入る。こいつは「げんぶ」という亀の化け物。この世界のボスだ。だが、攻撃力と素早さがMAXのテルの敵ではなかった。「ロン
グソード」で攻撃をすると200近いダメージを与え、2ターンで撃破。だが、勝ったのはいいけど「げんぶ」は消える間際に「これ
でかったとおもうなよ!」と捨てゼリフを吐いた。リベンジならいつでも受けてやるぜ。

 この町の宿屋で、「げんぶ」にやられ多少傷ついた体を癒した後、旅立ちの町へ戻った。「クリスタル」が手に入ったということは
塔の封印を破れるということ。さっそく塔の前で(別にここじゃなくてもいいんだけど)「クリスタル」を使う。デモの後に「ふうい
んがとけるぞ!」と表示され、扉の向こうへ行けるようになった。さあ、今の武器を使い切った時のための「バトルアクス」を購入し
たら、上の階へ行くぞ!


○2階〜5階フロア

 塔の中へ入り、どんどん上に進もう。2階には特に何もないのでそのまま素通り。

 3階には上への扉の他にもう一個のドアがあった。入ってみるとまるで南国のような雰囲気の小さな世界だった。いくら歩き回って
も敵は出ない。村があったので入ってみると、この世界は神様が作ってくれた楽園だという。テルは塔の頂上の楽園を目指しているの
だけれども、ここに住み着いちゃってもいいんじゃないか?でもとりあえず初志貫徹ということでこの世界を後にして上に行こう。村
の外に体力を回復させる泉があったのでしっかり利用しておいた。

 4階。このフロアにも小世界があった。だがここは3階の楽園とはまるで逆の地獄。地面は一歩歩くごとにダメージを受けるダメー
ジゾーンだし、敵の出現率も高い。別にアイテムが落ちてるわけでもないので、いるだけ無駄。さっさと出ることにした。

 5階につくと、塔の雰囲気が変わった。上に行こうと扉を探したが、何かの紋様がついている。これって1階の塔にあったのと同じ
じゃん?ってことは封印か?その通りで、調べると「あおいふういんがほどこされている」の一文が出た。どうやらこの世界でも「ク
リスタル」を探す必要があるようだ。
 外の世界に出る扉を探していると、一人の人物がいた。あれ?あんた、大陸世界にいたシルクハットの人じゃない?そう思って話し
かけると一言「ろうじんをさがしなさい!」とだけ言った。すぐ側に扉があったので入ってみると、画面上に「海洋世界」の文字が出
た。ここが次の冒険の世界か!


○5階:海洋世界

 扉を出ると、周囲が海の島だった。少し歩くと町が見えたので入ってみる。この町の人の話によると、海賊が多いので船は使えない
そうだ。船なしでどうやってこの海の世界を進めと?だが心配無用、この世界には舟のように走る島があるのだ。傷ついた体を癒した
らさっそく探しに行こう…と思ったが、その前にやることがあったんだ。
 この町の道具屋には「HP400」というアイテムが売っている。大陸世界にあった「HP200」の上位アイテムで、その名の通
りHPの上限を400まで上げる。上がり方がランダムなのも同じだが、値段は1000ケロと「HP200」の10倍。そう、1階
でひたすら金を稼いでいたのはこいつを買うためだったのだ。だが、この時点で手持ちの金は7000ケロ弱。六個しか買えない。ひ
とまず買えるだけ買って使った結果(もちろん使って上がったのが17未満だったらリセット)、テルのHPは300ちょっとになっ
た。ま、こんなもんか。

 HPの上限が上がった分を宿屋で回復させたら、走る島を入手しに外へ出た。その島のある所にたどりつくためには、いくつか洞窟
を抜けていかなければならない。そして最初の洞窟に入ったとたん敵と遭遇!「おおめだま」一匹だった。こいつははっきり言って雑
魚なので逃げずに戦おうとしたのだが、いきなり先手を取られ「ねむたいめ」を使われてしまった!これによりテルは眠ってしまい、
後はボコにされるだけ…ではないのだこれが。実はこの「おおめだま」の持つ攻撃は「ねむたいめ」しかなく、直接ダメージを与える
技はない。したがって眠ったテルに「ねむたいめ」を繰り返し使うだけ。そのうちこの技の回数がつきたようで(武器同様、特殊能力
にも使用回数がある)「おおめだま」は逃げやがった(このゲームではやれることがなくなった敵は逃げてしまう)。なんだかわから
ないが勝った。しかも倒したわけでもないのに肉が落ちてるという謎なことまで起きた(モンスターの落とす「肉」は味方モンスター
を別モンスターに変化させる。パーティ内にモンスターがいない時は意味がない)。

 そんなこんなで洞窟を抜けて、走る島を入手。洞窟内での戦闘のおかげで所持金が1000ケロを越えたので、先ほどの島に戻って
「HP400」を買って使った。体力を回復させた後、ここから北東に町があるという情報の入手したのでに向かうことにした。
 海を走り、途中で遭遇した「ウェアウルフ」に苦戦しながらも北東の町へついた。町の人に話を聞くと、「みなみのしまのこやにす
むじじいにはちかづくな!」と言う人がいた。そういえば塔の中でシルクハットの人が老人を探せと言ってたな。この人のことかな?
その他にも海水に浸すと酸素が出るという「くうきのみ」というアイテムの情報も入手できた。

 北東の町で「ミスリルかぶと」を買った後、島を南に走らせる。お、小島だ。真ん中に小屋がある。これがさっき話のあった老人の
住む場所だな。中に入ると森になっていて、その奥に一人の老人がいた。話しかけると「くうきのみはまんなかのヤシのきになってい
る」と言われた。空気の出る「くうきのみ」か。でも真ん中のヤシの木って、どこの真ん中?
 だが、どこのことを指すかはすぐにわかった。老人の小屋がある島からさらに南に行くと、いかにもという感じの島があった。上陸
し、真ん中のヤシの木を調べると、見事にビンゴし「くうきのみ」を手に入れた。

 さて、このアイテムの使い道なのだが、こいつを入手した島からはるか北西、塔から見るとほぼ真北に大きな渦がある。「くうきの
み」を持った状態でこの渦に入れば、海底を探検できるのだ。
 海底には一つの町がある。ちょっと休息するために立ち寄り、ついでに情報入手。「りゅうおうさまはちじょうでいんきょなさって
いる」という話を聞いた。そうか、あのじいさんが「りゅうおう」なんだな。それと、よくわからない情報が手に入った。「せんがま
じわったところだぜ」と言ってくる、まるで酔っ払ってるような昆虫人。この時点では意味不明だが、実はこの世界のキーアイテムを
手に入れるのに重要なことなのだ。

