ルーマニアから今日は

ログ番号:
期  間:
451
May 14, 1998
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500
Jun 24, 1998


451: ブカレスト5月14日 投稿者:くろは  投稿日:05月15日(金)

旅行1日めの写真ですが、家族の写真の方は、デジカメ画像ではなくて、
普通の写真をテーブルの上に置いてそれをデジカメで撮影したものです。そんな
わけでボケボケですみません。この後も旅行の写真を送る予定ですが、残りも全部
そんな方法で撮ったものになります。すみません。

夏休みに国外に出かけるための航空券の準備を始めました。
一つは、7月にプラハで行われる日本語教育の会議に参加(+近隣国の旅行)です。
これには、同業者もあちこちの国から集まって来る予定なので、楽しみです。航空券
はスイスエアでチューリヒ往復、あとは鉄道で移動します。

もう一つの夏の予定は、健康管理旅行という名のつくものです。これは、「特定不健
康地」に赴任していて、任期が2年以上ある場合に、2年めから1年間に1回、健康
の管理と回復を名目に認められている旅行です。ルーマニアは「特定不健康地」に
入っているので、この制度が利用できます。この制度を利用した旅行の場合は、指定
区域内(ルーマニアに派遣されている場合はヨーロッパ)の国であれば、渡航先に追
記してもらえるのだそうです。1月のイタリア行きのように、出発24時間前まで正
式OKが出ないというような事態は避けられそうです。
そういうわけで、この健康管理旅行で、私はスウェーデンの知人(日本人)を訪問し
ようと考えています。北極圏でオーロラを研究している人のところなので、運が悪く
なければオーロラを見ることができます。(以前行ったときには4泊もしたのにダメ
だった!)しかし、暗くないともちろんオーロラは見えないし、向こうの都合もある
ので、今のところ9月の最初を考えているところです。

そうしているうちに、ロンドンの国際交流基金オフィスにいる友人から、9月12日
に日本語教育の会議があるから来ないかという打診がきました。その会議で何か発表
するなら、招聘状も出すということです。イギリスも私の渡航先に入ってなくて、い
ずれ追記を目指して頑張ってみようと思っていたところなので、これは渡りに船、地
獄に仏? 乗らない手はありません。招聘状があれば、追記の可能性はとても高くな
ります。

そんなわけで、9月にはスウェーデンとロンドンに行くことになるかもしれなくなり
ました。問題は航空券です。最初に考えたのはブカレスト→(どこかの空港で乗り換
え)→ストックホルムで行って、ロンドンまでは別に移動して、帰りはロンドン→
(どこかの空港で乗り換え)→ブカレストで帰ってくるというルートです。この(ど
こかの空港)をチューリヒにした場合を、今日、スイスエアのオフィスで聞いてみま
した。そしたらなんと、2000ドル以上するそうです!! オフィスのオネエサン
も苦笑い。「一旦ブカレストに戻って来た方が安いですね」ということでした。ある
都市へ単純に往復するなら、他の航空会社との競争もあって、割引料金が設定されて
いるのです。今日聞いた話では、スイスエアを利用してチューリヒで乗り換える場
合、ストックホルム往復が438ドル(+空港税)、ロンドン往復が390ドル(+
空港税)だということです。(これはチューリヒまでの往復とほとんど同じ!)確か
に一旦ブカレストに戻って来れば、半額で行ける計算になります。でもそれでも高い
し、時間の無駄もある。

次に行ったのはBA(英国航空)のオフィスです。ブカレスト→ロンドン(乗り換
え)→ストックホルムの往復の料金を尋ねたところ、400ドル(+空港税)だとい
うことでした。やはりこれがリーズナブルでしょう。ただ、問題は、ロンドンで一旦
降りることができるかどうかということです。聞いてみたら、3日間だけならOK、
ただし50ドルの追加になるということでした。空港税も入れて、約500ドル。
ヨーロッパ内を移動するのも、安いものではありません。ブカレスト、ストックホル
ム、ロンドン、ヨーロッパの端っこばかりだなあ。


452: ブカレスト5月15日 投稿者:くろは  投稿日:05月16日(土)

2700人目は私でした。3000人は近い。

河合管理人宛てに、旅行2日目の画像を送りました。
大地に根を張って生きている家族です。味わいがあるでしょ。

ところで、河合千穂さんのスピーチコンテストはどうなりましたか?

EuroNewsでは、シナトラやインドネシア情勢やイギリスのサミットのニュー
スのついでに、日本で流行っているヘンなものを紹介しています。商品名は忘れまし
たが、何かGetという単語が入っていたみたい。たまごっちみたいに携帯するもの
で、男用と女用があって、自分のデータを入力しておくと、同じ商品を携帯している
人で、相性のいい相手が近くに来たときに反応して教えてくれる、というようなもの
のようです。値段は25ドルで、350000個も売れているということでしたが、
日本での評判はどうなんでしょうか。なにか、おしゃべり・カラオケ・もう一つ何
か、の3つの相性で知らせてくれるみたいでした。日本人はシャイだから、こういう
コンピューターやインターネットで相手を探していますというコメントがついてたみ
たいでした。

忘れてましたが、Berlinの一番大きな鉄道駅Zoo駅の商店街に、なんとプリ
クラが置いてありました。バンコクで見かけたときも驚いたけど、ベルリンにまであ
るとは。ベルリンバージョンになってるのかな。ブランデンブルク門やフィルハーモ
ニーといっしょに写れるのかな。度胸がなかったので、覗くこともできませんでした
が。誰も近寄っているところを見かけなかったし。機械の外観は日本にあるのと同じ
雰囲気なので、日本人が見れば、一目でプリクラだとわかります。

私は日本にいた頃2回だけホンモノの姿を見ましたが、たまごっちの人気はその後ど
うなんでしょう。ルーズソックスはその後どうなったんでしょう。こういう細かい社
会風俗の話題は、芸能ニュースよりも届きにくいです。


453: ブカレスト5月16日 投稿者:くろは  投稿日:05月17日(日)

質問にお答えしましょう。(注:浦和フィルMLでの質問です。)

派遣先によって「健康地」「不健康地」「特定不健康地」というランク付けがされて
います。外交官にも、別の名前ですが同じようなランク付けがあって、過酷なところ
ばかり赴任が続かないようにされているそうです。外交官の場合は瘴癘度というラン
ク付けなのですが、ワープロで変換したら出たのもすごいですが、読めますか。
「しょうれいど」と読みます。その瘴癘度に1から4だか5だかのランクがあって、
数字が大きい方が、タイヘンなところだということです。ちなみに、基金の「特定不
健康地」にあたっているルーマニアは瘴癘度4だそうです。

基金の区分けでは、健康地はいわゆる西側先進国が中心です。不健康地は、アジアで
はシンガポール、タイ、クアラルンプール(クアラルンプール以外のマレーシアは特
定不健康地)、ヨーロッパではハンガリー、マルタ(って、どこ? イタリアの先の
小さな島国?)で、その他の東側諸国は軒並み「特定不健康地」です。このランク付
けには、気候の問題だけじゃなくて、生活のしやすさなども関係しているものと思わ
れます。気候だけなら、スウェーデンなんかの方がよっぽど不健康。

ネーミングが悪いですよね。ルーマニア人に、「ルーマニアは特定不健康地になって
る」なんて、もし言ったら、気を悪くしますよね。

オーロラの話にうつりましょう。
オーロラは1年中出ているのだそうです。詳しいことはよく知りませんが、何でも、
太陽からやってくる「太陽風」の影響で、蛍光灯が光るのと同じメカニズムで光るの
だそうです。地球の季節には関係がありません。で、一番「いい」オーロラが出やす
いのは、太陽風をまっすぐに受ける、春分の日と秋分の日あたりなのだそうです。
ところが、オーロラが見られるのは、北極圏または南極圏の限られた地域だけで、こ
のあたりは、夏は夜がない。いわゆる白夜になります。夏至のころには太陽が沈まな
いし、夏至でなくても夜は明るい。そんなわけで、せっかくオーロラが出ていても、
明るくては、見ることができないというわけです。北極圏や南極圏でも、春分と秋分
には昼と夜の長さが同じになります。これは地球上、どこでも同じです。だから、季
節による昼の長さがものすごく違うのですね。私が行こうとしている9月は、まだ秋
分の前ですが、それでも、まあ、暗くなる時間はあるので、運が悪くなければ、見え
るというわけです。観光用には、やはり犬ぞり体験とか、サンタの村(これはフィン
ランドだけど)とかと抱き合わせの企画になるので、冬ってことになっちゃうんで
しょう。

さて、ブカレストも、夏時間ということもあって、日が沈んで暗くなってくるのが9
時近くになってきました。今日は、日本人会のバーベキュー大会。ゴルフ場(6ホー
ルしかない。ブカレスト唯一のゴルフ場)と芝生続きの敷地にバーベキューの設備が
あって、そこを利用しました。昨夜の雨もあがって、それほど暑くもなく、とても快
適でした。100人近い日本人が集まりました。私は手ぶらで出かけてしまいました
が、奥様方はいろいろ腕を振るって持ってきてくださって、じゃこ入りのおにぎり、
キムチ、焼き鳥、などを持ってきた人もいましたし、いなりずしを作ってきてくれた
商社の奥様もいました。いなりずし用の油揚げの入った缶詰があって、商社から送っ
てきてくれるのだそうです。
新しく日本人会の会員になった方々には、国連の仕事でルーマニアに赴任された方々
もいました。UNHCR(国連高等難民弁務官事務所?)、UNDP(??)だそう
です。は〜、そういう日本人もいるんだなあ、なんとなくすごいです。


454: ブカレスト5月17日 投稿者:くろは  投稿日:05月18日(月)

一日中、雨降りの、肌寒い日でした。久しぶりにセーターを出して着ました。

サミット関連の映像で、何かコンサートが映ってましたが、皆さんも見ましたか?
ビートルズナンバーのAll You Need Is Loveで、揉み手の手拍子を
打つのはやめてもらいたいです。ハシモトさん。

