茶がうまい。

「SEKKYさん、お誕生日おめでとうございます!」
「ちょっとちょっと若葉、どうしてボクよりも先にその言葉言っちゃうの!?」
「はっ!も、申し訳ありませんキャラットさん」
「まあいいじゃないかキャラット。そんなことで怒るなよ、な?」
「う、うん…。それじゃ改めて、SEKKYさん、お誕生日おめでとう!!」
「ありがとうキャラット。それから若葉も、ありがとね」
「いいえ、わたしも先日祝ってもらったことですし…。あっ、そうですわ。あの時いただいたお茶を三人で飲みませんか?」
「おっ、いいな。じゃあキャラット、湯飲みとかきゅうす持ってきて」
「うん、わかった」
(そして…)
「うーん、買った自分が言うのも何だけど、いいお茶だよなあ」
「そうですね。…あら?キャラットさん、どうしましたか?」
「ううっ…苦いよぉ…おいしくないよぉ…」
「えっ、そうですか?もしかして、わたしの入れ方がまずかったのでしょうか…」
「そうじゃないよ。キャラットにはまだこのおいしさがわからないんだよ、きっと」
「ふーんだ!どうせボクは子供だよ!プンプン!」
「ははっ、まあ、俺はそういう子供なキャラットが好きなんだけどな」
「えっ…。(ぽっ)」
(文・SEKKY)

 1999年6月14日、SEKKYの23歳の誕生日記念にくたぽでぃさんに描いていただいたイラストです。
 この絵には若葉、キャラット、それからSEKKYのような青年を描いてくださいとくたぽでぃさんにお願いしたんですが、くたぽ
でぃさんいわく「若葉にイタズラしようとしてるスケベ親父みたいになってしまいました」ということだそうです。でも実は髪がこん
なに長くないことを除けば結構SEKKYの特徴をとらえていたりします(まあ素肌にジャケットは着ないけど)。

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