 「ゴールドのこて」を「ミスリルのこて」に付け替え、1ではあるが防御力を上げた後、町を後にして南に向かった。地下通路への
入り口がある。ここを通り抜け、さらに南に行くと豪華な建物がある。町の人からの情報では、これは「りゅうぐうじょう」という、
この世界のボス「せいりゅう」の根城らしい。中に入ると、タコがいた。話しかけると戦闘になるので無視して進むのはこれまでと同
じ。途中でこの城の閉ざされた扉を開く「りゅうのかぎ」を入手して先に進む。この鍵のおかげで宝箱のある部屋にも入れるので、中
でアイテムゲット。三つの宝箱のうち、「ミスリルメイル」と「しゅりゅうだん」は非常に使える。
 さらに「りゅうぐうじょう」の中を進むと、ある扉に入った瞬間にBGMが変化した。ここは三つの部屋がつながっていて、一つ目
の部屋は丸い玉が横一列に並んでいる。次の部屋はその玉が縦一列に並んでいる。そして三つ目の部屋は玉だらけだ。この中に一つだ
け「クリスタル」を手に入れるためのキーアイテム「あかだま」があるのだが、果たしてどれがそうなのだろうか。ここで海底の町で
酔っ払いが言っていた「せんがまじわったところ」の情報が役に立つ。すなわち三つ目の部屋で一つ目の部屋の縦と二つ目の部屋の横
が交わる部分にあるのが本物だ。間違ってニセモノを選んでしまうと「げんしがに」というモンスターが出てきて戦闘になってしまう
ので、何のちゅうちょもなく三つ目の部屋で本物の「あかだま」を選択、そして入手。だがその瞬間、地震が起き、でかいモンスター
が現れた。こいつこそが「せいりゅう」だ。自分の宝物である「あかだま」を守るためにテルに戦いを挑んでくる「せいりゅう」。名
前通り龍のモンスターであるこいつの主な攻撃方法は「いなずま」と「かみつき」。前者で受けるダメージは結構高く、300と少し
あったHPが30ぐらいまで減らされてしまった。まずい、次のターンに攻撃を受けたら死んじまう。しかし、ラッキーなことにこの
ターンはテルが先手を取り、「バトルアクス」の一撃で「せいりゅう」は死んだ。

 「せいりゅう」を倒したのでこの「りゅうぐうじょう」を脱出するわけだが、わざわざ来た道を引き返す必要はない。再度玉(どれ
でもいい)を調べると、一瞬で海底に入ってきた場所まで戻るのだ。海底の町まで行って宿屋で体力を回復させたら海の底から出た。

 さて、「あかだま」は手に入ったのだが、テルが欲しいのは「クリスタル」である。どうすれば手に入るんだ?そこで、困った時の
じいさん頼みというわけではないが、例の老人の所へ行ってみた。するといきなりなぞなぞを出してくるじいさん。えっ?ロングソー
ド3本と…?よーするに、この合計金額で買えるアイテムを持って来いってわけね。というわけで町の武器屋で値段を確認しながら電
卓をはじき、金額を出した。この値段で買えるのは…「せいりゅうとう」だ!ちょうど「バトルアクス」の使用回数も少なくなってき
たし、いいタイミングだったね。
 「せいりゅうとう」を購入した後、再びじいさんの所へ。やはりこの武器で正解で、じいさんは「あおだま」というアイテムをくれ
た。「あかだま」と「あおだま」がそろった状態でどちらかを使うと、「クリスタル」が手に入るというのだ。というわけでさっそく
「あかだま」を使って、「クリスタル」を入手した。

 「クリスタル」さえ手に入ればもうこの世界に用はない…わけじゃなかった。まだやることがあるのだ。今現在のテルのHPはおよ
そ300。まだまだ「HP400」で上げられるリミットではない。そんなわけで限界まで上げておこうと思ったのだが、金があまり
ない。なければ戦って稼ぐしかないので、町の武器屋で「サブマシンガン」(400ケロと安価)を買って塔の中に戻った。
 この5階フロアには、「いもむし」という敵が三〜四匹まとめて出てくる。「ミスリルメイル」を装備したテルには、もはやこいつ
らの「かみつき」などは通用しない。敵1グループに利く「サブマシンガン」を二回もぶっ放せば、「いもむし」はまとめて倒れる。
「グール」3体も同じこと(ただしこいつらはHPが高いので、運が悪いと2ターンでは倒せない)。これを繰り返して金を稼いで、
「HP400」を購入してHPの最大値を400オーバーまで上げた。それとこの上のフロアで絶対必要不可欠なアイテムを買わなく
てはならないので、約10000ケロまでお金を貯めた。

 さあ、これでこの世界でやることはなくなった。青い封印を解いて、上の階に進もう!


○6階〜10階フロア

 6階は何もないので速攻で素通り。

 7階には小世界があったが、北の方にシャチホコの像が並ぶ変な世界。一番左端の像を調べるとテルが「なんじゃこのせきぞうは」
と言った。同感である。次にその隣のを調べてみたら、体力を回復させるアイテムの「ハイポーション」が手に入った。続いてその隣
でも、さらにその隣でも…。調子に乗って端から5番目の像を調べたら敵が出てきた。倒しはしたが、その隣はどうだ?やはり敵だっ
た。結局、それ以降アイテムは手に入らず、全部で「ハイポーション」は三個になった。
 ところで、このフロア辺りから敵に「メドューサ」が出てくる。こいつの攻撃方法はほぼ全部が敵を石化させてしまう「せきかにら
み」だ。WSC版になってこの特殊攻撃が非常に利きやすくなったので、二匹以上で出てこられた時には絶対に勝てない。逃げるしか
ない。しかし素早さが99になっているにもかかわらず逃げられない時がある。ゲームオーバーの回数が増えてきた。

 8階には回復の泉があるだけなので利用して素通り。

 9階には妙な施設があった。ベッドがいくつもあり、人が寝て(?)いる。どうもここは病院のようだ。宿屋があったので利用して
体力を回復させた。ここにいる人のほとんどは話しかけても反応がないが、悪魔なキャラだけは「4ひきのあくまをしはいしているだ
いあくまがいるんだ!」と言った。あんたも悪魔だろ。

 さて、病院を出たが、そろそろ「しゅりゅうだん」の残り使用回数がなくなってきた。まだ次の世界につかないのか?と思っていた
ら、10階でまた塔の雰囲気が変わった。ということはこの階で封印がされていて新たな「クリスタル」を手に入れる必要があるのだ
ろう。そしてテルの前に現れたシルクハットの男。またあんたか。彼はこの世界のボスに会うには傭兵になるのが近道だと言った。そ
の言葉を背に扉を出て…おっと、こっちは封印されている扉だった。白い封印だった。改めて外への扉に入る。画面に「空中世界」と
いう文字が現れた。