夜になって、同僚から電話があり、明日、大学で、日本のTV番組の撮影があるとい
う話でした。何か、ルーマニアを訪ねるという趣旨の番組の一部として、俳優のムラ
カミ(って誰だろう?)という人が、学生と日本語で話している、という場面を撮り
たいのだそうです。こういう企画って、こんな風に突然やってくるものなのでしょう
か。日本だったら、事前に大学の許可が必要なようにも思いますけど。それに、あと
1週間ずれていたら、もう試験期間に入っていて、学生は大学に来なかったところだ
し。TV番組の企画なんて、こんなにいい加減なものなのでしょうか。とりあえず、
明日偵察してきます。

昨日、ブカレストに来てはじめて、ビオラを出して弾いてみました。弦は緩めておい
たので、切れていませんでした。キノコも生えていませんでした。よかった。調弦が
なかなかできなくて、すぐに音が下がっていくのがよくわかりました。今日も昨日
も、30分も弾かないうちに疲れてしまった。これから時間ができるから、ぼちぼち
やっていくことにします。でも、やっぱり合奏がいいなあ。ビオラを家で一人で弾い
てるなんて、アヤシイだけで、絵になりません。耳にも悪い。


455: つくば5月18日 投稿者:河合  投稿日:05月18日(月)

昨日土浦交響楽団の定演が終わりました。モーツァルトのフルートとハープ第2楽章、
チャイコのモーツァルティアーナ、チャイコの5番というグラデーションプログラム
でした。シンフォニーはいたるところで管楽器が飛び出したりほちゃらけ吹きしたり
というのがあったけど、和音、バランス、響き、情(?)はいままでにない出来だっ
たと自賛してます。打ち上げはビッグエコーというカラオケやの吹き抜けパーティー
ルーム。カラオケもやらずにでっかい音で本番のビデオをながして宴会していたら、
ほかのグループからクレームが出ちゃいました。次回は16年ぶりのチャイ6です。

黒羽さんからの2日目の「家族」の写真です。



456: ブカレスト5月18日 投稿者:くろは  投稿日:05月19日(火)

日本からやってきたムラカミという名の俳優というのは、村上弘明でした。私は、お
ととしのNHKの日曜日の大河ドラマ「秀吉」に、彼が明智光秀で出ていたのを知っ
ていました。でも、最初に会って、「ムラカミです。」と言われたときは、別の人だ
と思いました。時代劇の顔しか記憶にないから、普通の髪型で、わからなかったとい
うこともあるし、イメージしていたよりもずっと若く見えたからです。でも、あいま
いなままではマズイかなと、少したってから、「失礼ですが、むらかみひろあきさん
ですか。」と聞いてみたら、そうですという返事が返ってきました。「もっとオジサ
ンかと思った」と言ってしまいました。「いやあ、もうオジサンですよ」と彼も言い
ましたが、やはり、芸能人は見た目が違いますね。カッコイイ。世界が違う。

学生たちへの説明のあと、彼が教室に入っていって、学生と話をするという場面を撮
影していました。ずっとカメラを回しっぱなしで、後で使えるところだけ編集するの
でしょう。撮影側には、もう段取りができていて、チャウシェスクの時代、学生たち
はまだ子供だったわけですが、彼の権力を見せ付けるために作った運河があるそう
で、「学生たちは、まだ子供だったから知らないかもしれないけど、実は、そういう
モニュメントもあるんですよ。」という一言を先生(ルーマニア人)に言わせて、番
組では、その運河の場面に切り替わる、という設定になっていました。たぶん、この
大学の場面は、放映時には、ほんの少ししか映らない場面だと思います。収録には、
その前後の準備も含めて1時間半くらいかかりましたが、たぶん、2〜3分映ればい
いのではないでしょうか。

最初、学生たちは、LL教室のブースに座っていて、村上氏とやりとりしていまし
た。やっぱり照明が当たって、カメラが回っていると、自然にはできません。一旦、
予定通りの先生のセリフが出て、ディレクターがパンと手をうって、とりあえず撮影
が終わると、学生たちの中には、村上氏のところに個人的に話をしに行く学生もいた
りして、彼の周りに学生の輪ができました。そのようすをまた少し撮影していまし
た。そのほか、壁に貼ってある漢字の一覧表や教室の後ろにある本棚なども映してい
ました。プロデューサーが事前に、「村上さんは、日本ではビッグ・スター。普通に
は町も歩けない」と紹介したこともあって、ミーハーな学生の中には、サインをも
らっている学生もいました。私は何も持ってなかったし、もらいませんでした。どう
して俳優になったのか、どこに住んでいるのか、俳優の仕事はどうか、俳優だった
ら、ルーマニアの○○という劇作家を知っているか、など、いろいろ学生は質問して
いました。

撮影中に、私もカメラを出して、学生と村上氏のやりとりを撮影していました。収録
後もまだ学生と話している村上氏のところで、また写真を撮っていたら、ディレク
ターがやってきて、「ツーショットの写真を撮りましょうか」と言って、私のカメラ
を持っていって、撮ってくれました。「くれました」と書くと、なんだか私がお願い
してツーショットの写真を撮ってもらったみたいですが、全然、そんなことはなかっ
たんです。でも、いらないと断るのも悪いし、ということで撮ってもらいました。
ちょっと恥ずかしいです。でも、こういうのも、スタッフとしては仕事の一つなんで
しょうね。

少し彼と話したところによると、こういう紀行番組ははじめてだということでした。
昨日ルーマニアに入って、2〜3日ブカレストに滞在して、それから黒海沿岸のドナ
ウの河口、ドナウデルタの方へ行くということでした。どうしてここに来たんです
か、と逆に質問もされてしまった。

ロケ隊は、プロデューサー、ディレクター、カメラの人、村上氏の身の回りのことを
する人、そして村上氏、あとは通訳の女性、という構成でした。
ちなみに、このもようは、8月にTV東京系列で、2時間の紀行番組として放映予定
だそうです。もし、8月になって放映日がわかったら、お知らせください。録画して
送ってもらうことにします。


457: つくば5月19日 投稿者:河合  投稿日:05月19日(火)

照明があたったとうことは、黒羽さんも映っているんですか?ツーショット写真
デジカメで撮り直してアップして下さいね。

千穂さんのスピーチコンテストは、英語での参加が4人で、2位までに入らなかっ
たそうです。本人も残念がっておりました。

日本での流行グッズは、小学生の甥っ子が半年に一回つくばに来るんですが、その
ときに持ってくるものでだいたいわかります。去年の正月はミニ4駆、去年の夏は
タマゴッチでした。もうかなりタマゴッチは飽きてきていたみたいで、何回ウンチ
をためたら死んじゃうか、なんてことをしてました。去年の夏は団地の中でも、子
供から預かったタマゴッチを学校が終わるまで世話しているお母さんがたの姿をよ
く見かけました。今年の正月は甥っ子はポケモンカードを持ってきました。まぁ、
小学生ですからすれ違いざまにぴーっなんてなるようなものは持ってないでしょう
けどねぇ。今年の夏は何を買ってもらうのかなぁ。


458: ブカレスト5月19日 投稿者:くろは  投稿日:05月20日(水)

照明があたってた場所には行かないようにしてたので、手違いでなければ、映ってな
いと思います。録画して、すみっこの方をチェックすれば、一瞬くらいは映ってるか
もしれないけど。

千穂さんのスピーチ、残念でしたね。英語4人ということは、ほかの人は何語だった
んですか?

私は今だに「悲愴」をやったことがないんです。最初に名大の定演でやった時にはまだ
出られなかったし、その後も、決戦投票までは行くんだけど、、、とか、外語大のOB
オケで(私が外語大の現役のとき)やっちゃったとか、どうも、あとちょっとというと
ころで縁が薄い。やってみたいんだけどなあ。
ところで、#455にあった「グラデーションプログラム」って、何?

ドイツだとプレッツェルというような名前で売られているパン?が、こちらでもよく
売られています。小麦粉の生地を細長くヒモ状にして、ひらがなの「め」の字みたい
な格好にくるくるっと曲げて焼いてあるものです。ドイツだと、ビールのおつまみ的
に、でっかい塩の結晶がたくさんこびりついていて、塩からいものが多いようです。

ルーマニアで売っているこのスナックは、一番安上がりの部類に入るでしょう。名前
がまだよくわかりませんので、今は「めの字パン」といっておきますが、価格の比較
はこんな具合です。

めの字パン 600
バナナ1本 1000
ゴゴシ(揚げドーナツ・プレーン)1500〜2000
カール(日本のスナック)みたいなの 一袋 1500
ソフトクリーム1500〜2000
コカコーラ(500mlペットボトル) 4000
ビール(250mlくらいのコップ) 2700  ←コークより安い。
ホットドッグ(パンにソーセージを突っ込むタイプ) 4000
マクドナルドのハンバーガー 8500

めの字パンの600レイは大体10円くらいです。
アパートの近くの市場の一角に、このめの字パンを専門に焼いている店があって、よ
く人が並んでいるので、今日はちょっと私も並んでみました。
店の中は、小麦粉の練ったのをてのひらで転がして、棒状に伸ばして、くるくるっと
曲げて「めの字」に形成する係が2人、焼くカマドの係が一人、売る係が一人という
構成です。

形成係の二人の手際は速い。手で生地をちぎって、両方のてのひらで棒状に伸ばし
て、くるくるっとまげて「めの字」をつくるまで、ほんの十数秒。一つ分の生地の重
さなど全然量りません。熟練のなせる技。めの字になったものを、形成係の一人が、
お湯の中に入れて、茹でているようです。ある程度お湯の中で火が通ったものを、こ
んどはカマド係が、油をひいた、縦に細長い鉄板の上に乗っけていきます。一列「め
の字」がならんだら、鉄板ごと、カマドの中に突っ込みます。ちょうど、ピザを焼く
ときに、ピザをカマドに入れるのに似ています。カマドにはフタはなくて、中で火が
ガンガン燃えているのが、店の外で並んでいる我々にも見えます。生地の乗った細長
い鉄板は次の鉄板が入るたびに右側へ少しずつ移動させられます。一番右に行けば焼
き上がり。カマドの右端からすべり台状になっている溝を、カラカラと音をたてて、
やきたてのめの字パンが籠の中に滑りおちてきます。

その場で食べたい人は1つか2つ。家で食べたい人は、10個くらいまとめて買って
いくようです。なかなか人気があって、次から次へ売れています。私は一つだけ買っ
てみました。焼きたてで、熱くて熱くて、手でもてません。売り子のオバサンは平気
で手に持ってたのに。10分くらい上着のポケットに突っ込んでおいたら、ようやく
口に入れられる熱さになったので、歩きながら食べてみました。かすかな塩味の他は
小麦粉の焼けた香ばしい味のみ。なんとも素朴なものですが、オイシイです。


459: 選曲会議 投稿者:福井  投稿日:05月21日(木)

今、四響では来年春の定演の選曲会議に向けて、根回しやらなにやらで大変です
(いわゆる、世間知ってやつをお持ちの人が多いので)。

メインの候補はすでに、「運命」、「チャイ5」、「シューマン4番」(シュー4て
略すのかな?でもシューベルトと区別が付かないし..)の3曲に絞られて
いるようです。Trbとして一番恐ろしいのは、最後の選曲会議で「運命」と「チャイ5」
で票が割れて「シューマン4番」になってしまうことです。シューマンのシンフォニーは
どれも地味、音高い、苦しい、オーケストレーション今一の良い所無しで、多分ほとんど
すべてのTrb吹きはシューマンが嫌いだと思います。
 サブにシベ7って言う無謀な案も出ています。でも案外曲を知らないVnのおばちゃん
連中の票が集まって(タンホイザー序曲の様に)、決まってしまうかもしれません。
(これは、ちょっと期待!)


