当会では、日本財団より助成金の交付を受け、次世代を担う子ども達に造船業を通してものづくりの素晴らしさを知ってもらうため、また地域住民の方々には、造船業が地場産業としての重要な産業であることを再確認してもらうために「進水式や造船所の見学会」を行っています。
11月7日(木)、愛媛県今治市に所在する、しまなみ造船株式会社での進水式見学会に、今治市役所商工振興課海事都市推進室のご協力を得て、市内九和小学校から、児童・引率の先生を合わせて55名を招待しました。
造船所に到着すると、見学場所は船台のすぐ隣で、造船所の職員の皆様がこの日の式典の為に効率良く児童の誘導や案内をしてくださいました。また、式典で花束贈呈の大役を任された児童2名は係の方に案内され式台へ上がり、予行演習を行いました。
いよいよ式が始まると素晴らしい晴天の中、進水準備完了報告、国旗掲揚が行われました。その後の花束贈呈の本番では、児童2人とも緊張した表情でしたが、立派に大役を務めてくれました。船の命名、進水作業命令も終了し、ついに支鋼切断により船が迫力ある音とともに船台を滑り降りていきました。ものづくりの現場でこのように大きな船が進水していく姿を見ることはとても感慨深く、船を造った造船所の方はもちろん、初めて進水式を見ることであろう方々にも感動あるものであったに違いありません。
しまなみ造船(株)の皆様、貴重な経験と時間をありがとうございました。
今回見学した船の主要目は以下の通りです。
船名:BUNUN FORTUNE
用途:ばら積み貨物船
全長:約180.00m
幅:29.80m
深さ:15.00m
総トン数:約23,300t
載貨重量トン数:約38,000mt
航海速力:約14.5ノット
進水式のフォトアルバム