○10階:空中世界

 扉の外は雲の上の世界だった。少し先に町があったので入る。宿屋に泊まった後にこの町ですることは、武器屋に行って体鎧の「ド
ラゴンメイル」を購入&装備することだ。こいつは敵の使ってくる炎、冷気、稲妻、毒を完全シャットアウトする優れ物。これさえあ
れば魔法攻撃主体の敵には楽勝だ。そのついでに塔の中で拾った使えないアイテムを売った。武器はグループ攻撃用に「しゅりゅうだ
ん」を買い、単体攻撃用の武器はまだ「せいりゅうとう」の使用回数が結構残っていたので買わずにおいた。この後で別の武器も手に
入るしね。
 武器屋での行動が終わったら、次に向かうのはこの町のパブ。中に入るとテルは勝手に動き出した。その彼に話しかける兵士っぽい
キャラ。「ここはびゃっこしんえいたいのなわばりだぜ。いのちのあるうちにかえりな!」と言ってきた。そうか、この世界のボスは
「びゃっこ」というのか。そんな血の気の多い兵士にテルは一言「しずかにしろよ。さけがまずくなる」と対応。これに切れた兵士、
「てめーなめやがって!」と戦闘を仕掛けてきた。敵は「モスキート」一匹だったのであっさり返り討ちにすると、そいつとは別の兵
士が「びゃっこさまのところではたらいてみないか?」という話を持ち掛けてきた。シルクハットの男の言葉を覚えていたので、テル
はこれを了承した。

 「びゃっこ」の部下になることになったテルは「びゃっこ」の根城である「ふゆうじょう」に連れて行かれた。このモンスターは上
半身が虎で、下半身は4本足になっている。「びゃっこ」はテルに「レジスタンス」という反抗組織にいる「ジャンヌ」という女を探
して来いという命令を出した。
 「びゃっこ」との会話が終わると、テルは「ふゆうじょう」の出入り口付近に飛ばされた。「ジャンヌ」がこの世界にある「クリス
タル」を手に入れるためのキーパーソンであることは間違いない。「びゃっこ」の部下も探しているようだから、そいつらより早く見
つけ出して助けてやらないとな。もちろん表面上は「びゃっこ」の手下という形で。というわけですぐ側にあった空飛ぶグライダーに
乗り、この世界を回ることにした。

 グライダーで空を飛び回っていると何度も敵と遭遇した。そろそろ一人での戦闘がきつくなってきた。それでもどうにか勝利しなが
ら飛び続けていると雲に激突!…と思ったらいきなり画面が変わって町になった。そういえば、「くものなかにみをかくしたまちがあ
るらしい」って話を聞いてたっけ。この町でやることは、情報収集と武器屋でグループ攻撃のできる「バズーカ」を購入するぐらいだ
な。おっと、宿屋も利用しとかなきゃ。
 その後、また空を飛んでいると、森の中に小さなドームのような建物を見つけた。入ってみると、中でモンスターたちが女性を取り
囲んでいた。その中の一匹に話しかけると、この女性が「ジャンヌ」で、俺たちが捕まえるから新入りは手を出すなとか言ってきた。
しかし、それを黙って見ているテルじゃあない。「おいテル!ガルガルやろうといいおんなとどっちがすきだ?」「きくまでもなかろ
うよ!」…一見するとどうということのない会話だが、ちょっと待て。質問をしたのも答えたのもテルだぞ。何だよこいつ、自分で聞
いて自分で答えてるぞ!これが一人旅をしている弊害か。それはともかくとして、「ジャンボにんにく」「サーベルタイガー」「どく
けむし」の三匹と戦闘に入った。あれ?確か取り囲んでたのはタコと狼男と蛇だったはずだが…どうやらこれはGB版からの名残のよ
うだ。GB版ではタコと植物、狼男と虎、蛇と芋虫はフィールド上では同じグラフィックになっていた。それぞれが別になったWSC
でもこの場面でのグラフィックはGB版のままになっているらしい。そんなどうでもいいような考察を一瞬でした後、三匹をことごと
く粉砕。しかし、「サーベルタイガー」の「2ほんのきば」によるダメージが結構でかかった。その後「ジャンヌ」に話しかけると、
彼女の双子の妹の「ミレイユ」が「ふゆうじょう」に捕まっているので助け出してほしいと言われた。よし、さっそく行ってくるぜ!

 「ジャンヌ」の頼みを受け、「ふゆうじょう」に戻ったテル。まだこの時点で他の傭兵には正体がばれていないので、話しかけても
戦闘になることはなく、「ミレイユ」についての情報を教えてくれる。敵も出てこない上に通路もほとんど一本道なので、テルは「ふ
ゆうじょう」の中をどんどん駆け登る。途中の部屋で「とらのかぎ」というアイテムを入手しさらに上へ。最上階につくと鍵がかかっ
た部屋があるので「とらのかぎ」を使って中へ。その奥でまたも一人の女性がモンスターに取り囲まれていた。「なんだきさまは?」
「わきやくはねむってな!」という会話の後、テルは「サーベルタイガー」二匹を撃退した。
 周囲の邪魔者がいなくなったのでテルが「ミレイユ」に話しかける。一緒に森のアジトに逃げようと言うと、そこに「びゃっこ」が
現れた!なんとこいつはテルが「げんぶ」や「せいりゅう」を倒したことを知っていて、その上で利用したのだと言う。そしてさらに
明らかになる事実。実は「ミレイユ」は「レジスタンス」を裏切っていたのだった。不意打ちで彼女に一撃を加えられ気絶するテル。
いくら不意打ちだったからって、何百匹というモンスターを一人で倒してきた男(しかも防具着用)を一発で倒すなんて、何者なんだ
この女?ともかく気を失ってしまったテルは、「びゃっこ」によって牢獄にぶち込まれてしまった。

 気がつくと、テルは牢屋の中にいた。同じ牢屋にいる囚人に聞くと、1階にあるグライダー置き場まで行ければ何とかなると言われ
た。しかし別の囚人は、「このおれのちからでもそのてつごうしはまがらねえんだ!」と言う。鉄格子が曲がらない?それじゃ脱出も
できないな…とあきらめるわけにはいかない。とりあえず調べてみることにした。「へっ、てつごうしがまがるわけねえだろ!」と鼻
で笑う囚人。だが、一瞬で鉄格子は開いた。驚く囚人。ちなみにこの状態になってもこの囚人のセリフに変化はない。
 牢屋を脱出し、さらにこの牢獄からの脱出も試みるテル。すると別の牢屋に何かが立てかけてある。調べてみるとそれは剣で、なん
と「わたしをもっていけ!」としゃべった。これは「うらみのつるぎ」といって、直接攻撃をしてきた敵に対してカウンターを仕掛け
る武器だった。だが、そんな後の先の戦法などテルには不要。後で金に換えさせてもらおう。
 階段をふさぐ「こあくま」を倒し、先に進む。途中で鍵がかかっている扉があったが、後でこれを開ける鍵が手にはいるんだろうと
いうことでひとまず無視。さらに進むと、兵士がたくさんいる部屋に出た。話しかけるとまたも「こあくま」。さっきは一匹だったが
今度は四匹もいやがる。しかし、全員「ファイア」しか使ってこなかったので「ドラゴンメイル」を着ているテルには通用せず、「バ
ズーカ」の二発で全員沈んだ。その戦闘が終わると兵士は全員いなくなったので、置いてあった宝箱を調べてみた。中に入っていたの
は「ろうやのかぎ」。これでここから脱出できるぞ。その前に、これがさっき開けられなかった扉の鍵に違いないということで一度戻
る。やはり思った通りで、その部屋には六個も宝箱があった。腕防具の「きょじょんのこて」と素早さ系武器の「ライトサーベル」以
外は全部売って金にすることが決定!
 アイテムを手に入れたら今度こそ先に進む。鍵のあった部屋の扉を開けるとグライダー置き場に出た。三台のグライダーがあったの
だが、そのうち二台は動かず、残りの一台で「ふゆうじょう」を脱出した。急がないと「ジャンヌ」が危ない。