460: ブカレスト5月20日 投稿者:くろは  投稿日:05月21日(木)

「運命」が残ってるんですね。すごい。シューマンは1番と3番をやったことが
あります。1番は金城学院大学の定演でした。懐かしい。「世間知」って何?
この前の「グラデーションプログラム」といい、「世間知」といい、まだまだ知
らない日本語がたくさんありますね。

明日、3年生は英語の試験があるということで、今日の授業に来た学生は3人だけで
した。私が教室に行く前に、図書室(という名の準備室)に学生がやってきて、「せ
んせい、きょうは、わたしたち、3にんだけです」と言うので、お休みにするしかあ
りません。私の持っている3年生のコマは、フシギなことに、後期試験がないんで
す。なぜか、この後期(2月〜5月)と、10月からの4年生の前期の授業を合わせ
て、来年の1月に試験があるのだそうです。来年の1月に試験があるような授業です
から、他の試験が近づいた今、授業に出ようと思う学生が少ないのは仕方がありませ
ん。ほんとは、学年最後の授業だし、秋からは日本に留学する学生もいるし、しばら
く会えないので会いたかったのですが、そういう気持ちになるのはこちら側だけのよ
うです。早々と、「よい夏休みを」という挨拶をもらってしまいました。

さて、そういうわけで、予定より早く大学を出て、今日もまた市場に出かけました。
最近の市場は楽しいです。新しいものがどんどん出てきます。この季節にしかないと
いうものがどんどん出てきます。サクランボも、イチゴも、出始めの頃に比べてずっ
と安くなってきました。今日は新ジャガをみつけました。やっぱりこっちにもあるん
だ。皮のうすい、小さなジャガイモです。買いたかったけれど、アパートに、古い
ジャガイモがあるので、それを片付けるまではガマンです。
ほかに、小さな小さな白い花を山のように積んで売っています。「コレハナンデスカ
?」と聞いてみたら、名前は忘れましたが、お茶にするのだそうです。ノドや目に良
く効くんだよとオバチャンは言っているようです。一山1000レイ、16円くらい
だったので、使い方はよくわかりませんでしたが、買ってみました。明日、学生に聞
いてみようと思います。15分くらいお湯の中に入れるとオバチャンは言ったように
も思いますが、入れてからも火にかけるのか、また、お湯とこの花の分量の割合はど
のくらいなのか、全然わかりません。まあ、ハーブティーの一種だということは確か
です。アパートに持って帰って、部屋の中に置いてありますが、その袋の中から甘い
香りが漂っています。

今日はイチゴも買いました。これも売り台に山積みです。今の相場は1キロ400円
くらい。輸入ものしかなかった4月初めは、1キロ1000円近くしていましたか
ら、それに比べればずいぶん安くなってきました。イチゴを入れた袋を提げて歩いて
いる買い物客もたくさんいます。山積みのイチゴは、穴あきオタマの少しひらぺった
いのですくって、袋に入れてくれました。粒の大きさなんか全然気にしていません。
大きいのも小さいのも、ついでにすこし悪くなりかけたのも混じっています。

とにかく、市場には季節限定品がたくさんあります。どのくらいの期間出回るのか、
まだわからないので、とりあえず、初めて見たときから数えて3回目くらいの時まで
には買ってみるようにしています。花の苗なんかもたくさん出ていて、ついつい、
ローズマリー(ハーブの一種)の苗を1株買ってしまいました。こんな風に、最近の
市場は、行くとついつい買いたくなってしまうワンダーランドです。


461: 新解さんによれば、 投稿者:福井  投稿日:05月22日(金)

【世間知】 おとなとして世の中をうまく渡って行く上での判断と身の処しかた。
(正直ばかりでは通用しないとか、世の中には裏が有るとか、事を成功させるため
には根回しや付け届けが必要であるとかの、学校では教えてくれない種類の常識を
示す)

と有ります。他の人はともかく、新解さんファンの黒羽さんは知ってると思ってた。
ところで、ラインは何処のオケでやったんですか?すごい。あの恐怖の4楽章を
Trb吹きはどうやって乗り切ったんでしょう?(単にめちゃめちゃ上手いだけ?)


462: ブカレスト5月21日 投稿者:くろは  投稿日:05月22日(金)

そんな、いくら私でも、「新解さん」全部読んでるわけないですよ。
いやいや、ひとつ勉強になりました。
ちなみに、「女たらし」というのもオモシロイらしいです。

ラインは、浦和フィルでやりました。規模の小さいオケなので、Trbは団員を
おかずに、エキストラをたのんでますが、そのときTrbの出来がどうだったか、
全然記憶にありません。そうですか、4楽章がタイヘンなんですか。
私はビオラだったわけですが、冒頭からひたすら刻んでるのですが、耳慣れたメ
ロディーなのに、譜面はヘンテコリンな3拍子で、慣れるまでタイヘンでした。

夕方には雷が鳴って、今日も少し雨が降りました。どうもここ数日、天気が不安定で
す。雨が降っている時、地元の人のさしている傘は、たいてい折り畳み傘です。たい
てい3段式のです。それから、店にはまず傘立てはありません。盗難の危険も大きい
し。ま、そのまま傘を持って入っても、日本みたいに傘から水滴がどっと滴り落ちる
ほどの大雨は降らないので、大丈夫なのかも。

今日の市場での買い物は、昨日買ったローズマリーを植えるための植木鉢(プラス
チック製)と、夏用の麦わらで作った肩掛けカバン。盗難防止にファスナーもついて
います。35000レイで一瞬びっくりしたけど、550円くらいなので、衝動買い
してしまいました。夏の買い物にはぴったりです。

昨日見た「新ジャガ」は、こちらでも、「ジャガイモ・新」というフダがついていま
したから、同じネーミングだということになります。それから、昨日買ってみた、小
さい花をお茶にするものですが、今日、学生に見せたら、それは、ソックという名前
の木の花で、水の中に砂糖とレモンといっしょに入れて、10日くらい置いておい
て、ジュースにするのだそうです。もっと置いておくと、ワインになってしまうのだ
とか。学生たちはまだ若いので、彼ら自身が作ったことはないようです。お母さんが
作ったり、おばあさんが作ったりしたものを飲んでいるようで、詳しい作り方は知ら
ないということでした。中に、今日家に電話して、作り方を聞いてくれると言った学
生がいたので、彼らが忘れなければ、明日には判明しそうです。彼らの反応を見てい
ると、ずいぶんオイシソウな予感がします。でも、昨日買ったものは、もう古くなっ
て、ずいぶん色が変わってしまいました。学生に言わせると、紙の上とかに置いて、
乾燥させておかなければならないのだそうです。それなのに、私はまるっきり正反対
の、ビニール袋の中に入れていました。また新しいのを買ってこよう。安いのが救
い。


463: 新解さんの対談 投稿者:くろは  投稿日:05月22日(金)

さっき、忘れましたが、下のURLから、新明解の出版社三省堂のページに行くと、
新明解国語辞典のページがあります。
さらに、そこから、新明解の制作側の学者(柴田武)、「新解さんの謎」の作者
(赤瀬川)、如月小春の3人による対談に行けます。おもしろいですよ。
テキストファイルでダウンロードしてからゆっくりどうぞ。

三人で語る 新明解国語辞典 ――― 柴田武・赤瀬川原平・如月小春
 

http://www.sanseido-publ.co.jp/


464: ブカレスト5月22日 投稿者:くろは  投稿日:05月23日(土)

今日で、1年分の授業が終わりました。次の授業は10月です。
さ〜あ、何をしようかな。
することが山ほどあるような、ないような、複雑な状況です。

最後の授業だったから、というわけでもないのですが、今日は豆ご飯を作って教室に
持っていきました。グリンピースも米もルーマニアで買ったものですから、ルーマニ
アでも作れる日本料理です。スプーンですくって、少しずつ学生に配りました。オイ
シイと言ってくれました。ある学生は、辞書を調べて、「先生はキマエガイイです
ね。」と言いましたが、この場合は、ちょっと違いますよね。「キマエガイイ、は、
たくさんお金を使ったときに言います。」と説明しました。そうすると、こんどは、
「先生は寛大ですね。」と言いました。これも、この場面では使いませんね。う〜
ん、なかなか難しい。この場面にぴったりくる日本語はあるでしょうか?
豆ご飯をもらって一言。「先生は○○ですね。」
「親切」というのも違うように思いますし。「料理が上手ですね。」かな?違うな
あ。

さて、授業が終わって、今日はいつもの市場とは違う市場まで出かけました。オボー
ルというところにある、たぶんブカレストでは一番大きな市場です。私がガイドブッ
クを書くなら、この市場を紹介するだろうと思います。地下鉄の駅を降りて、少し歩
くだけだし。食料品はもちろん、日用雑貨、食器、衣料品、工具類、釣道具、ヒヨコ
まで売ってます。私は、じょうろを探しに行ったのですが、それでもありませんでし
た。雑貨屋のうちの2軒で見かけたのですが、そのじょうろは20リットル以上も水
が入れられるのではないかと思われる巨大なもので、窓際でほそぼそとハーブを育て
ている私にはあまりにも大きすぎます。結局、ペットボトルの蓋に穴をあけて、ちら
ちら〜っと水をまくことにしました。

