コントラバスのページ

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このページの最終更新日:03/03/04


弓の張り具合について
BD14578_.gif (200 バイト)今まで出会った初心者のほとんどは、弓を張りすぎていました。ffを弾いた時に木の部分が弦にこすれなければよいのですから、それ以上に強く張るのは意味がありません。「意味がない」どころか弓の「そり」を損なうことになりますので、絶対止めさせてください。

演奏後は弓を弛めておく
BD14578_.gif (200 バイト)「演奏し終わったら弓を緩めておく」という、弓の取り扱いの本当に基本的なことを知らない初心者が多いようです。これも弓の「そり」を損ないますので、必ず緩める習慣を身に付けさせてください。

松ヤニの付け具合について
BD14578_.gif (200 バイト)大体において、松ヤニを付け過ぎているようです。そのために音がガサつき、音程が聞こえなくなってしまっているのをよく耳にします。弓が弦の上を滑って音が出ないというのは論外ですが、弓をヤニの上に1回か2回滑らせてみてそれで足りない場合はもう1回という具合に「少しずつ」付けていき、「もうちょっとかな」というところで止めておくのが初心者には適量だと思います。(逆の意見の方もいらっしゃって、「少し付け過ぎかと思うくらい付けて、弾きながら落としていく」という考えもあります)

タオルを用意
BD14578_.gif (200 バイト)コントラバス奏者は、必ず「タオル」を用意しておくべきです。演奏(練習)が終わった後、楽器を丁寧に拭くためです。ですから、銀行などで「お年賀」などの「粗品」として配っているもので十分です。「十分」というよりは、それが「最適」です。(ただし、必ず一度洗濯して糊を落としておきます)演奏が終わった楽器や弓には、松ヤニや手の脂が付いています。これを丁寧に拭き取ることが大切です。これは楽器や弓によいことはもちろん、それを大切にしようという気持ちを持たせるためにも必ず実行させてください。(「松ヤニ用」と「その他用」と2枚のタオルを用意するともっとよいでしょう)

楽器にこびりついた松ヤニの落とし方(ただし、「最後の手段」として)
BD14578_.gif (200 バイト)上記の「タオル」で楽器を拭く習慣がないため、「松ヤニの衣を纏っている」ような楽器を見かけることも少なくありません。そうなったら、ちょっとやそっとのことではきれいになりません。あまりお勧めできる方法ではありませんが、簡単にきれいにする方法があります。それは、「アルコール」で拭き取ることです。松ヤニを溶かす溶剤はその他にもありますが、ニスまで溶かしてしまわないことと作業者の安全性から言えば、「消毒用アルコール(エタノール)」がよいと思います。「そんなことをするなどとは言語道断」と専門家には叱られそうですが、どうせ「松ヤニを全身に纏った」ような楽器はたいした物ではない(多分、「総ベニヤ」の「安物」がほとんどでしょう)でしょうから、「気持ちよく弾ける」方が大切でしょう。

弓には弓ケースを
BD14578_.gif (200 バイト)今はほとんど見かけなくなりましたが、以前は弓をむき出しで持ち歩いていたり、楽器のカバーの弓入れ用のポケットにむき出しの弓を入れている中学生がたくさんいました。これは弓を折る可能性が高いので、弓は必ずケースに入れて持ち歩くようにしてください。

楽器のカバーについて
BD14578_.gif (200 バイト)楽器のカバーは、相変わらず「ズック」の「単(ひとえ)」が多いようです。これはちょっとした衝撃で楽器に疵が付いてしまいます。できれば「綿入れ」を着せてやってください。値段はちょっと張ります(ほぼ3万円前後)が、ほんのちょっと角にぶつけたくらいのことだったらキズを付けないですむようです。もちろん、そんなことにならないように注意することが先決ですが。

弓の張り替えについて
BD14578_.gif (200 バイト)弓の毛がほとんどなくなっていたり、そこまで至らなくても毛の色が黒ずんでしまっているような弓を使っている初心者がいます。「弓の張り替え」ということを知らないためでしょう。1年に1回(無理なら2年に1回)は張り替えるようにしましょう。6,000円だか7,000円だかでできます。

弦の張り替えについて
BD14578_.gif (200 バイト)「先祖伝来」のような古い弦を使っているのを見るのも、決して珍しいことではありません。スチール弦の巻きがはずれ、いくら弓で擦ってもはずれた巻き線だけがクルクル回って、まったく音が出ないという物も見たことがあります。これでは、まったく役に立ちません。そこまでいかなくても、古い弦は「鳴りが悪い」「反応が悪い」「音程が悪い」といいところがありません。これも1年に1回か2年に1回は張り替える必要があります。こちらはものにもよりますが2万円前後の出費が必要です。
BD14578_.gif (200 バイト)なお、部活動としての吹奏楽には「ガット弦」は向いていないと思います。(温度・湿度により、弾いている間にさえ半音程度音程が変わってしまうことが珍しくありません。中・高校生でこれをきちんと修正できる者は少ないと思われます。特に吹奏楽の中ではフラット系の音が鳴り響き続けていますので、音程が変わったことさえ気付かない生徒がほとんどでしょう)「スチール弦」を用いることをお勧めいたします。私は「Pirastro」の「Flexocore」という極一般的な弦を使用しています。

楽器を持ち運ぶときの弓の置き場について
BD14578_.gif (200 バイト)楽器を持ち運ぶときには、楽器をカバーに入れ、弓をケースに入れて持ち運ぶのが原則です。しかし実際には、コンクールの時などや「隣の教室に移動」という場合、裸のまま持ち運ぶことが多いことでしょう。その時、楽器のf字孔に弓を突っ込んで持ち運んでいる姿を見ます。また、駒の穴に弓のねじ部分を差し込んで、ふらふらさせながら運搬しているのを見ることもあります。どちらも楽器と弓に傷を付けてしまう可能性があります。
BD14578_.gif (200 バイト)下のようにして持ち運んでみてください。安定して持ち運べます。ただし、長距離を移動する場合、できる限り楽器にカバーをかぶせ、弓はケースに入れて持ち運びましょう。

handleinst-1.jpg (7884 バイト) まず、弓の先を駒のE線とA線の間に付けます。
handleinst-2.jpg (6900 バイト) 次に、毛箱を手のひらに当て、人差し指から小指まででE線をつかみます。
handleinst-3.jpg (7567 バイト) 棹をE線の下をくぐらせるように、手のひらで押し込みます。
handleinst-4.jpg (4981 バイト)handleinst-5.jpg (4411 バイト) 上の2枚の写真を、弓全体が写るようにしたのがこの写真です。
handleinst-6.jpg (7150 バイト) このようにして持ち運びます。
なお、休憩の時にもこのようにしておきましょう。

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