◆ アンチエイジング ◆ 2015年には、高齢独居、夫婦のみの世帯が一千万世帯を超える時代となります。そこには、家族介護はほぼ存在しません。また、施設介護の拡充もコスト的に困難と考えられています。したがって、私達は、「自立した老後」を送らなくてはなりません。厚生労働省も、介護保険の目標を高齢者の筋力維持に変更しています。従来の医学は、病気の予防や治療に重点が置かれてきました。それに対してより積極的に健康長寿をめざすのがアンチエイジング(抗加齢・抗老化)です。アンチエイジングは、健康と若さを保ちながら年を重ねることを可能にする医学と定義されています。1992年に米国抗加齢医学会(米国抗老化医学会と日本語訳している場合もある)が結成され、日本でも遅れること10年、抗老化の医学会が結成されています。美容皮膚科でおこなわれているケミカルピーリング、ドクターコスメ、レーザー治療、そしてエステ、アロマ、ハープ、東洋医学、補助栄養学(サプリメント)、筋力維持リハビリ、泌尿器・内科の更年期外来、産婦人科・内科のホルモン補充療法なども広い意味では抗老化医学の範囲に入ります。問題点は、一般企業や医療関係者が混在し、診断・経験・治療にばらつきがあり内実は玉石混交していること。医療機関の治療は、信頼できますが大半が医療保険の効かない保険外診療となってしまい高額なことです。現在、学会が中心になって質の確保に乗り出したところです。プロスキーヤーの三浦雄一郎氏は70歳でエベレスト登頂を実現しました。健康的な老後、これが21世紀(ミレニアム)のキーワードです。 |