歩き疲れて、マクドナルドの隣の似たようなファーストフードショップで休憩してい
たら、窓の外を葬列が通りました。もう大方が通り過ぎた後だったのですが、なんと
もにぎやかで、十字架を先頭に、棺(フタなし)、その後を参列者がぞろぞろと続
き、その後ろには、トランペットやチューバの楽団までいました。メロディーは、残
念ながら、私のいた店のBGMに重なってしまって、よくわかりませんでしたが、こ
ういう死者の送り方というのは、「聖者の行進」もそういう時のメロディーだと聞い
たようにも思いますが、世界各地にあるんですね。


465: ブカレスト5月23日 投稿者:くろは  投稿日:05月24日(日)

最高気温は20度くらいでしょうか。風はけっこう涼しくて、緯度が高いんだなあと
思わせます。まだ半袖で通すには肌寒いように思います。日中だけなら大丈夫です
が。8時半を過ぎても、まだ太陽は沈んでいません。夏至まであと約一ヶ月。夏至の
ころには、何時頃太陽が沈むのでしょう。楽しみです。

アパートと同じブロックに、桜の木のある家があって、そこを通ったら、真っ赤なサ
クランボがたくさんなっていました。木になっているサクランボをこの目で見たのは
初めてです。濃い緑色の葉っぱと、真っ赤なサクランボのとりあわせは、なかなかキ
レイです。サクランボって、どうやって収穫するんでしょう。手で摘んでいくのはタ
イヘンな作業だなあと思います。私が見たその木は、相当高さがあって、一番テッペ
ンまでは、そのへんのハシゴなんかではとうてい届きそうにありません。農業用のサ
クランボなら、収穫しやすいように低くおさえてあるのでしょうか。

今日は市場のタネ売場でコリアンダーのタネを買ってみました。ホーレンソー、ラ
ディッシュ、ピーマン、タマネギ、いろんなタネが並んでいます。袋に入っているの
ではなくて、量り売りです。コリアンダーのタネを指して、「これください」と言う
と、オジサンが本を出しました。値段でも調べるのかしら、と思ったら、本のページ
をびりりと破いて、その紙をくるくると丸めて、三角錐のケースを作りました。10
00レイ(16円くらい)だと聞こえたので、ウンウンとうなずいたら、スプーンで
10さじすくってくれました。1000レイ札を出したら、1さじが1000レイだ
とのこと。実は、コリアンダーなんて、タネを蒔いても、どうやって育てるかもなん
にもしらないのです。スパイスだということを知ってるだけで、料理での使い方も実
は良く分かっていないのです。10000レイ(150円)も出して10さじ分もも
らって、いったい、どうするんだ、と思いましたが、ま、いっか、と、10000レ
イ払ってきました。まあ、とりあえず水分のあるスポンジか何かの上に蒔いてみて、
様子を見ることにします。コリアンダーの栽培法について情報をお持ちの方がいた
ら、是非教えてください。

あ、福井くん、ロンドン出張はいつですか?
私も、6月10日過ぎにドイツ・イタリアあたりまで行く予定ができつつあります。
ドイツ(ミュンヘン)くらいで密会の可能性はどう?


466: つくば5月24日 投稿者:河合  投稿日:05月24日(日)

今日は会社で隣の席の女性の義父さんのお通夜で、夕方から土浦の
教会へ行っていました。キリスト教式のお通夜は初めてで、式次第
に則ってお葬式のように進められました。賛美歌は全部で3曲歌っ
たんですけど、最後のは賛美歌285番「ウェーバーの魔弾の射手
序曲」でした。キリスト教のお通夜はあまり悲しみにしたるという
感じではありませんでした。ルーマニアのように楽団までは付いて
ませんでしたけれども...。

ところで、遅くなりましたが、グラデーションプログラムの解説。
チャイコフスキー交響曲第4番
チャイコフスキーモーツァルティアーナ
        モーツァルトフルートとハープ
という、グラデーションのかかったプログラム構成、という意味です。

黒羽さんからの新着写真を掲載します。


467: Re:465 う〜ん、密会か〜 投稿者:福井  投稿日:05月25日(月)

残念ながら、出張は6月22日から2週間と決まりそうです。でも、2週間前に
キャンセルされた実績も有るので、はっきりしたことは、まだ言えませんけど..
一応今可能性が有るのは、出張期間の真ん中の土日(6月27、28日)か
最後の土曜日(7月4日)くらいでしょうか?でも、ホントにはっきりするのは
行ってからかも知れません。

ところで、今日は伊勢管弦楽団の演奏会に行って来ました。曲はブルックナーの
交響曲第9番、前回は復活だったそうで(次はマラ5)、三重県内にそんなすごい
オケが有るなんて最近まで知りませんでした。演奏もなかなかのものでした。
その会場で西垣君に会いました。それから、Hrの豊臣くん(渡辺君)がワーグナー
チューバで出演していました。彼は名大オケのブル8でワーグナーチューバを吹いて
味をしめたんだろうか?
久々にブルックナーを生で聴けた上、10数年ぶりに2人の顔を見られて、なかなか
充実した午後でした。


468: ブカレスト5月24日 投稿者:くろは  投稿日:05月25日(月)

そうか〜。そのあたりは、別に予定はないけど、たぶん、7月の旅行に備えて
ブカレストでおとなしくワールドカップを見ているんじゃないかな。
ロンドンとブカレストの間には英国航空の直行便もあります。
ウインブルドンのテニスもこの時期だと思うけど、ロンドンにいるなら、ちょ
っと行ってみたら?

なんと、この投稿に色がつけられるんだ。それは、管理人だからできた技?
写真は2枚送ったような気もしますが、またあとで掲載されることでしょう。
旅行3日め、日曜日に教会に向かう人々です。かわいいでしょ。

先週、同僚の先生が、ドイツのミュンヘンで開かれる、能(日本の伝統芸能)の研究
会に出かけていきました。ビザをとるのが難しかったそうですが、彼女は、なんと
ミュンヘンまでバスで行ったのです。それが一番安いのだとか。詳しくは知りません
が往復で100ドルくらいらしいです。さすが、陸続きだけあって、いろいろなルー
トの選択肢がありますね。

早朝にブカレストを出発して、ミュンヘンに着くのが翌朝4時頃だとか。
ホテルに泊まるのは高いから、ユースホステルを狙っていると言っていましたが、あ
の地方は、ユースに泊まるのに年齢制限があるかもしれません。そのときは、誰か学
生の家にでも泊めてもらえないか、と考えているようでした。無事泊まれたかどう
か、今度会ったら聞いてみなければ。

こちらでは、地方からブカレストに出てきても、ブカレストのホテルがべらぼうに高
いので、宿泊が大変です。安いホテルでも10ドルはかかります。10ドルといった
ら、平均月収の10%です。日本に置き換えて考えたら一番安いホテルでも3000
0円以上する、ということになります。高い五つ星ホテルは日本の高いホテルと同じ
くらいかかります。
そういうわけで、ブカレストで宿泊しなければならないときは、ツテを頼って、誰か
の家に泊めてもらうのが普通のようです。遠い親戚とか。知人の知人とか。

また、今日聞いたフシギな話。
日本料理では、キンピラ、肉じゃがなど、砂糖やみりんを使って、甘みを加えた食べ
物が色々ありますが、ルーマニア人にはあまり評判がよくないらしいです。それとい
うのも、チャウシャスクの時代に、肉があまり入手できなくて、入手できても品質が
悪くて、その時に砂糖で甘みをつけて食べたのだそうです。だから、日本料理の甘い
味は、チャウシェスクの時代を思い出させてしまうのだとか。ホントカナア。ちょっ
とあやふやなので、他のルーマニア人にもまた聞いてみます。

EuroNewsのチャンネルに、観光案内をする5分くらいの枠があって、1日の
中で何度か繰り返し放映されるのですが、今日は日本の瀬戸(愛知県瀬戸市)だった
ので驚きました。2005年には世界のセラミックの博覧会が開かれるとか言ってま
した。もう宣伝が始まってるのかな。


469: ブカレスト5月25日 投稿者:くろは  投稿日:05月26日(火)

郷ひろみが離婚したと思ったら松田聖子が再婚とは。ワイドショーも当分ネタ切れが
なさそうですね。

授業が終わって、今週からはヒマをもてあますのかと思ったら、大間違いで、なぜか
とっても多忙な1週間になりそうです。何か、臨時の予定がどんどん入ってきてま
す。別の映画館に移ってまだ上映している「タイタニック」を、20000レイ(3
00円くらい)に値下がりしたことだし、もう一度見に行ってみようかというもくろ
みは、ちょっと難しくなってきました。

先週は、学生を日本人家庭訪問というプログラムに送り出しました。学生全員という
わけにはいきませんでしたが、日本人の協力のもと、10人の学生が参加しました。
2〜3人のグループで、日本人家庭を訪問して、日本の料理を食べたり、日本語を話
したりするプログラムです。先生としての私の役割は、その根回しです。在留邦人は
大抵が駐在員とその家族です。駐在員の妻は、専業主婦ですから、この人々に協力し
てもらうことを考えました。

受け入れ家庭では、「ハウスほんとうふ」で冷やっこを作ってくれたり、鯖の塩焼き
を出したり、ワカメとキュウリの酢の物を出したり、してくださったようです。学生
は、お箸と茶碗でご飯を食べるという経験をしたこともないし、日本茶さえ飲んだこ
とがなかったりします。(お茶くらいなら、私が教室ででもティーバッグで飲ませれ
ばよかったとちょっと反省。)昨日書いた、「甘みのある日本料理」が、ルーマニア
人に今一つ不評だというのも、このプログラムを通して聞いた話です。それから、味
噌の味も、どうもあまり受け入れられないようです。

予想していたよりも、協力してもらえる日本人が少なかったのは残念でした。こちら
の依頼の仕方にも改善の余地がありそうです。教室を出ると、日本語の本もテレビも
ないというブカレストにおいては、今後もこうして日本人社会との接触の機会を作っ
ていきたいと思っています。