 「ふゆうじょう」を出るとその城はなかった。どこに行ったんだ?とりあえず町で体力を回復させた後、大空を飛び回った。あっ、
あったぞ。「レジスタンス」のアジトのすぐ側だ。さっそく中に入ってみたが、今度は敵が出るようになった。こりゃかなわんと城を
出ると、違う場所に出た。雲の中に何か光っているように見えたので、そこへ足を進めた。
 そこは神殿のような場所で、中で「びゃっこ」が「クリスタル」を手に入れていた。くそっ、ヤツに取られてしまったか!そして、
「びゃっこ」はもう用はないとばかりに「ミレイユ」に向かって光線を放った。やばい、殺す気だ。その彼女を自分の身を呈して守る
「ジャンヌ」。光線が「ジャンヌ」に当たり、彼女は倒れてしまった。すぐさま二人と「びゃっこ」の間に割って入るテル。「このと
らやろう!!」と怒りに燃えるテルに、「クリスタル」の力を試すべく「びゃっこ」が戦闘を仕掛けてきた。こいつの主な攻撃は「つ
るぎ」と「れいき」。前者はともかく後者は「ドラゴンメイル」のおかげで全く効かない。数回直接攻撃を当てると「びゃっこ」は死
んだ。
 「びゃっこ」を倒すと、「クリスタル」と一緒に消えてしまった。「おい、クリスタルがきえちまったぜ!」「だまってろ!」…だ
から、一人で会話するなよテル。一方その後ろでは、「ミレイユ」が死に行く「ジャンヌ」を前に自分のしたことの愚かさを悔いてい
た。涙を流す「ミレイユ」だが、その涙が「ジャンヌ」の血に触れると、なんとそれは「クリスタル」となった。これがこの双子姉妹
の秘密だったのだ。そして「ジャンヌ」は死んでしまった。こうしてテルは「クリスタル」を手に入れたのだが、その代償は大きかっ
た。その後「ミレイユ」に話しかけても顔を背け「はやくきえて!」と言うだけだった。

 「ジャンヌ」の死は辛い物だったが、彼女の心に報いるためにもテルはこの塔を制覇しなければならない。決意も新たにテルは「ク
リスタル」で封印を解き、上の階へ進むのであった。「バズーカ」の予備買ってからね。


○11階〜16階フロア

 11階には何もないので素通りをした。

 12階には雲の上の小世界に出る扉があった。この小世界には数個宝箱が落ちていたが、中身は全部換金用ということで。

 12階と13階の間にあった宝箱に「チェーンソー」が入っていた。これはある意味最終兵器なので、最後まで取っておく。

 13階にまたもや小世界。タコ数匹が雨が降らないと言ってのどを乾かせている。でも、テルには何もできないので無視。

 14階にまたまた小世界。ここは13階の小世界とは逆に水浸しだ。聞けば、悪ガキが湖にごみを捨ててしまったため湖の底に開い
ていた穴がふさがれてしまったのが原因だという。ならばそのごみを取ってやれば…ということでやってみると…。
 気がつくとテルは先ほどの小世界とは違う所にいた。あれ、このタコたちは13階にいた…?話しかけてみると、雨が降ってきて極
楽極楽と喜んでいる。そうか、13階と14階の小世界はつながっていたということか。それなら上の階にも何らかの変化があるはず
だ。さっそく行ってみよう。
 案の定、14階にある小世界は緑豊かな土地になっていた。そして住民の一人が大魔王の名前が「アシュラ」であることを教えてく
れた。それからさっきの悪ガキが「してんのうごっこ」とかいう遊びをしている。ん?「げんぶ」「せいりゅう」「びゃっこ」とあと
「すざく」?最後のはこれから行く世界にいるヤツだな。他の三匹と同じようにこのテル様がぶっ倒してやるぜ!あと、この世界に城
があり、宝箱が落ちていたので換金用にゲットしておいた。

 15階は素通り。以上。

 16階までたどりつくと塔の作りが変化し、ここで「クリスタル」の封印があることが示唆される。見える所に例のシルクハットが
いた。彼の話だと、この世界のボス「すざく」にはどんな攻撃にも通用しないから逃げるしかないという。そいつ倒せなかったら「ク
リスタル」入手できないじゃないか。どうするの?が、ともかく外に出なければ始まらない。下からの扉のすぐ側に外の世界への扉が
あったので、封印のされている扉まで行くことなくその扉を出ることにした。だって、どうせ封印が施されてるんだから、わざわざそ
れを確認しに行くこともないでしょ?というわけで外に出ると、画面に「都市世界」の文字が出た。


○16階:都市世界

 荒廃した都市世界。この世界での一歩目を踏み出したその瞬間、敵が出現した。しかもこのBGMは、「してんのう」との戦闘の時
の!?現れたのは「すざく」という一言で言うなら火の鳥。そうか、さっきシルクハットが言ってたな。どんな攻撃も通用しないから
逃げろって。その言葉に従いテルは逃げようとしたのだが…逃げられなかった。だがこのターンの敵の攻撃は「ほのお」だったので、
現在のテルには効かなかった。ラッキー。そして次のターンで逃げることができた。と思ったのもつかの間、次の一歩でまたも「すざ
く」が現れた!今度も一発で逃げることができず、しかも敵は「めつぶし」をやってきてテルの目が見えなくなった。これは戦闘終了
後も持続するやっかいな状態異常だ。うざったいので、リセットすることにした。

 結局、塔から5、6歩離れた所にある建物に入るまでに数回「すざく」に遭遇し、逃げたり逃げられなかったらリセットというのを
繰り返した。その建物は地下鉄の入り口のようで、中に入ると一人の女の子が「こっちよ!」とテルを招きつつ、本人はさっさと行っ
てしまった。どうやら先に進むしかないようなので、テルは彼女の後を追った。
 先に進んでいくと、さっきの女の子が数匹の昆虫に取り囲まれ襲われていた。乙女のピンチに「まていっ!」と参上するカッコいい
男、テル。「げんしアリ」一匹(もっといたはずだけど…)をライトサーベルでぶった切ると、女の子はお礼を言ってきた。そしてこ
の先に町があるとだけ言ってそのまま去っていってしまった。「ちょっとなまえだけでも!」と言うテル。ナンパでもするつもりだっ
たのか?それはともかく、テルはまた彼女の後を追うことにした。

