デイル様に願いを

その1

(現役時代のデイルが、新入生を前にして)
デイル:1年生諸君、入部ありがとう!私があの!部長でマスターの…。

デイル:デイル・マース先輩マスター様だ!!はいリピートぉ!!

(沈黙)

デイル:リピートぉお!!
新入生全員:デ…デイル・マース先輩マスター様ぁ!!
他のアカデミーの部員:ウィザーズアカデミーの1年、かわいそうになあ…。


その2

デイル:おうルーファス!どうだ、ノド乾いてないか!?
ルーファス:あっ、はい、すこし。

デイル:よし、じゃあなにが飲みたい!?
ルーファス:そうですね、コーラかなにかを…。
デイル:んじゃ俺も同じやつ!!

(そしてルーファスはパシラされた…)
泣き顔のルーファス:ううう…。


その3

(棒アイスを食べているルーファス)
デイル:おうルーファス!

デイル:あっ、いーなー、アイスだアイス!!
ルーファス:わかりましたよ。じゃあ一口だけ…。

バクン!!
(デイルは一口で全部を食べてしまった…)


その4

(ジョルジュはこてこての関西人だ)
ジョルジュ:おはようございます!あっ、みなさんもう来てはったんや!

ジョルジュ:でもデイル先輩はまだでっしゃろ?でー、いるー!?

(沈黙)

ジョルジュ:ほらあ、そこでツッこむ!!「んなアホな」といえばドッと笑いが…。
デイル:あ…そうなの?

ジョルジュ:じゃあもう一度入ってくるところから!人がボケたらツッこむ、常識でっせ!

ジョルジュ:えっ、デイル先輩もう帰った!?でー、いるやんけー!?

デイル:……。んなアホなあ…。

ジョルジュ:人のツッコミをそのまま使うなんて!そんなことで一人前の芸人になれるかあ!!
デイル:ぼ、ぼく魔術師だし…。


その5

ルーファス:よし、今日はもう魔法の練習終わりにするか。
ジョルジュ:レジー先輩、先輩もそろそろ…。

レジー:いや、俺はもう少し練習してく。
(レジー・パッカード。自他ともに認めるS&W一のハンサムボーイだ)

ジョルジュ:あいかわらずレジー先輩は熱心でんなあ。
ルーファス:ほどほどにしとけよ。こんなに汗かいて。
(そう言ってルーファスの手がレジーの顔に触れたその時−)

レジー:顔に触るなー!!(バキイイ!!)

レジー:俺様のこのビューティーフェイスに、てめえのうす汚れた手で触るんじゃねえ!!(ドカ!バキ!バキ!!)
ジョルジュ:ちょ、ちょっとレジー先輩…。

レジー:てめえもヘラヘラ笑ってんじゃねー!!(ゴッ!!)

レジー:わかったかこのヤロー!!こいつめこいつめー!!(ガッ!ドガッ!ドガッ!!)

レジー:はっ!?(我に返る)お、俺はなにを…。


その6

ジョルジュ:「デイル先輩に100の質問」のコーナー!!
デイル:なんだそりゃ?

ジョルジュ:S&Wの生徒たちの代わってこのオレが…。(デイル、去ろうとする)ああっ、帰らないで!

ジョルジュ:座って座って!さー、行きまっせ!!
デイル:早くしろよ。
ジョルジュ:第1問!

ジョルジュ:今何問目!?(あきれて去っていくデイル)ああっ、うそうそ!!


その7

レジー:おっす!レジピーだ!!ハンサムボーイレジピーは女の子からも「キャーかっこいい」って大評判さ!!

レジー:もちろんプレゼントの数もナンバーワン…。
女生徒:きゃー!蒼紫さーん!!

女生徒:きゃー!!かっこいい蒼紫さーん!!
(レジーは顔を青くした…)

レジー:レジピーなにがいけないんだ!?ねえ、どうして!?
デイル:じゃあ自分のことはレジピーって言わない方がいいぞ。


その8

ルーファス:今日は暁眠27日。デイル先輩、××歳の誕生日おめでとうございます!

顔に青筋のあるデイル:なんだそりゃ?
ルーファス:えっ?

ルーファス:なにって、暁眠27日はデイル先輩の誕生日…。
顔に青筋のあるデイル:なめとんのか。

顔に青筋のあるデイル:暁眠27日、それは…世界一斉「デイル様の日」だろうが!!

ルーファス:へ?
顔に青筋のあるデイル:まだわからんかおまえは…。

顔に青筋のあるデイル:昨日の「デイル様イヴ」をなぜ祝わん!?
泣き顔のルーファス:(あんた神にでもなったつもりかあ!?)


その9

デイル:もうすぐ合宿だな。ぼちぼち準備しようか。

(荷造りをするデイル)
ルーファス:あれっ?ずいぶん詰めるんですね?

ルーファス:あー、でもそんなに荷物があると持ってくの大変じゃないですか?
デイル:もちろん大変だよ。

デイル:持つ人はね。
ルーファス:え?(ドキッ!)


その10

ルーファス:どわーっ!なんかしらんけどすごい荷物だあ!!

ルーファス:俺にはとても運べないや。まあデイル先輩にも無理だろうけど!
デイル:なんだと?

荷物を持ったデイル:わははは!こんな小荷物、俺にはへでもないわ!
ルーファス:すげえや!さすがデイル先輩!!

ルーファス:(最近ようやっと、デイル先輩の使い方がわかってきた…)


その11

(二人で旅をしているデイルとルーファス)

デイル:うっ!突然!!S&W周辺でしか売ってないドビンチャコーヒーが飲みたくなった!!

デイル:ルーファス、買ってきてくれ!
ルーファス:えっ!?

ルーファス:で…でも…ここは異国の地エ○フィールドなんですけど…。

デイル:だから?

(デイルに強迫されたルーファスは、魔法でS&Wまで飛ぶことになった…)


その12

(デイルが一人で旅に出てしまった。残されたルーファスは…)

ルーファス:(…ものたりない…)

ジョルジュ:なんや、デイル先輩がいないのがそんなに寂しいんでっか?
ルーファス:いや、べつにそういうわけじゃ…あれ?

ルーファス:ちょっと待って、だれかからのファー・トークだ。…だれですか?

デイル:ルーファスか!コーヒーが飲みてえ!!今すぐ持ってこい、エン○ィールドまで!!

ルーファス:えーっ!?(と言いつつ顔は笑っていた)
ジョルジュ:嬉しそうやね。


その13

(その12の続き)
ルーファス:デイル先輩、コーヒー持ってきましたー!
デイル:遅いぞー!!

デイル:なんじゃこりゃあ!!
ルーファス:ああっ、俺の買ってきたコーヒーをぶん投げるなんて!!

デイル:俺が飲みてえのは「微糖ミルク」だ!今すぐ取り替えてきやがれー!!

ルーファス:で、またS&Wに戻されちゃって。いやー、まいったまいった。(しかし顔は笑っている)
ジョルジュ:ルーファス先輩、嬉しそうやなあ。


その14

(年末)
ルーファス:はあ…今年ももう終わりかあ…。いろんなことがあったな…。

ルーファス:来年こそ…来年こそなにもありませんように…。

ルーファス:……。て言うか…。

ルーファス:なにも起こしませんように…。
デイル:だれが?なにを!?


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