470: つくば5月26日 投稿者:河合  投稿日:05月26日(火)

ほかにも若之花横綱なんていうワイドショーネタもありますが、オウムの林
被告の審判や神戸さかきばら事件1周年で週刊現代が供述書だか精神鑑定書
だかをスクープしたりという暗い話題もあります。

カラーの文字を使うというテクは誰でも使えます。HTMLで使われるだいたい
のタグは使えます(table, formなどは使えないようになっています)。
文字の色を変えるには、<font color="red">ここは赤</font>
というように書きます。ここで使っている<>という記号は、実際には半角
の文字を使うのですが、半角で書くと機能してしまうので、ここでは全角の
<>を使って説明しました。ほかにも文字を点滅させたり、大きさを変えた
り勝手に他人のホームページの画像を表示したりなんてこともできます。

さて、2枚目の写真です。すみません、メールの画面からスクロールアウト
していたので2枚目があることに気がつきませんでした。だいたい作業して
るのがビールかウィスキーでウキッキー状態の時だものですから。



471: ブカレスト5月26日 投稿者:くろは  投稿日:05月27日(水)

なるほど。ちょっと練習してみよう。
練習です
で、赤になってれば大丈夫と。ところで、redの他には何色ができるんですか。

Euronewsでは、天皇のイギリス訪問を結構大きく取り上げています。とは
いっても、ワイドショーみたいな、「皇后さま、初夏のロンドンの旅とファッショ
ン」なんてのは全然やってません。第二次世界大戦での東南アジアにおけるイギリス
軍の元捕虜に対して、政府としての謝罪と補償を求める運動があって、その抗議の
人々のようすなどが、当時の映像や歴史的背景の解説とともに詳しく報じられていま
した。

さて、今日はこちらに来て初めて、魚を料理しました。なんと鯖の味噌煮です。昨
日、鯖の冷凍を売っているという話を聞いて、市場の魚屋を覗いたら、それらしい魚
があったので、思わず買ってしまったのでした。まるごと1匹、30センチ近くあり
ます。150円くらいでした。日本でも鯖は高くないけど、やっぱりもう少し高いで
しょうか。1日冷蔵庫に入れておいて解凍して、今日、作ってみました。解凍した鯖
はなかなかしっかりした、いい鯖でした。私は名古屋の人間なので、赤味噌です。生
姜は2月にローマで買ってきて冷凍してあったのを利用しました。
肉もいいけれど、箸でほろりと崩せる魚もやはりいいものだなあと思いつつ食べまし
た。森鴎外の「雁」では、この鯖の味噌煮がお話のポイントになるのだったなあなど
ということも思い出したりしました。でも、一方では、ジンマシンが出たらどうしよ
う、とも心配だったのですが、とりあえず今のところ兆候はないので、たぶん大丈夫
だと思われます。
半身余っているので、明日は塩焼きにしてみる予定です。


472: 色の名前 投稿者:河合  投稿日:05月27日(水)

色の名前はいっぱいあります。タイル状に色をちりばめたページを下のURLに
作ってありますから、ぜひご覧下さい。数字のところにカーソルを合わせると色
の名前とRGBコードがブラウザの下のところに表示されます。クリックすると
背景の色がその色に変わるようなしかけにしてあります。お楽しみ下さい。

http://www.intio.or.jp/kawai/lab/color.html


473: ブカレスト5月28日 投稿者:くろは  投稿日:05月28日(木)

色の名前、どうもありがとう。
背景の色が変わると色合いも変わって見えるのがわかっておもしろいですね。
ところで、日々、何だろう?と思っていることですが、JAVAって、何ですか?
インターネットでよく出てくるんだけど。Cookieとかっていうのとか。

ブカレストにある国際空港は、オトペニ空港という名前なのですが、そこにももちろ
ん免税店があります。パスポートコントロールを出た(ルーマニアから出た)あとな
ので、もうそこではルーマニアの通貨レイでは買い物ができません。1月に旅行した
ときにちょっと覗いてみましたが、お土産品もあるけれど、町中の相場に比べたらべ
らぼうに高い値段がついています。お酒やタバコももちろん売っています。他の国の
空港の免税店とは規模は違いますが、町中よりも品揃えは豊富です。ま、町中でも有
名な銘柄は売ってますけれど。
今、ルーマニアの消費税は22%です。肉や乳製品は半分の11%です。お酒は当然
22%。ほかに酒税がかかるのかどうかは知りませんが、免税店で買えば、スーパー
で買うよりも相当安くなることは確実です。
で、このオトペニ空港の免税店の洋酒(ま、日本酒はもちろんないですけど)なんで
すが、全部密輸品だった、ということで、国がらみのスキャンダルになっているそう
です。そういうわけで、今はオトペニ空港の免税店は閉鎖されているとか。その後の
詳しい話はよくわかりませんが、わかったらまた報告します。

今日は、2回目のタイタニックを見てきました。1回目を見てから、ニフティの洋画
フォーラムなんかでいろいろな感想をチェックしてみたら、気づいていなかったこ
と、話題になっていることなどが色々ありました。今回はそういうところを中心に見
てきました。映画館が別の映画館に変わって、イスが古くて3時間はタイヘンでした
が、1回目よりも楽しめた感じでした。
1回目は、すごいなあ、お金がかかってるなあ、というのと、話の中味を英語(音
声)とルーマニア語(字幕)をもとに考えながら見ていました。今回は、次はこうな
る、というのがわかっていましたから、画面に映し出される細かいことなんかにまで
目を向けることができました。

大抵の映画は1〜2週間しか上映しないのに、タイタニックは前の映画館からすでに
1ヶ月以上やっています。今回も、空席はあったものの、平日の昼間にもかかわら
ず、まだまだお客は入っていました。私みたいなリピーターもいるのかもしれませ
ん。入場料は前が3ドルくらい、今回は300円くらいですから、いくら入ったっ
て、全世界の興行収入の中では微々たるものでしょうが、ルーマニアでの記録かもし
れないです。


474: ブカレスト5月28日 投稿者:くろは  投稿日:05月29日(金)

昨日、早まって「ブカレスト5月28日」としてしまいましたが、「27日」の誤り
でした。今日が28日。

こちらにいる日本人の中に、3姉妹がいる家庭があって、上から高3、高2、中2、
長女は9月から東京で大学生活を始めるということです。
この3姉妹が、楽器をやっていて、上からバイオリン、チェロ、クラリネットです。
そういうわけで、今日は上の二人と一緒に楽器を弾いてきました。たまたま10日ほ
ど前から楽器を弾いていたのですが、こうして誰かと合わせて弾くのは去年の8月以
来です。
もう1人バイオリンがいれば、曲は結構あるのだけれど、今日はセカンドバイオリン
抜きで、やさしいアンサンブルの曲をいくつかやってみました。もうひとつ、「タイ
タニック」で、最後まで演奏していた楽団のメンバーが最後に弾いていた讃美歌(3
20番)の楽譜を拡大コピーしてやってみました。映画では4分の4拍子だったよう
に記憶していましたが、讃美歌の楽譜では8分の6拍子でした。讃美
歌は和声が単純でキレイなので、こういうアンサンブルの練習には向いていると思い
ます。

久しぶりに弾いて、とっても楽しかった。
それに、若い人といっしょにやるというのもいいもんだ、という、なんだか年寄り臭
い感想まで持ってしまいました。音がまっすぐで、のびのびしていて、弾くのが楽し
いのがよくわかる音でした。

ルーマニアに駐在している日本人の家は、たいてい大きいから、こうしてアンサンブ
ルをするくらいの空間には不自由しないところは便利です。
来週には、高校の友達を呼んでコンサートをするのだそうです。
足りないパートは、チェロのレッスンを見てくれている先生がバイオリニストを連れ
てきてくれるのだそうです。でももう練習はしません。ぶっつけ本番。


475: つくば5月29日 投稿者:河合  投稿日:05月29日(金)

あ〜〜、来週の金曜は経営職登用試験だぁ〜。今年で2回目の挑戦です。うちの
会社の製品の名前、成分、効能効果だとか社員コード(行動指針が書かれている)
だとか就業規定だとか取締役の書いた週報展望という名の文章だとか社史だとか
を、とにかく暗記します。この歳になっての暗記物は超苦痛。あ〜〜、いやだぁ〜。

来週のコンサートまで練習しない、ということは来週のコンサートにくろはさん
も出るのですか。若い人たちと演奏するのはうらやましい。若い人たちってうま
くなるの早いよねぇ。このあいだ女子高生にファゴットを教えてくれと頼まれて
行ったお宅では、お嬢さんがオーボエを初めて2年目だったんだけど、もう十分
ステージに乗れるだけの腕になってましたよ。こちとら10年チェロやってても
ふーふー言ってるのに...。

色見本のページはホームページデザイン用に作ったもので、JAVA scriptで書いて
あります。JAVAはワークステーションメーカーのSUNが考案したコンピュータ言語
で、インターネットのホームページにインターラクティブな機能を実現します。画
像が動いたり、リアルタイムに株の動きをグラフ表示したり、分子模型が動いたり
といったことができるようになります。使っているコンピュータがマックだろうが
ウィンドウズだろうがお構いなしに、アプレットとかいう機種非依存のソフトがダ
ウンロードされて実行されるという仕組みになっているらしいのですが、われわれ
下々のものにはちょっと取っつきにくい言語です。その点JAVA scriptは簡単な文
法でアプレットも必要とせず、ブラウザが勝手に解釈して実行してくれるという安
直な言語のわりに、色見本のページのような効果やカーソルをある画像に合わせる
とその画像が変わるといった小技ができるのでずいぶんと広く使われています。

Cookieはこのページでも使っている機能で、ブラウザ側にこのページに関する情報
を覚えさせる機能です。クッキーを食べさせるという言い方をしますが、投稿者と
アドレスのところがそれで、数日たってからこのページを見てもそこの2欄は前もっ
て名前が入っているのに気がつかれたのではないでしょうか。ブラウザ側が覚えて
いる情報なので、くろはさんのコンピュータでは「くろは」と、私のコンピュータ
では「河合」と出ることになります。

