その９　　その１０

なんだか、この、御話を、楽しみに待っている、読者が、たくさん、いらっしゃる事が、判明。
中には、弦先生に、お会いしたかったーっていう、没後ファンも、増えています。嬉しいです。

弦エニシといえば、タロット界の、重鎮です。今も、２シリーズ、出版した、オリジナル　・タロット教本は、
珠玉中の、珠玉です。

しかし、実際の、鑑定では、出版する前、そして、時々は、市販されている、世界各国の、タロットカードを、
使っていました。

これが、実際、弦先生が、使用していた、タロットカードの、写真です。

　　カタカナで、書いていきますね。

　私の印象の中では、トートという、タロットが、
　弦先生らしいなって、思います。
　擦り切れるほど、絵柄が見えなくなるほど、
　使いこんでいます。右上です。
　そのすぐ下が、まだ、絵柄が、見えるトートです。

　左上、御釈迦様や、観音様で、表現されていますね。

　真ん中左は、アンサタです。エジプト調の絵柄です。
　25年前に、使っていましたね。
　渋谷のトリンという、姉妹店で、これで、何か、
　私の事、占って下さったのを、覚えています。

　下は、ヴォイジャータロットです。
　写真で、構成されていて、とても、幻想的な、絵柄です。

アンサタは、私も、数年前に、使っていましたが、
突然、波打ってしまって、使い物に、ならなかったという、
思い出が、あります。


しかし、遺品のタロットカードの未使用に、アンサタが、有りました。それを、今、私は、使っています。
それが、この写真中の、アンサタです（弦先生の、使用の物でなくて、ごめんなさい。）

他にも、ライダー版、カルマミュージック、００７、ラビリンス、ゲィムス等、いろいろな、タロットを、
使っていましたね。どれも、全て、綺麗な、ハンカチーフに、包まれていました。

トートという、タロットは、特別な、タロットという、思い出が、有ります。
私が、25歳くらいだったかな？スターでは、トートを、使って鑑定を、していたのが、
ジプシー真理亜さんと、弦先生でした。それも、普通サイズでは無く、海外でしか、手に入らない、ワイド版でした。
ジプシー真理亜さんに、「カード、見ても、いいですか？」っと、言ったら、即行で、「ミミちゃん、ダメ！！！」って、
叫びの声。　　うわ、何何？？　どうして、見チャいけないの？
「ミミちゃん、あんた、独身だろ。このカード触ったら、結婚出来なくなるから、触んじゃないよ。アハハ」
細い茶色の煙草の吸い過ぎで、かすんだ太い声で、ジプシー真理亜さんが、答えてくれました。

余談・・・私、煙草は、大嫌いですけど、ジプシー真理亜さんと、那須のチロルというペンションのオーナーの、
煙草は、かっこよくて、好きでしたね。吸ってて、下さい、状態でした。


右の写真が、ヴォイジャータロットです。

確かに、トートを、使っていらした、弦先生も、ジプシー真理亜さんも、
生涯独身でした。
トートに、結婚運を、奉げてしまうのかしら？
そんな事ないと思うけど・・・
これは、あくまでも、私の記憶のページです。
今現在は、既婚者のミミ月丘なので、このトートに、触れる事は、ありますよ。
絵柄を、一枚一枚、じーっと、拝見させてもらってます。
やっと、見れて、感動してしまいました。

たぶん、私、今、タロットカードの、収集家に、負けないくらい、タロットカードの種類を、
保管している現役占い師だと、思います。たぶんね・・・たぶんよ・・・

弦先生が、使われていたカードには、先生の手の脂、御客様の、吐息・・・
全て、染み込んでいます。
それを、一つ一つ、整理する時は、本当に、声を、出して、泣きたくなります。
でも、そのカード達には、私の感情は、入れられません。入れちゃ、ダメ。
だだひたすらに、坦々と、整理していくだけです。

「ミミちゃん、泣く暇あったら、笑顔になって」・・・って、今、弦先生の、声が、聞こえたわ。

もう、よけいに、泣いちゃうー・・・うぇーん！！！

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