 女の子の後を追って地上に出ると確かに町があった。わずか数歩だったが、そのほんの数歩の間に「すざく」が出たのは予想通り。
とにかく逃げて町の中に入った。この町は結構な大きさなので武器屋や道具屋にもいい物がありそうだ。ともかくまずは宿屋で体力を
回復させ、その隣の建物に入った。ここの1階には冒険の仲間のいるギルドがあったが、一人旅には無用の施設だ。上への階段があっ
たので上ってみると、2階に武器屋と道具屋があった。塔の中で手に入れた換金用のアイテムを売りさばき、武器はグループ攻撃用の
「バルカンほう」を買った。単体攻撃用の方は「ライトサーベル」が残っているので買わない。また道具屋では、「HP600」とい
う名前からどんな物なのかが簡単にわかるアイテムが売っていたので買って使用した。しかしこのアイテムの価格は5000ケロ。か
なり高いので、全財産をはたいても550ぐらいまでしか上げられなかった。

 さて、この世界を進む準備はできた。しかしこれからどうすればいいんだ?というわけで情報を集めると、酒場はゾクの溜まり場だ
から行かない方がいいと言われた。ゾクって暴走族か?行かない方がいいとは言われたものの、きっとこいつらがこの世界の重要人物
なんだろうということであえて向かうことにした。その酒場の前にバイクらしき乗り物があったが、調べてみると「キーがついてねー
な」と出るだけで動かせなかった。
 酒場に入ってみると、いきなり「ゾク」に「ここでのむんならあいさつぐらいしたらどうだ!」とケンカを吹っかけられた。このま
ま戦闘かと思ったが、「やめとけ!」という声が入り、「そうちょう」という人物が現れた。そして今度はこの「そうちょう」が「あ
んたそうとううでがたつな」と言ってきた。そう、俺はここまでたった一人で進んできた男だ。強いに決まってる。そしてさらに「そ
うちょう」は「おれとタイマンのしょうぶだ」と言ってくる。これは今度こそ戦闘だなと思ったが、二人で外に出ようとした時に、一
人の女の子が止めに入った。この娘、さっき地下鉄で助けた彼女だ。しかも「そうちょう」に向かって「にいさん」って言ったぞ。そ
ういう関係だったのか。ちなみに名前は「さやか」というらしい。
 場面は変わり、テルが「…というわけなんだ」と話をした。何をどう話したかは知らないが、これでいきなり「そうちょう」以下ゾ
クは全面的にテルに協力してくれることになった。タイマン寸前まで行ったのにこうも変わるとはすごい話術だな。聞けば彼らは「す
ざく」が張っているバリアを中和する装置を作っているらしい。あと2つ3つの部品で完成すると言うが、どうやらその部品は「アキ
バ」(わかりやすいな)と呼ばれていた所にあるらしい。今ではその「アキバ」がどこにあるかわからないが、図書館で調べればわか
るかもしれないと言うので、テルが表のバイクを使って探しに行くことになった。

 地下鉄を通り進んでいくと、一つの建物があった。中に入ってみると本棚がたくさんあった。そうか、ここが図書館か。その2階に
上がるとテルが勝手に動き出して調べ物を始めた。そして「アキバ」は「ひがしへ14きたへ15」ということがわかった。これはこ
こからその歩数分だけ歩いていけということか。「すざく」は怖いがこの情報に従うことにした。

 「すざく」から逃げながら「アキバ」を探していると、情報通りの場所で突然画面が切り替わった。ここがそうらしい。それにして
もここはまるで電気街のような作りだ。さすがは「アキバ」。建物の中に入ると宝箱があり、「ロム」というアイテムが入っていた。
これが必要アイテムらしい。その他の建物の中には回復用のアイテムや素早さ系武器の「ネコのツメ」が入っていた。今使ってる「ラ
イトサーベル」が切れたらこれを使うか。

 それにしても、もうかなり戦闘がきつくなってきた。ここまで来ると力&素早さが最大値というアドバンテージもなくなってくる。
「ほのお」などの特殊攻撃にはカンペキな防御だが、直接攻撃にはいささか弱い。「ヒドラ」という蛇系のモンスターが使う「4つの
くび」で大ダメージを受けてしまったりする。おまけにこいつには直接攻撃をしてもそのダメージが半減してしまう。とりあえず現時
点での最大の敵なので、出会ってしまったら逃げることにした。その他にも「どくろん」の「くらやみ」がうざったい。

 「アキバ」を出てさらに北に行くと、また別の建物があった。入ってみると町だった。ここは「アメヨコ」というらしい(またわか
りやすい地名だ)。ここに「アイシーボード」というアイテムが売っていると「そうちょう」が言ってたな。ともかく体力を回復させ
たら町の中を見て回る。その隅の方にぽつんと店があった。話しかけてみると手に入れた「ロム」を挿す「アイシーボード」をただで
くれた。これでバリア中和装置が作れる。
 戦闘で得た金+不要アイテムを売った金でかなり裕福になったので、「HP600」を数個買った。そしてこれを使うことでテルの
HPは600を越えた。が、HPの上限を増やすアイテムは「HP600」が一番上である。つまり、普通にやっていたのではそれ以
上増やすことはできない。だが一人旅をしているテルにはこれでは心細いので、少し特殊なことをすることにした。実はこの「アメヨ
コ」には「HP200」が売っている。何を今さらかもしれないが、上限を超えているアイテムを使うと、HPは1だけ上がるのだ。
「HP200」は100ケロ。ここまで来ると安いもいいところだ。バンバン買ってバンバン1ずつ上げる。およそ40000ケロを
はたいて、HPを600ちょっとから最大の999まで上げた。

 体力をMAXにしたら、また地下鉄を通って「そうちょう」の所へ戻った。アイテムを手に入れたことを報告すると、「あとはエネ
ルギーのプルトニウムだ!あすはげんぱつにのりこむぞ!」と言われた。「プルトニウム」!?「げんぱつ」!?このご時世になんて
物騒な…。
 その後場面が変わって、テルはとある部屋にいた。勝手に動き出すテル。部屋を出ようとした時、「やつらにだまっていくのか?」
「ああ、あそびじゃないからな」という、例によって一人での会話が出た。一人で話すのはもういいとして、ゾクだって遊びでやって
るわけじゃないだろうとひとまずツッコんでおいた。
 テルが一人で町を出ようとすると、後ろから「そうちょう」が現れて、「おいていくつもりか?」と言った。そしてその声に続き次
々とゾクが集まってきた。そして「そうちょう」が、「いっしょにいくぜ!」と言う。うーん、熱い友情物語だ。