それでは、みなさん、よい週末を...。わたしゃ暗い週末だよ、トホホ...。


476: ブカレスト5月29日 投稿者:くろは  投稿日:05月30日(土)

大学入試と違って、たぶん、問題集とか模試とかないだろうから、タイヘンですね。
過去問は入手できるの?
ところで、その試験は、経営職になりたい人が受けるということですか?
それとも、ある程度の年齢になったら、受けざるを得ないものなんですか?
学校でも、教頭や校長になるためには試験があります。いっしょかな。

久しぶりにオペラに行ってきました。
結局10月に3回行って以来です。
オペラも6月の半ばでシーズンが終わります。
当日券を開演20分前に買いましたが、前から4番目の中央の席でした。約200
円。「タイタニック」封切り時の半額。観客はけっこう入っていました。1階席はほ
とんど埋まっていました。2階席の安い方が空いているみたいでした。

今日の出しものは「ラ・ボエーム」。
「ラ」はイタリア語の定冠詞(たぶん)ですが、ルーマニア語では、定冠詞は単語と
くっついて1語になっているので、ルーマニア語で書いてあるポスターは「BOEM
A」という1語です。定冠詞はなんと、語尾にくっついているんです。くっつくと
いっても、この語の場合は、最後の母音が変化しているだけなんです。
不定冠詞(英語のa)の場合は、BOEMAの最後のAの上にオワン型の補助記号が
つきます。このときのMAの母音はあいまい母音の「ア」です。定冠詞になると、
はっきりした母音の「ア」になります。ルーマニア語は、そんな微妙(と私には思わ
れる)なことで不定冠詞のついた単語と定冠詞のついた単語を区別しているのです。
もっとも、名詞の性によって、定冠詞の形は違います。Lが最後にくっつくこともあ
ります。あ〜、文法のごくしょっぱなに、こんなのが出てくるので、ほんとにいやに
なります。でも、日常は、そんなこと全然気にしてません。そういうのを区別するレ
ベルに達していない。

さて、オペラですが、主人公のミミが病気で死んでいく、かわいそうな筋なんだけれ
ど、あんまりカワイソウな雰囲気が漂いませんでした。酒場のにぎやかで楽しそうな
場面も、楽しい雰囲気が足りず、全体的には中途半端になってしまった。演出や演奏
の前に、お話そのものがはしょりすぎているのかもしれません。
オペラとして見たのは初めてで、ある意味では、私にとっての「ラ・ボエーム」の雛
形として刷り込まれたわけです。イタリアやドイツのオペラではどんな感じになるの
か、見てみたいと思います。

今日のオペラ座には、私の列の2列前、つまり、前から2列めの中央に、日本人観光
客が6人来ていました。ロビーや座席で写真を撮っていました。オジサン1人、オバ
サン3人、オネエサン2人です。ツアーのオプションで来ているのでしょうか。声を
かけようかとも思いましたが、外から見る日本人観光客は、やっぱりどこか妙なの
で、やめときました。

6時半に始まったオペラは、途中1回の休憩を挟んで、終わったのは9時少し前。外
にでると、ようやく薄暗くなったところでした。オペラが終わった時間なのにまだ暗
くない、というのもヘンなものです。

来週は、ドンジョバンニ、蝶々婦人などをやるようなので、また通おうと思います。


477: ご無沙汰! 投稿者:Weissen 宮脇  投稿日:05月30日(土)

 ご無沙汰しております。宮脇です。
 皆さん、お元気そうで何より。
 こちらはもうからないのにうるとら忙しい毎日でちょっと滅入っております。
この調子で暑い季節がきたらまたしてもダウンしてしまいそう。日本も失業率が
最悪、ということであまり会社でわがままを言えなくなります。労働者よわいなぁ。
最悪、といっても日本の失業率は4%ですから、ヨーロッパのように慢性的に
8〜12%のところに比べればずいぶん平和です。しかし、不景気を反映してか
最近、新幹線は空いています。ずいぶん指定がとりやすくなりました。また、熱海の
ホテルはずいぶんお客が減って大変だそうです。
 少し前の話になりますが、連休にはイギリスへ行ってきました。今回はレンタカー
を借りて田舎の方をまわりました。黒羽さん!いぎりすは田舎がいいですよ。
夏に機会があるならぜひ、足を伸ばして下さい。今回いったのはCotswolds地方
という田舎で、Londonの西、車で2時間くらいのところです。シェイクスピアの生まれ
故郷であるStratfford−upon−Avonは、このCotswolds地方の少し、北になります
が、そこも楽しげな町です。
 車でイギリス内を移動するのは、日本より楽です。空いているし、信号ないし、
標識もしっかり出ているし。とくに田舎では、全ての交差点に標識があり、迷っても
けっこうリカバリーができます。
 というわけでイギリスお勧め、の掲示でした。


478: ブカレスト5月30日 投稿者:くろは  投稿日:05月31日(日)

イギリスのコッツウォールズ地方は、私も以前から行ってみたいと思っているところです。
いかにもイギリスの田舎という田園風景が広がるとか。ルーマニアの田舎もいいですが、
イギリスの田舎もまた一味違った良さがあることでしょう。
ただ、免許のないワタクシは、こういう田舎を周るのがちょっとタイヘン。
でも、バスや電車でも、ある程度は楽しめるはずです。

今日は、大家さんに冷凍庫を買ってもらいました。
買ってもらったとはいっても、今のところ私がお金を出しているのですが、この次に
家賃を払うときに、その分を差し引くというかたちです。

まずはオボールという、地元民の市場やデパートがあるところへ、私が見つけた冷凍
庫を見にいきました。値段は約220万レイ。約250ドルです。
見てから、郊外の巨大スーパーMETROに行きました。大家さんによると、こちら
の方が薄利多売で安いはずだということです。土曜日で混雑が予想されましたが、午
前中なのが幸いして、意外に空いていました。冷凍庫は、同じものが10万レイ(約
1600円)安く売っていましたので、こちらで買うことになりました。またまた、
いつものように、大家さんの小さな乗用車のトランクに箱を突っ込んで、鎖でトラン
クのドアと車本体の間を固定して運びます。
アパートに着いたら、こんどは、その辺を歩いていた少年に声をかけて、お小遣いと
引き換えに手伝わせて、小さなエレベーターに乗せて部屋まで運びました。

この冷凍庫はZANUSSIというメーカーですが、国はわかりません。でも、バー
コードの番号からいくと、ハンガリーのようです。
取扱説明書は、英語、チェコ語、あと2つ、はっきりしませんが、たぶんポーランド
語とスロバキア語かなという雰囲気の漂う言語で書かれています。
冷凍庫は、腰くらいまでの高さがあって、容量は100L。中は3つの引き出しがあ
ります。
今までの冷蔵庫は1ドアで、中に製氷室のような小さな冷凍庫がついていました。性
能的には問題がありませんでしたが、ちょっと狭かったのです。
これからは、サクランボをシャーベット用に冷凍したり、アイスクリームを作ったり
できますし、スーパーで冷凍食品を買ってくることもできます。イカ、エビ、タコ、
ブロッコリーなど、今までは一袋が大きすぎて、イカ以外は買えませんでしたが、こ
れからは大丈夫。
それに、日本食の海苔、シイタケ、かんぴょうなどの乾物も冷凍しておくと長持ちす
るということなので、試してみたいと思います。

あとは電子レンジがあればバッチリだけど、今のところ、なくてもなんとかなってい
るので、どうしようかと思っているところです。まだこちらの人にとっては一般的な
ものじゃないので、大家さんが買ってくれるかどうかもわからないし。


479: ブカレスト5月31日 投稿者:くろは  投稿日:06月01日(月)

朝からいい天気。庭いじりとまではいかないけれど、窓際にいくつかハーブが植えて
あります。イタリア名ルッコラ(英語名ロケット)は、順調に伸びて、タンポポに似
た葉は何度か炒めたベーコンといっしょにサラダになりました。バジルは植え替えに
失敗したため、第1弾は1本しか残りませんでしたが、その1本はここのところぐん
ぐん生長して、バジル独特の香りを持つ葉っぱがたくさん出てきました。第2弾は双
葉の間から本葉がちらりと顔を出してきました。
前任者からもらった96年もの、つまり2年前のシソの種は、なかなか芽がでませ
ん。最近、バジルに似た芽が出てきたのがあるので、もしかしたら、シソの発芽かも
しれません。しばらくそのまま様子を見て、本葉が出てくれば、シソかどうかはっき
りすることでしょう。シソが育てば、色々使えそうです。楽しみです。

いくつかの花屋から、何度か土を買ってきました。どこでも2キロくらいの袋に入っ
て売っています。粘土が多くて使えないのもありました。パセリの種を植えた土は、
雑草の種をたくさん含んでいたようで、お天気がよいこともあって、いろんな種類の
芽がたくさん顔を出しました。問題は、どれがパセリの芽だかがわからないことで
す。少なくとも、今の双葉の段階では、どれもパセリには見えません。手がかりとし
ては、ほかの関係ない鉢、たとえばローズマリーを植えた鉢にも同じ芽があれば、そ
れはパセリの種ではない、といえるはずです。そうやって雑草らしいのを抜いていま
すが、もし間違って、今まで抜いたのがパセリだったら…とも心配になります。雑草
とは言っても、よく見るといくつかの種類の識別ができるようになります。根っこ
も、まっすぐ1本の種類もあれば、横に枝分かれ(根分かれ?)している種類もあり
ます。そおっと引き抜くと、意外なほど長い根っこが続いていて、植物の生命力に驚
かされます。


480: ブカレスト6月1日 投稿者:くろは  投稿日:06月02日(火)

今日はいよいよ矯正のための金具をはめる日です。
まず、支えにするための金属の枠を4つ、親知らずから数えて3番目の奥歯にそれぞ
れはめました。噛み合わせたときに、その金属がお互いにぶつからないように調整し
ます。その後、ここからワイヤーで前の方の歯を固定していきます。と、思っていた
ら、こういうところがルーマニアなのですが、停電です。私の座った診察用のリクラ
イニングする椅子も、角度を変えられませんし、口の中を照らすライトもつきませ
ん。そんなわけで、今日は中止になってしまいました。本来なら、もうちょっとおさ
まりのよい状態になる金具も、まだ作業途中なので、頬の裏側に当たります。でも、
今日はそのままでいるしかないとのこと。まあ、どうしようもないです。診察室はそ
れでもまだ外光が入って明るかったのですが、しっかり薄暗くなってしまった待合室
で、明日の予約の時間を確認して、帰りました。

