長期的な休みに読書感想文を課題に出しています。
小説読解の究極の目的は主題の把握、説明文読解究極の目的は要旨の把握です。
主題とは、小説で、作品を通して作者が読者に一番うったえたいこと。要旨とは、説明文で、文章全体を通して筆者が読者に一番言いたいこと。まず、自分なりに主題、要旨をつかみ、どうしてそう思ったのかを書かせるようにしています。
ここでは、優秀者の読書感想文を掲載します。



(内容)欲張りものは、結局すべてを失うことになる、という奥の深い内容が込められている絵本。ヒルズ族必読の書。




(内容)「ねこは もう、けっして いきかえりませんでした」 望めば何度でも生き返ることの出来る猫は、なぜ死を選んだのか。「生きる」とはどういうことなのかという哲学的なことまで考えさせる絵本。




(内容)大切なものは目に見えない。大人は目に見えるものばかりを追いかける。この本はむしろ大人が読む本か。




(内容)2006年の茨城県立高校入試に採用された作品。この作品を入試問題にしたというだけでも茨城県立入試は良問であるといえる。これをしっかりと読めば、いじめをやろうなんて気はさらさら起こらなくなるはず。全中学生必読の書。否、全ての子どもと、その子どもにかかわる大人必読の書。




(内容)楽しい日々を過ごした記憶がなくなる。このモチーフは「竹取物語」を始め、いろいろな作品に見ることができるが、共通しているのはせつなさである。80分たつと記憶をなくしてしまう数学博士とその家政婦の話。最後まで読めば江夏と数学が好きになること間違いなし。




(内容)大切なものは失ってみないとわからない。目先の幸せに心を奪われ、本当に大切なものに気付けなかった者の悲劇。




(内容)シェークスピア四大悲劇に勝るとも劣らない悲劇の中の悲劇。涙なしで読むことは不可能。犬のみならず、あらゆる動物を飼っている人必読の絵本。




(内容)己の才能に自信と誇りを持つ主人公。強烈な自我が周りの大人たちとの衝突を生む。そんな主人公を肯定し、時には彼に欠けているものに気付かせてくれる弟や友人たち。小中学生に大人気の作品。




(内容)本当の強さとは何か。身をもってそれを生徒に伝えんとする「機関車先生」はまさに教師の鑑。




(内容)哲学とは答えのない学問。なぜ、どうしてと考えること自体に意義がある。そのきっかけを与えてくれる本。




(内容)誰にでも忘れられない夏はあるものだが、この主人公たちの夏の思い出は強烈である。性格の異なる仲間が、ペンギンを助けたいという思いで一つになるという話。




(内容)ビートルズの歌に触発されて、自分を変えていくための勇気を手に入れた中学生の話。




(内容)日本版「Life is beautiful」といえるこの作品。どんなに暗い中にいても、笑いを忘れずに生きた男の中の男の話。その最期は悲惨の一言。戦争に対する喩えようもない怒りがこみ上げてくる。




(内容)賛否両論のこの本。入試によく出題されることを考えると、教師は養老孟司の意見に賛成の人が多いのではないか。かくいう私もその一人である。




(内容)平安末期の「今昔物語集」、鎌倉初期の「宇治拾遺物語」を題材にした「王朝もの」の傑作。芥川の、優れた芸術のためには全てを犠牲にしてもかまわないという「芸術至上主義」の考えが色濃く表れた作品。自分の最愛の娘を犠牲にしてまで「地獄変」の絵を完成させた絵仏師良秀は自殺をする。良秀はなぜ自殺したか。作中には「一人娘を先立てたあの男は、恐らく安閑として生きながらへるのに堪へなかつたのでございませう」とあるが、真の理由はそうではない。また、芥川は作中に猿を登場させる。芥川はどんな意図で作中に猿を登場させたのか。この2点を理解できたものは、真の読解力を持ったものである。