#12◆ 妊娠中と母乳を与えている間に、母親がドコサエキサエン酸(DHA)を含むサプリメントを摂っていると、子供の知能指数が高くなると報告されました。


ω(オメガ)3系脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)を豊富に含む魚油サプリメントを妊娠中から飲み、母乳で育てた子供は、コーン油サプリメントを飲み、母乳で育てた子供に比べて、4歳時点で測定した知能スコアが高かったという二重盲検ランダム化比較試験(RCT)の結果がPediatrics誌2003年1月号に掲載されました。
ノルウェー・オスロ大栄養研究所のイングリット・B・ヘランド氏らの研究。研究グループは、341人の妊婦に対し、妊娠18週から出産後3ヶ月までの間、DHAを含む魚油のサプリメントまたはDHAを含む油と同じ量のビタミンを含むコーン油サプリメントを服用してもらいました。産まれた子供は3ヶ月までは母乳で育て、子供が4歳になった時点で知能指数検査(Kaufman Assessment Battery for Children)をすると、DHAを含む魚油群48人の平均が106.4でコーン油群36人の平均の102.3で、魚油群の方がわずかではあるが有意に高い結果がでました。両親の学歴、子供の性別・体重・頭の大きさと知能指数の間には関連は見られませんでした。生まれた子供にDHAを含む油を飲ませても知能指数に差は認められなかったとのことです。

◆ドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取で副作用の心配はありませんか?
ドコサヘキサエン酸(DHA)は、エイコサペンタエン酸(EPA)と同様に魚油の中に多く含まれています。適切に用いれば経口摂取で安全と考えられていますが、大量摂取は危険性が示唆されています。小生の子供は、現在約1歳になっていますが、明治乳業株式会社の「ほほえみ」というミルクを飲んでいます。このミルクの缶の栄養成分表示をみると100g当たりドコサヘキサエン酸(DHA)100mg含有と記載してありました。計算すると小生の子供は、毎日70mg程度のDHAを経口摂取しています。体重は、9kg程ですから体重1kg当たり8mg程のDHAを経口摂取しているようです。大人の体重を60kgとして換算すると毎日480mg程の経口摂取量になります。この程度の常識的な量であれば副作用の心配は要りません。DHAを含む食品としては本まぐろ、ぶり・さば・はまち、すじこなどがあります。

◆ドコサヘキサエン酸(DHA)は、食品で摂取した方がいいのか、サプリメントで摂取したほうがいいのか?

もちろん食品として摂取した方が良いと考えられます。しかし、気になる情報があります。
厚生労働省は平成15年6月3日、魚のメカジキやキンメダイに含まれる微量の水銀が胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとして、妊婦は食べるのを週2回以下にするよう注意を呼び掛けました。マッコウクジラ、サメなどについても、食事制限を求めました。したがって、信頼できるメーカーのサプリメントによる摂取が望ましいかもしれません。
参考ホームページ)「水銀を含有する魚介類等の摂取に関する注意事項」について(Q&A):厚生労働省医薬局食品保健部基準課
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/06/tp0613-1.html

参考ホームページ) ニッスイアカデミー

http://www.nissui.co.jp/academy/market/23/index.html