 またも画面が変わり、地下鉄入り口の側にバイクに乗ったテルがいた。その中に入ると、「そうちょう」の乗ったバイクが先行して
先に進んでいったので彼らを追いかける。しかし、途中で線路が途切れている所があり先に進めない。バイクから降りてその切れ目を
調べてみると「おちたらさいごだな…」と出た。どうすりゃいいんだと思ってやっぱり止まっている「そうちょう」のバイクに話しか
けると「いいか、いっきにとびこえるんだ」と言われ、そのまま彼は切れ目を飛び越えてしまった。その後で切れ目を調べようとする
と…通れるぞ!?というわけでもう一度バイクに乗って、そのまま先に行くことにした。
 階段を降りると、「そうちょう」のバイクが止まっていた。話しかけるとテルが「ここからはおれたちだけのほうがいい」と言い出
し、これに「あしでまといにはなりたくねえな。よし、ここでまってるぜ!」と「そうちょう」が言った。それじゃああんたら何のた
めについてきたんだ。
 ともかくゾク連中を置いて先に進む。体力温存のために敵からは逃げていたが、途中で目玉が通路をふさいでいた。接触すると戦闘
になり、「イーブルアイ」というモンスターが現れた。1ターン目、先手を取られた。「せきかにらみ」を使われてしまい、テルは石
になってゲームオーバー。待てい!その後何度か挑戦してみたが、石化に対する耐性のないテルはことごとく石にされてしまった。ま
ずい、このままでは進めない。何か手を考えなければ…。あっ、そういえばこいつ自体一撃死に対する耐性がなかったような気がする
ぞ。というわけで持っていた「チェーンソー」を装備して使用。ダメだ、倒せない!そうだ、「アメヨコ」に敵を石化させる魔法の本
「ブレイクのしょ」が売ってたぞ。でも「にんげん」が使っても効果あるのか?それはわからないがともかく試してみようと、来た道
を戻ってアイテムを買いに行くことにした。

 「アメヨコ」までたどりつき、「ブレイクのしょ」を買った。人間がこれを使っても敵を倒せるか試すため、近くの地下鉄で戦闘を
することにした。結果…ダメだ、効かない!即リセット。それならと敵を即死させる「デスのしょ」を買って試してみたが…やっぱり
ダメだ!またもリセット。それじゃ最後の手段だ。あらゆる敵を消滅させるという、「はどうほう」を買うぞ!だがこの武器の価格は
なんと100000ケロ。手持ちが全然足りない。しかしこれしか手が残ってないのだから、貯めるしかない。
 金を貯めるために、もう一つの町の側にある地下鉄に移動した。これはなぜかと言うと、この世界で効率よく金稼ぎをするにはここ
がいいからだ。ここには「ガンフィッシュ」という魚のモンスターが1〜3体でよく出るが、こいつの使う「みずでっぽう」は冷気属
性のために「ドラゴンメイル」を着込んだテルには効かない。たまに使ってくる「かみつき」も、たいしたダメージにはならない。こ
いつらを数体で出た時には「バルカンほう」二回で、一匹の時には「サンダーアクス」という武器で倒す。これを繰り返し、どうにか
100000ケロを貯め、「アメヨコ」で「はどうほう」を買った。

 アイテム購入後再び先ほどの「イーブルアイ」が待ち構える場所へ行き、そのまま戦闘へ。「はどうほう」が効かなかったらどうし
ようと思いつつ使ってみたが…「てきはしょうめつした…」と出てモンスターは消えた。すごい威力だった。
 固定モンスターを倒したので先に進んでいくと、ある場所まで来た時後ろから「そうちょう」のバイクがやってきて「やっとおいつ
いたぜ」と言った。待ってると言ったりついてきたり、結局どうしたいんだあんたは。それにしてもここは行き止まりのようだ。壁を
調べてみると「さつじんバリア」なる物が張られていることがわかった。しかもスイッチはバリアの向こう側にあるらしい。どうしよ
うと思って「そうちょう」に話しかけると、「おれにまかせろ!」と言っていきなりバリアに突っ込んでいった。やめろ!そんなこと
したらあんたは…!
 「そうちょう」がバリアのスイッチを切ってくれたのだが、案の定彼は瀕死の状態になってしまった。そして彼は息も絶え絶えに、
「どうだ。これがおとこだぜ!」と言った。そうだな、間違いなくあんたは男…いや、「漢」だよ!そして「そうちょう」は妹を頼む
と言って、そのまま死んでしまった。テルに形見の「ゾクのはちまき」という頭防具を手渡して。これは「ドラゴンメイル」同様の特
殊攻撃防御に加え、盲目や石化、それにマヒなどに対する耐性も持つ。そして防御力は25!まさに最強の部類に入る防具である。そ
れにしても、こんなのを装備していた「そうちょう」を殺してしまう「さつじんバリア」の威力、恐るべし。
 「そうちょう」の想いを胸にテルは「ゾクのはちまき」を頭に巻いた。そして扉の中へ…行く前にバイクに乗りなおしてセーブをし
た。この扉の中にはダメージゾーンがあるのだが、バイクに乗っていれば平気なのである。それと、この中でセーブをしてしまうと出
てくる中ボスを倒さない限り出られなくなってしまうので、ハマリを防ぐためにここでセーブをしたのだ。
 そして今度こそ扉の中へ入った。その中に、ここへ来た目的である「プルトニウム」があった。こいつを手に入れることによって、
「すざく」のバリアを中和させる「イレイサー99」というアイテムが完成した。しかしその直後、警報がなった。侵入者を抹殺する
と言う。そして出現した敵、「デスマシーン」。こいつは「バルカンほう」や「ミサイル」などを使って攻撃してくる強敵だ。テルは
やられてしまった。そして再挑戦。普通に戦っていたのでは勝ち目はないと思ったので、「はどうほう」を使ってみた。すると「デス
マシーン」は消滅した。ある意味反則ではあるが、こうでもしないと先には進めなかったのだから仕方がない。

 また場面が変わった。いきなり拠点の町に飛ばされたのだが、どうにも雰囲気が違う。まずBGMが違うのだ。そして町の中には死
体がいくつも転がっていて、宿屋以外の施設が使えなくなっていた。おまけに敵が出る。酒場に行くと「ゾク」たちもやられていた。
彼らの話によると、「さやか」が「しんじゅく」のビルに連れ去られてしまったらしい。助けに行かなければ!