次の用事まで時間がちょっとあったので、国際列車のキップを買いに、キップ売場の
オフィスへ行きました。前売りキップは駅では売っていません。
ブカレスト発16:10、ハンガリーを経由してウィーン西駅に翌朝9時着。2等寝
台で70万レイ、約11000円です。飛行機の半額以下。

オフィスの壁には、「EURO DOMINO」と名のついた周遊券の案内が貼って
あります。ルーマニア語でしか書いてないので、内容をインフォメーションで英語で
尋ねたところ、ヨーロッパ20数ヶ国の中の、ある1ヶ国内の鉄道に乗り放題(1ヶ
月のうちで3日、又は5日、又は10日乗れる)で、それと、ルーマニアからその国
の国境までのキップがついたものだということです。もちろん、どの国に行くかに
よって、値段は大きく違ってきます。
たとえばということで、私がたずねてみたのは、オーストリア国内を2等利用で、3
日間乗り放題という場合です。この場合は、3日(1ヶ月のうちの任意の3日。バラ
バラでも可)券が約120ドル、ブカレストからオーストリア国境までの往復乗車券
が約1万円、合計で今のレートだと26000円くらいです。もちろん、寝台券など
は別料金になりますが、ドイツとの国境のザルツブルクや、チロル地方のインスブ
ルックあたりまで行ってくるつもりなら、安いかもしれません。
値段を尋ねたオフィスのオネエサンは、コンピューターで値段を出して、「あ〜、こ
れは高いですね」と言ってました。やっぱり西側の乗り放題チケットがついてしまう
と、ルーマニア人の感覚としては、べらぼうに高い値段になってしまうのでしょう。


481: ブカレスト6月2日 投稿者:くろは  投稿日:06月03日(水)

歯医者のはワルシャワ通りにあります。この一帯は、大使館も集まっている地域で、
ベオグラード通り、パリ通りなど、色々な国の首都の名前が通りの名前になっていま
す。通りの名前と大使館とは全然関係なくて、パリ通りとプラハ通りの角はスペイン
大使館です。東京通りもあります。小さな横道です。歯医者に行くには、市電を降り
てから、ロンドン通りをまっすぐ行って、ワルシャワ通りを左に入ります。その角に
は、今、話題?のパキスタンの大使館があって、今日はそこに、韓国の旗をつけた、
韓国の大使の車がとまっていました。

出直した歯医者では、まず接着剤でセラミックだかの小さなパーツをそれぞれの歯に
くっつけます。そして、接着剤が早く固まるように、何か青い光線をあてています。
その後、そのパーツのところにハリガネを渡して、いくつかの場所は、細いハリガネ
でさらに矯正の方向へひっぱります。想像していたよりも、歯にくっつけたパーツは
厚みがあって、唇の裏に当たります。管楽器はとても吹けそうにありません。口笛す
ら、難しいです。
歯にくっつけたパーツは白いので、鏡で見ても、それほどものものしくはありませ
ん。パーツのそれぞれに、赤や青で小さな点がついています。先生に尋ねたところ、
これは、先生用の目印で、右に動かす歯、左に動かす歯、というような区別のための
目印だということでした。
今日1日で歯並びを直すのかと思ったのですが、今日のところは、ほとんど位置にか
わりはありませんでした。いくつかハリガネで引っ張られているので、少しずつ位置
がかわっていくのでしょう。まあ、1年半から2年はかかる話ですから、そんなにす
ぐに目に見える変化はないようです。

痛みはそれほどでもないのだけれど、しゃべったりすると、パーツが唇にひっかかっ
たりしますし、何か食べると、それこそあちこちに食べ物が挟まる感じです。普通に
噛もうとしても、なかなか噛めない。矯正されて、いくつかの歯は位置をかえつつあ
るために、噛み合わせがうまくいかなくて、奥歯で噛むのが難しいです。前歯で噛み
切って上顎のあたりで押しつぶして飲み込む感じです。たまたま今日はパン(いわゆ
るフランスパン)にしてみたのですが、噛み切るのが難しい。肉も小さく切ったつも
りだったけれど、それでも、十分噛めないまま飲みこむことになります。しばらく
は、ご飯や挽肉を使うのがよさそうです。

もらったパンフレットには、骨付き肉はダメ、スライスしてない生のリンゴやニンジ
ン、セロリはダメ、氷をかじるのもダメ、チューインガムはダメ、ピザの端っこはダ
メ、などど、たくさんダメなものが書いてあります。ようするに、歯にくっつくも
の、それから、固いもの、パリパリしているものはダメのようです。日本だったら、
おせんべいはダメと書いてあるところでしょう。


482: ブカレスト6月3日 投稿者:くろは  投稿日:06月04日(木)

朝から口の中の調子が悪くて、あちこち痛むし、歯にくっつけてあるはずのパーツも
一つとれてる、というわけで、今日も歯医者に出かけることになりました。悪いこと
は重なるもので、途中で市電を乗り換える所で、市電を降りたときに、足をくじいて
しまった。こういう日は、また何が起こるかわからない。検札にひっかかるかもしれ
ない、というわけで、ちゃんとキップにパンチを入れて、正しく乗車しました。(2
駅くらいだとパンチをさぼることが多いのだけれど、月のはじめでもあるし。1ヶ月
定期みたいのがあるので、月はじめは検札の可能性が高い。)

歯医者では、やはり、口の中の痛みは、歯が移動している証拠なので仕方がないと言
われました。しかし、口の中の不具合、たとえば、噛み合わせがうまく行ってない、
とか、パーツが唇の裏にひっかかる、とか、そういうのを英語で説明しなければなら
ないのがタイヘンです。かといって、辞書で調べて行こうなどどいう殊勝な心がけも
ありません。まあ、相手はプロですから、こちらが言いたいことは大抵予測がつくよ
うで、なんとかなってしまってます。

夕方からは、先週ちょっと練習したアンサンブルのミニコンサートでした。お客は、
3姉妹の通っているインターナショナルスクール(アメリカンスクール)で、美術を
教えている先生(♀)と、文学と歴史を教えている先生(♂)という夫婦、それから
次女の友だち、3姉妹のお母さんのルーマニア語の先生などでした。長女(バイオリ
ン)が卒業(今月)するまでに、パッヘルベルのカノンを、美術の先生に聞かせると
いう約束を半年くらい前にしたそうで、それがモトになって、今日のミニコンサート
になったというわけです。カノンはビオラパートなしで、バイオリン3本とチェロ。
バイオリンの足りない部分は、次女のチェロの先生が、学生を連れてきてくれて、そ
れで補充しました。あとでその学生と話したところによると、彼女は7歳からバイオ
リンを始めて、最初はすごくイヤで、お母さんが練習しなさいと言っても、泣いて嫌
がったそうですが、12歳くらいから、少しずつ好きになってきたそうです。どこで
も似たような光景が繰り広げられているようです。

お客の美術の先生の夫婦は、今までに、イラン、インドネシア、ネパールなどで教え
たことがあるということでした。ルーマニアは5年めだとか。インターナショナルス
クールは、世界中にありますから、そういうところを彼らのように渡り歩く先生がい
るというわけですね。日本人学校の場合は、そうではありません。日本の教育機関
(主に小中学校)に所属していて、希望者の中から選考されて派遣されます。任期が
終われば、また、日本の学校の先生にもどります。それに、日本では夫婦で先生をし
ていたとしても、派遣先で教えるのは1人だけです。大抵は女性が専業主婦になりま
す。その場合も、退職しなければならないところ、休職扱いのところ、派遣先の大学
に留学しなければならないところなど、所属先の教育委員会によって、扱いが違うよ
うです。そして任期は3年。私自身も、カリキュラムとしては1年間終わっているわ
けですが、この段階で考えると、2年の任期は論外、3年でも、私なりの、何かの成
果を出すのは難しいかなという感じです。任期が5年というのも、なんだか気が遠く
なりますが、希望すれば5年くらいまで延長できるようなシステムだといいのではな
いかと思います。今は、一応の任期は2年で、派遣先が希望して、本人もOKを出せ
ば、1年延長できるのですが、それ以上の延長は特別な場合を除いて認められていな
いようです。


483: ブカレスト6月4日 投稿者:くろは  投稿日:06月05日(金)

日本は梅雨入りしたとのことですが、こちらには梅雨はないようで、今日も30度
はあるのではないかという暑さです。湿度はそれほどでもないから、日陰にいれ
ば快適ですが、歩くときは、日陰ばかりを歩いているわけにもいかないので、暑いで
す。また、こういう日に限って、けっこうあちこち歩かなければならない事態が起き
る。元来、私は汗かきなので、いくら湿度が高くないといっても、すぐに汗は出ま
す。家に帰るとシャワーが浴びられる、つまり、お湯が出るというのは、日本にいた
ころにはできなかったことですが、その快適さをここに来て味わっています。アパー
トには冷房がないけれど、今のところ、団扇でなんとかなってます。あとは扇風機。
これで夏をしのげるといいのですが。

同僚に言わせると、去年も暑い6月だったとか。でも、そのあと、雨が多くて、天気
が悪かったということです。去年、私がこちらに来たころ、今年(97年)は天気が
悪くて、トマトが高いと言っていました。今年はどうでしょうか。この天気が続け
ば、トマトもブドウもおいしくて安いのができそうです。

