弦エニシ&me   その8    その9へ

今日は、「居眠り」の話です。

普段、弦先生の、鑑定は、夕方5時がスタート時間でした。
だから、出勤は、5時ギリギリでした。
でも、いつだったかしら?弦先生が、昼間から、店にいらっしゃる期間が、ありました。
別に、特別に、何を、していたとか、取材とかでは、なかったんですよ。

先日も、書きましたが、先生は、明け方に、眠りにつく習慣が、ありました。
昼間に出勤となると、やはり、寝不足になりますよね。
御昼ご飯を、食べると、眠くなっちゃっうんですよ。

奥の方の、テーブルで、御化粧をしたり、何か、読んでいるいるうちに、
眠たくなってしまったのでしょうね。
雑誌を、積み上げて、「御昼寝台」を、作って、高さを、雑誌の、厚みで、調節して、
テーブルの、上で、居眠りしていました。
お上品に、両手を、雑誌の上に、重ねて置いて、そこに、ちょこんと、顎をのせて、居眠りしていました。

起きている時は、とにかく、喋りっぱなしの、騒がしい先生だったので、居眠りしているのかなーって、いうのは、
すぐに、気付きました。
「居眠りだけ」では、それは、それは、平和でした。しかし・・・

もちろん、私達は、ちょっと、離れたテーブルで、御客様を、御迎えして、仕事をしていました。

その時・・・
「グガーグガー・・・  ムニムニム・・・」
うわっ、弦先生、いびき、かいてるー!!!  大変、大変!!!

慌てて、受付のSちゃんが、弦先生の、肩を、ポンポンしました。
ちょっと、体に、刺激を、与えると、いびきって、止まるでしょう。

笑っちゃう私も、そこには、いました。

でも、又、しばらく経つと、「グゴー・・・」って、いびきを、かいていましたね。
もう、笑うしか無かったです。

それから、私自身も、時々、暇な時は、テーブルの上で、自分の、腕を、枕に、
居眠りする癖が、つきました。私は、いびきは、かかなかったですよ。
ちょっとした時間に、眠れるのね。通勤が、キツかったから。
お店の中は、暗かったし、ミラーボールが、煌めいていたから、調度、良かったのかも。

晩年の弦師匠は、あまり、「睡眠」に関して、重要視していなかったのかも・・・っと、思います。
特に、死を、感じとった辺りから・・・ 体が、辛かったのでしょう。重要視出来なかったんですよね。
弦先生が、住んでいたマンションの部屋を、片づけた時、「ベッド」が、あまりにも、殺風景で、
びっくりしました。 クイーンサイズの大型ベッド。
剥き出しの赤のレザーの、マットレス。そこには、枕も、無く、ただ、綿毛布2枚が無造作に、敷かれていました。
ベッドの、右半分は、埃だらけでした。 弦先生の、横たわっている姿しか、想像できませんでした。
私は、ひたすら、片付けるしか、なかった・・・賃貸マンションだったので、期限も、有ったしね。

右の写真は、実際、弦先生が、寝ていらした、ベッドのマットと、スプリングです。

弦先生、今、たっぷり、あの世で睡眠、摂ってますか?
添い寝しますよ。いつか、私が、あの世に、行ったらね。お迎えに、来て下さいよ。待ってまーす。

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