常石造船株式会社(本社:広島県福山市)のフィリピンのグループ会社、ツネイシ・ヘビー・インダストリーズ・セブは2015年6月8日、TESS35(3万5,300トン型ばら積み貨物船)の第4隻目を竣工し、船主に引渡しました。
本船は、3万トンクラスの中では汎用性を重視した全長177メートルとコンパクトなサイズで、柔軟に寄港地を組み合わせることが可能です。TESS58同様に4機のデッキクレーンを搭載。開口面積の広いハッチカバーと貨物艙に鉄鋼製品の輸送にも適したセミボックス型ホールドを採用することにより、貨物の荷役作業がしやすくなり、荷役効率とメンテナンス性が向上するなど顧客価値向上を実現しています。さらに、プロペラ前部に取り付け、水流を整えることで推進効率が向上する複数の翼型構造物「MT-FAST」※1や、プロペラの推進効率を高めるTOP-GR※2(トップギア)技術で開発した高効率で低振動のプロペラなど、船体形状の改善や省エネ技術の投入によって、燃費効率を向上させた省エネ船です。
※1日本郵船グループ会社の株式会社MTIと共同で開発。
※2プロペラの推進効率を高める“Tsuneishi Optimized Propulsive Gear:TOP-GR”。コンピュータによる緻密な計算と
シミュレーションを重ねることで、翼数、直径、翼断面の形状、翼幾何分布を最適化設計し、高効率で低振動の省エネ
型プロペラを実現する。
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