 この町の北の方にそのビルはある。中は複雑で、正しい道の他に何もない部屋がいくつもあった。途中で落ちていた「はどうほう」
を手に入れ、それでもどうにか進んでいくと、いきなり目の前に電車が現れた。中に入るしかないようなので入って、左の方に進む。
ひたすら左に進む、進む、進む。そしてとうとう「さやか」を捕まえているヤツの所まで来た。「そのこをかえしてもらおうか」とテ
ルが言うと、そいつは消えた。電車の上に逃げたらしい。そこで引導を渡してやると迫る「すざく」。しかしテルには、「イレイサー
99」がある。この装置で「すざく」のバリアを消去し、戦闘に入った。バリアなどなければ「すざく」など恐るるに足りない。「ゾ
クのはちまき」のおかげでヤツの攻撃はほとんど通用しないため、普通に攻撃をしていてもそのうち倒せはするだろう。しかしうざっ
たいので「はどうほう」を使った。…一撃で「すざく」は消滅した。「やったぜそうちょう!!」と声を上げるテルに、「テルさんす
ごーい!」と言ってくれる「さやか」。ふっ、照れるぜ。

 テルたちは「そうちょう」の墓を作った。その前で、「さやか」があの時拾ったのと言って「クリスタル」をテルにくれた。おお、
これで上の階に行けるぞ!「しょだいそうちょう」と2代目総長の「さやか」に誓って、絶対に塔を制覇してやる!

 それじゃあ、上に進む準備をしよう。「ゾクのはちまき」のおかげで「ドラゴンメイル」の特殊防御がいらなくなったので、上位の
体鎧である「バトルスーツ」を買って装備した。それから武器として「バルカンほう」の予備を買っておいた。

 塔を上る準備はできたので中に戻る。封印の扉は16階の下の方にあったが、なんと周囲にダメージゾーンが!でもここを避けるこ
とはできないので仕方なくその上を歩き、朱の封印を破った。さあ、扉が開く。行くぞー!


○17階〜23階

 17階は単に素通りするだけだった。

 18階には、謎の会社があった。「アシュラ」があちこちを破壊してくれているおかげで大儲けしているというが、特に有益な情報
が得られるわけではなかった。アイテムも手に入らなかったしね。

 19階にも上への扉の他に、もう一つ扉があった。入ってみると、何やら倒れている。調べてみると、それは子供の死体だった。し
かも三つもある。下に続く階段があったので降りてみると、また別の死体があった。その死体を調べてみると、どうやらここは核シェ
ルターで、父親と子供三人で逃げ込んだはいいが食料が尽きてしまったということが手帳に書かれていた。悲しいBGMがかかる。そ
の後でアイテム欄を見てみると、アイテムとして「かくばくだん」なるこのご時世には物騒過ぎる武器が追加されていた。とは言え強
力な武器ではあるので、「アシュラ」との戦闘で使わせてもらうことにした。

 20階。ここにもまた二つの扉があった。片方は上への扉だが、もう一つのドアの中には本棚が並んでいて、「アーサー…11かい
19−3−21」とかそういう謎の記録があった。そしてそのうち一つの本棚を調べると、なんと中に入れた。そしてその中には核爆
発を起こす魔法の本「フレアのしょ」があった。「にんげん」には不必要だが、売って金にするために取っておいた。さらに記録を読
み続け、こいつらみたいに途中でやられてたまるかと気合いを入れ直すテルがそこにはいた。

 21階には小世界があった。花が咲き乱れる平和な世界だったが、その中に一つの小屋があった。入ってみると老人が一人ベッドに
横たわっていたので話しかけると、なんと、伝説の剣「エクスカリバー」をくれた。この人は塔から現れる者に渡せと神からこの剣を
授かって以来50年間ここで待ち続けたそうだ。使命を果たし、老人は安らかな眠りについた。この「エクスカリバー」は「キングの
つるぎ」以来の使用回数無制限の武器だ。攻撃力は高く、しかも剣なのに敵1グループに攻撃できるという優れ物。「アシュラ」との
戦いに向け、強力な補強ができた。これさえあればもう他の武器はいらない…か?あ、「チェーンソー」はいるな。
 それからこの階に回復の泉があったのでしっかりと利用しておいた。

 21階と22階の間で、「ガラスのつるぎ」という武器を拾った。使用回数はたった一回だが、強力な武器だ。これも「アシュラ」
との戦いに使える。

 22階に、例のシルクハット参上。この上の階に「アシュラ」が住んでいるから気をつけろと忠告をしてくれた。覚悟と準備はでき
た。よし、上に行くぞ!

 ついに23階にたどりついた。周りがマグマになっている。どんどん先に進むと急に画面が変わった。あれれ?ここは22階?そう
か、さっき落とし穴があったんだな。もう落ちないぞ。
 改めて23階へ。今度は落とし穴を避けて進んだ。すると目の前に現れた巨大な敵。こいつこそが「アシュラ」だ。話しかけると、
「アシュラ」はテルに取引を持ち掛けてきた。「してんのうにかわっておまえたちがそれぞれせかいをしはいするのだ。いいはなしだ
ろう」…いやー、テル一人で四つの世界は支配できないぞ、などと思ってみたが、ともかくテルはこの誘いを断った。それは彼が「ア
シュラ」の子分になることを意味し、そんなのは冗談ではないと言う。そして、これに怒った「アシュラ」と戦闘に−。
 この戦闘はものすごく辛かった。「アシュラ」の使う「6ぽんのうで」は、この時点で最強の防具で身を固めていても400以上の
ダメージを受ける。「3つのあたま」でもダメージは300を越える。「フレア」でも同じぐらい…。「のろいのめ」や「くらやみ」
に対しては耐性があるが、ともかく直接攻撃が強過ぎるのだ。1ターン目に「かくばくだん」を、2ターン目に「ガラスのつるぎ」を
使ってしまうと、後は「エクスカリバー」しかない。そのうち先述の直接攻撃をくらってテルは死亡してしまうというのが何度も続い
た。これはもう運しかない。だが、もう何度目の挑戦か忘れてしまった時、奇跡は起きた。1ターン目は「6ぽんのうで」を使ってき
たものの、それ以降は「アシュラ」がこちらに耐性のある攻撃を連発してきたのだ。その間にこちらは着実にダメージを与えていく。
しかし与えたダメージも体力回復の魔法「ヒーリング」を使われたらおじゃんだ。それも使わないことを祈った。しかし、何ターン目
かに「フレア」を使われてしまった。もうテルのHPは2桁しか残っていない。次に直接攻撃or「フレア」を使われたら終わりだ。
そして次のターン、テルが先手を取り例によって「エクスカリバー」で斬りつけた。すると…「アシュラ」の姿が消えていく。やった
ぞ、倒したんだ!
 「アシュラ」を倒し、意気揚揚とその後ろにあった扉に入ろうとした…のだが、なんと、その手前に落とし穴が!テルは下に落ちて
いってしまった。そしてそんな彼に遠くから声が聞こえる。「もう1どのぼってこれるかー?」


