弦エニシ&me   その7

イベントに行った時の、御話を、しましょう。
まず、一つ目。
あれは、私が、25 26歳の頃だったかしら・・・
結婚情報会社主催のイベントで、確か、有明の会場での事です。
弦先生と、私と、もう一人、女性の占い師と、受付のスタッフと、4人で、出掛けました。朝が、早く、
会場入りの、タクシーの中で、寝てしまったのを、覚えています。

さて、控室で、待機。たくさんの、占い師さん達が、いらっしゃって、中には、弦エニシのように、
テレビに出ていたり、著書を、出版していたりと、有名所も、いましたねー。
私達も、「あそこに、座りましょう」っと、柱の角の所で、席を、確保しました。
ちょっとしたら、その頃、辛口で、大人気みたいなテレビでも、見た事のある某有名占い師さんが、
控え室に、入って来ました。「そこ、どいて!」っと、けちらしている。荒々しい方ねー・・・私、ゲンナリ。

そして、何故だか、その方、私達が、陣取っている、所に、来ました。
「私、そこに、座りたいんだけど・・・」 っと、言ってきました。中央の、弦先生の、足元を、見つめて・・・
はー、何、言ってんの?誰に言ってんの?
「すみません、私達が、先に、ここに、座っていますので・・・」 私、半腰で、感情を、こらえて、言い返しました。
相手は、無言。目だけが、怖い。
「ミミちゃん、他に、移りましょう。」そっと、私の、スカートを、ツンツンと、叩き、弦先生が、促す。
うそでしょう。 でも、弦先生が、そう、言うなら、従うか・・・
「分かりました。他に、行きます。でも、有難う位、言って下さい。」って、私、つっ返したんですよ。
大きい目を、見開いてね。
「生意気ね」って、言葉を、浴びせられました。

違う場所に移って、よいしょ。
「ミミちゃん、ミミちゃんにも、頭に血が上る時あるのね。」
それは、有りますよ。
でもね、弦先生、先生が、いたから、血が上ったんですよ。私は、先生の事、ちょっとでも、見下す奴とは、
とことん、戦う態勢でいましたから。    血気盛んな弟子でした。

二つ目。
この話は、私が28歳の時・・・10月の平日の日。
都内のデパートの10階で、催し物が、行われていて、その一角で、弦エニシ・スターという、
占いブースを、出店した時の事です。
弦先生も、ブースを、担当していたり、あと、私を含め、4人程、二つある、ブースを、担当していました。
その時、その、デパートの、空調を、任されているという男性が、私のブースに、お越しになりました。
いきなり、足を組んで、「あんた、あの先生の、御弟子さんなんだろ。俺の事、何か、言えよ。」
ひえー、何なんだ?この人?
「すみません、何か、お悩みとか、みて欲しい事とか、おっしゃって、頂けませんか?」って、
私、びくびく、言いました。
そしたら、またまた、強い口調で・・・「はっ?それも、分かるんだろう、見ただけで-。 言えよ。」
グスグス・・・私、泣いてしまいました。本当に、怖くて・・・ もう、なに? この横柄さ・・・
「泣いている奴は、ダメだ。」っと、その御客様?、席を、去りました。
これは、私の、占い師人生で、一番、嫌な経験です。

次の日、弦先生に、FAXで、今回の内容を、報告し、そして、仕事が出来ずって事で、、謝りました。
夕方、原宿スターに、電話を、かけたら、直接、弦先生が電話口に、出てくれました。
「先生、すみません。デパートでの、イベントで、失敗しました。」
「ミミちゃん、忘れる、忘れる、気にしないでよーん。」と、いつもの明るい御声で、返されました。
いいんですか?

その事が、あって以来、私は、イベントに、参加する事は、無くなりました。
「ミミちゃんは、お店にいてね。」って、言われました。日曜日、イベントがある時は、スターで、自分のお客様を、
コツコツと鑑定していました。

一人で、お店にいる時は、殆ど無かった原宿スター時代でした。御客様で、あったり、フリーで、訪ねて来て
下さる方だったり、とにかく、めまぐるしかったです。
スターの凄い所は、天井のミラーボールが、巨大で、光を、店内に放っていました。そして、音響。
BOSEのスピーカーで、癒し系の、音楽を、奏でていました。窓が見えない部屋。
インド系のお香が、漂っていて・・・最高の、空間でした。
毎回、出勤する度に、うっとりしていました。「この空間、最高だわー♡」ってね。
トイレはね、実は、壁紙が、凝っていました。12星座が、プリントされていた紺色の、壁紙でした。
星空に、行けたのよ。ほっとする、トイレでした。

弦先生、こんなに、書いちゃって、いいですか?


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