○1階〜真の塔

 気がつくとテルは1階、旅立ちの町にいた。だが、目の前に「よろいのおう」と村一番の美人、それに「りゅうおう」がいたのだ。
さらに先に行くと「ミレイユ」や「さやか」もいる。そしてシルクハットも…。このシルクハット、「あのとびらのむこうにらくえん
へのしんのみちがあります」と言った。こいついったい…?そして封印を解いたはずの塔の扉が再度封印されていた。しかも今回は、
「4つのふういんがほどこされている」と出た。そこでクリスタルを使うと、これまで以上に派手なエフェクトの後に封印が解けた。
よし、この先が楽園だと言うなら突入してやるぜ!…と、その前に手に入れたアイテムを売りさばいておくか。「エクスカリバー」と
「チェーンソー」以外の武器はいらん。あれ?道具屋の品ぞろえが変わってる?「ドア」とか「けんじゃのいし」とか、見たことのな
いアイテムがある。とりあえず体力を全快させる「エリクサー」を買えるだけ買った。「ドア」はまだあるし。

 さあて、買い物を済ませたらいよいよ塔の中へ侵入だ。入ると、最初に入った塔とは作りが変わっていた。おまけにBGMも違う。
ん?あそこにいるのは…「げんぶ」!?ヤツは確かに倒したはずなのに…。ともかく接触してみると現れたのは「げんぶ2」というモ
ンスターだった。2!?もちろんこいつは「げんぶ」よりも格段に強い。しかしどうにかやっつけた。あれ?このフロアには宝箱があ
るぞ。中は「げんじのこて」という腕防具。かなり防御力があったので付け替えておいた。

 入ったばかりなので一度塔の外に出て宿屋に泊まってから再度進むことにした。上への扉に入ると、単純な作りになっていた。片方
が上への、もう片方が下への一方通行のエスカレーター。GB版ではこのエスカレーターに乗って動いてる途中でもメニュー画面を開
いてセーブすることができたのだが、WSC版では一度乗ってしまうと降りるまでセーブができないのでかなり辛い。同じ作りが数回
続くと、塔の作りが変わった。そのフロアにいたのは…「せいりゅう」だ!こいつも「せいりゅう2」か?接触するとその通り。こい
つもどうにか倒した。側に宝箱が落ちていたので調べてみると中には「かんうのよろい」という強力な体鎧が入っていたので装備し直
した。

 「エリクサー」を使った後さらに先に進む。またも同じような作りが続き、しばらくすると次の作りへ。予想通りに現れた「びゃっ
こ2」。もちろんこいつもぶっ倒す。側にあった宝箱には「こうめいのくつ」が入っていたのでこれも付け替えた。

 例によって「エリクサー」を使い先へ。その後は中略して、「すざく2」をやっつけた。こいつの守っていた宝箱の中身は「まさむ
ね」。回数制限がなく、敵1体に対しては「エクスカリバー」以上のダメージを与えるという刀だ。もちろん装備した。

 やっぱり「エリクサー」を使って上に進む。この後に「アシュラ2」などという敵が現れることはなく、塔の作りが変わった。これ
までは上りと下りのエスカレーターがあったが、ここには上りしかない。つまりもう戻れないのだ(実は「ドア」を持ってるので戻れ
るは戻れるんだけど)。意を決して、エスカレーターに乗った。

 エスカレーターの頂上に扉があったので入ってみると、そこは穏やかな庭園だった。あちこちをうろついてみたが特に何も見つから
なかった。おや?あれは…?橋を見つけたので渡ろうとすると、突然画面がフラッシュした。そして現れたのは…あのシルクハットの
男だった。そしてこいつはことのあらましを全て話した。実はこいつは世界を作り上げた「かみ」で、自分の退屈しのぎのために「ア
シュラ」を呼び出したりそれを倒すヒーローを待っていたと言う。自分がおもちゃにされたことを知り怒るテル。しかし「かみ」は自
分の作ったモノをどうしようが自分の勝手と言い出す。自分はモノじゃないと、さらに怒るテル。これを自分に対してケンカを売った
とみなした「かみ」、テルと戦闘になった−。
 さあ、最終決戦だ。気合いを入れて…と言いたいところなのだが、実はそんなに気合いを入れる必要はない。なぜなら、「かみ」は
最終ボスのくせにある武器を使うと一撃で倒せてしまうのだ。その武器は「チェーンソー」。そう、手に入れた時に「ある意味最終兵
器」と言ったのはそういう理由があったのだ。もちろんこの武器を使って瞬殺した。


○エピローグ:エンディング

 「やっちまったぜ…」「‥‥‥‥」「これからどうする?」「‥‥‥‥」「このむこうにべつのせかいがあるのかな?」「いってみ
るか?」「おれはどっちでもいいぜ」「そうだな。でもここもけっこういいとこになったんじゃない?」「いえてる。わるいやつぜん
ぶやっつけたからな!」「いこう!」「どこへだ?」「おれたちのせかいへ!!」…これが「かみ」を倒した後の全会話だ。普通にプ
レイしている分には結構感動のあるシーンなのだが、何度も言う通りこれは全てテル一人でやっている会話なのである。なんだかおか
しくて、いいシーンが台無しになってしまった気がした。


○後書き

 てなわけで、テルの冒険は終了しました。たった一人でも塔の頂上を制覇できることを実証できた、なかなか意義のあるプレイだっ
たと思います。最後に、このプレイで辛かった所と楽しかった所のそれぞれのベスト3を挙げます。

辛かった3位:スタート直後
 成長するのに金が必要な種族なのにとにかく金が貯まりにくかったのがきつかったです。
辛かった2位:16階での「イーブルアイ」戦
 WSC版では「せきかにらみ」が敵味方問わずよく効くから…。「はどうほう」を買うことになるとは思わなかった。
辛かった1位:23階での「アシュラ」戦
 その時点でできる最高の防具&攻撃方法で挑んでも勝てるかどうかは運任せというのは…。

楽しかった3位:1階での「キングのつるぎ」による大量虐殺
 これと「キングのよろい」のおかげで全くノーリスクで金稼ぎができることに気がついた時の喜びは…。
楽しかった2位:「かみ」との最終決戦
 GB版から引き継いだ「『チェーンソー』で一撃」がなかったらクリアはできなかったでしょう。
楽しかった1位:一人で会話する主人公
 これを見るために一人旅をしたと言っても過言ではないのですが、実際見てここまでおかしいとは…。

 さて、このプレイレポートはいかがでしたでしょう。先述したように意義のあるプレイだと思いますし、やっていて結構楽しかった
です。でもきっともうやらない。やっぱり普通にプレイするのが一番だと思いますよ、ええ。


○追記

 このレポートの「前書き」で、「GB版では一人旅はできない」と書きましたが、主人公以外に適当なメンバーを入れてその三人を
殺した状態にしたままゲームを進めれば(擬似)一人旅ができることが判明しました。もっともこの場合、「死体と会話」、「死体同
士が会話」ということが起きてしまうのですが。

 また、インターネット上であちこち調べてみたところ、一人旅に最も適しているのは「にんげんおとこ」ではなくて「エスパーギャ
ル」だということが判明しました。そこでこのキャラでやってみたのですが…確かにものすごい楽でした。というわけで、こちらにそ
のレポートをアップしました。


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