今日は夕方からオペラに行って、ドン・ジョバンニを見てきました。舞台でもどこか
で見たし、ビデオでもいくつか見たことのあるオペラでしたが、ドン・ジョバンニの
召し使いのレポレッロが、ドン・ジョバンニよりも年上という設定は、今回が初めて
でした。もう「おじいさん」に近い感じ。歌手の実年齢もそれに近いようです。で
も、彼の当たり役のようで、とてもあっていました。あ、この方(ドン・ジョバンニ
よりも年上)がいいかもしれない、と思いました。演出は、あちこちで、ちょっとな
あ〜、と思わせるところもありましたし、オケと歌手がズレズレになってしまうとこ
ろがいくつもありましたが、内容そのものがおもしろいオペラなので、それなりに楽
しむことができました。このオペラは、弦楽器の伴奏がけっこう凝ったことをやって
いて、生で聴くと、そのことがよくわかりました。今日はルーマニア語による上演。
このオペラでイタリア語をいくつか覚えたり(ドン・ジョバンニがツェルリーナを誘
惑するところで出てくるAndiamo(行こう)など)したのですが、ルーマニア
語だとどうなるのかな、とか、そういうことも楽しめました。日本語に直して上演す
るのに比べれば、同じラテン系の言語どうしなので、ルーマニア語の歌詞でものっけ
やすいと思われます。


484: なの字が出ません。 投稿者:福井  投稿日:06月06日(土)

なんだか最近「な」の字が出ないので、とっても読みにくいです。なんででしょう?
もしかして、私だけ?
でも、題名のところは出るんだよね。


485: ブカレスト6月5日 投稿者:くろは  投稿日:06月06日(土)

え? このページで「な」が出ないのですか?
「な」が書いてあると思われる部分はどうなっているのですか?
空白?それとも文字化け?
こちらでは普通に「な」も出ています。

試験も終わったことだし、河合管理人がなんとかしてくれるかも。

オペラ鑑賞週間であるかのように、今日もオペラに行ってきました。9月末から6月
中旬までのシーズン中、行ったのは10月と6月(正確には5月30も)だけ。オペ
ラは長い冬の楽しみとは言っても、出かけるとき、帰るときが寒いしなあ、と思う
と、つい億劫になってしまったというのが反省点の一つ。公共交通機関でなくて、自
家用車やタクシーで行くような環境だったら、また話は別かもしれない。オペラはそ
ういう身分の人の娯楽かな。
ごぶさたになってしまったもう一つの原因は、公演プログラムがわからないことにも
あるように思います。オペラ座まででかければ、1週間くらい先まではポスターが
貼ってあったりしてわかるのですが、それでもその先はわからない。一度オペラにで
かけて、中でプログラム(50円くらい)を買うと、その中にその後1ヶ月弱くらい
のプログラムが載っています。だから、1ヶ月に1度くらいずつ出かけていれば、
あ、こんど○○をやるから行こう、などと計画も立てやすいというわけです。来シー
ズンは、もう少し出かけたいと思います。

で、今日の演目は「蝶々婦人」。長崎が舞台ですが、舞台の背景には、どう見ても富
士山にしか見えない山が描かれていました。真後ろの座席に座っていた英語を話す女
性たちも、1幕が終わって休憩になったときに、「ナガサキには、富士山はないと思
う」というような話をしていました。そのほかにも、部屋の中でもみんな靴を履いて
いるとか、召し使いの男性のヘアスタイルが中国風だとか、日本人から見ればオカシ
イことがいろいろあるのは仕方がないです。でも、蝶々婦人を演じた歌手は、歌もよ
かったけれど、演技力も相当なもので、最後に死ぬあたりは、思いつめた感じなどが
よく出ていたと思いました。
「蝶々夫人」を見るのは初めてだったので、日本から持ってきているオペラのガイド
ブックで筋を勉強してから行ったのですが、舞台を見ていて筋があやふやになったと
ころでは、登場人物が日本人なのか、アメリカ人なのか、どっちなのか、わからない
ことがありました。顔を見ると、みんな西洋人の顔だし、着ている服は和服だかなん
だかよくわからないし。

昨日のドンジョバンニでも、今日の蝶々夫人でも思ったことですが、オケ(特に弦楽
器)は、結構ハードなことを弾きっぱなし。疲れるだろうなあ。


486: ブカレスト6月6日 投稿者:くろは  投稿日:06月07日(日)

気温は30度を越しているかもしれないくらいまで行っています。天気予報では、
ウィーンなどは35度とか言っています。いよいよ私も半袖を出しました。でも、
セーターがまだしまってない。もう、セーターは必要なさそうです。たぶん。地元の
女性は、袖なしのワンピースやシャツを着ている人が目立ちます。紫外線とか、そう
いうことは考えていないようです。日焼けしないのかな。袖なしのすとんとしたワン
ピースなんかは、こういう湿度があまり多くないところでは、歩くと風が入って涼し
いかもしれません。

土曜日だけれど、今日は1年生の試験。試験日は大学側が指定してくるので、土曜日
になることもあるのです。1年生12人のうち女子学生は11人もいますが、半数近
くはやっぱり袖なしを着ています。

例えば選択問題などで、記号を書かせるとき、採点するときに見分けがつきやすいよ
うに、選択肢はABCDというローマ字の大文字を使ってみたりしていますが、それ
でも、日本とは違うローマ字の書き方の特徴が現れます。他の文字とどういう点で区
別するのか、その弁別特徴みたいなのが、日本の場合とは違うようです。試験などで
は、急いで書くことも多いので、なおさら、いろいろなスタイルの文字があらわれま
す。
Aは、横棒が大切。この横棒は横に突き出ていてもOK。昔は上下ひっくり返って、
Vに横棒みたいな形、これは牛の頭から来た、という話を聞いたことがありますが、
その場合、突き出た横棒は、牛の耳にあたるわけで、その名残が、手書きのAにも
残っているのでしょうか。
Bは、山が二つあることが条件のようです。これは、活字のように縦に積まれていな
くてもいいみたいで、急いで書いたBは、ほとんどハートマークみたいになっていま
す。つまり、左側の縦棒は、Bであるための必要条件(?)ではないようです。その
ことから見ると、筆記体の小文字のbには、山が二つあって、なるほどと思わせられ
ます。
Cは、右側が開いていればCだとわかります。これは問題なし。
Dは、この4文字の中では一番わかりにくい。AなのDなのか、日本式のAを想定し
て、彼らの書くDを見ると、どっちなのかわからくなります。この文字も左の縦棒は
必須ではないようで、彼らが書く手書きのDは、ほとんど△に近いです。右側の曲線
部分は、円弧ではなくてとんがっています。ギリシャ文字のΔ(デルタ)、ロシア文
字のД(デー)と、同根なんだなということを実感させられます。

今日も懲りずにオペラに行ってきました。今日はファウストです。アヤシイ衣装をつ
けた(つけてないというほうが正確)ダンサーのバレエなどもあって、いわゆる「グ
ランドオペラ」に分類されるものだということです。今日のソプラノは、声量があっ
て、迫力がありました。演技力はもう一歩。始めのころの清楚な女学生という感じの
ときはよかったけれど、後半、気が狂ってしまったあたりは、まだ優等生の雰囲気か
ら抜け出せていなかったように見えました。また、兄役の歌手は、あまり出番はない
のだけれど、このオペラ座の人気スターのようで、カーテンコールでもたくさんの拍
手をもらっていました。
長いオペラで、通常よりも早く6時に始まりましたが、終わったのは10時過ぎでし
た。


487: 「な」が出ないのは、自分のせいでした 投稿者:福井  投稿日:06月08日(月)

何故かわからないのですが、ブラウザで使うフォントを「中」から、「小」に
変えたら表示できるようになりました。なんで?

ところで、英国出張の期間が確定しました。6/20(土)日本発−7/6(月)帰国です。
出張先はロイヤルアルバートホールのすぐ横にある大学、と行ってもロイヤル・カレッジ・
オブ・ミュージックじゃないです。その隣。
でも、残念ながら、ロイヤルアルバートホールではその期間、ナショナルバレエの公演を
ずっとやってる様です。出来たら、ロイヤルフィルが聞きたかった..

それから、とうとう、来年の定演の曲が決まりました。

マイスタージンガー前奏曲
ラフマニノフのPコン2番
運命

でした。やっぱりな。


488: ブカレスト6月7日 投稿者:くろは  投稿日:06月08日(月)

「運命」ですか。私が書いたものですね。感慨深いものがあります。
シューマンにならなくてよかったですね。それにしてもコテコテのプログラムだ。

6月20日〜7月6日は、ずっとブカレストにいます。気が向いたらいつでも来てね。
英国航空なら直行便もあります。ちなみに毎日飛んでいるのが、
ロンドン(ガトウィック空港)発9:50→ブカレスト着15:20
ブカレスト発16:20→ロンドン着18:00
という1往復です。
一見ロンドンから5時間半、ブカレストからは1時間半という飛行時間に見えますが、
これはもちろん時差があるからで、イギリスとルーマニアの時差は2時間です。

このほか、火木日にはロンドンからの夕方の便が、月水金にはブカレストからの早朝の便があります。
こっちの電話番号知ってる? 一応、DMで送っておきます。

連日のオペラ通いも今日でおしまい。4日連続で見に行っても、1000円かかって
いないというのはやはり安い。今日はイル・トロバトーレ。ガイドブックによると2
幕最初の合唱が「アンヴィル・コーラス」とありますが、「アンヴィル」って何でし
ょう?ご存知の方がいたら是非教えてください。

オペラの合唱って、おもしろいですね。見ている側としては、合唱が舞台に出てくる
と、なんだかすごく贅沢な気分になります。歌う立場を想像しても、ソリストは毎日
変わるけれど、合唱はたぶん、連日出ている人も多いと思われます。毎日、とっかえ
ひっかえ、いろんな衣装を着ていろんな演技をして、おもしろそうです。私ならソリ
ストをやるより合唱団がやってみたいと思います。これって、ビオラに代表される
(?)主役にならない楽器を選ぶ習性と似ているかも。

今日のソプラノは、私が今シーズンに見たオペラでは、アイーダのソプラノも歌って
いたし、先週のボエームのミミも歌っていましたから、このオペラ座の指折りのプリ
マドンナのようです。アイーダとか、今日のレオノーラのような、強さのある役どこ
ろはいいけれど、病気で死にそうなミミは、ちょっと違うなあという感じのたくまし
さのある歌手です。ポスターにはdebut(デビュー)と書いてありました。別に新人
ではありませんから、この役どころ(レオノーラ)をやるのは初めてということで
しょうか。終演後のカーテンコールも、彼女だけ、花束係から花をもらっていまし
た。
もう少し見続けると、歌手の好き嫌いなんかも出てきて、今日は○○が△△を演じる
から行ってみよう、というような見方ができるようになると思います。9月からの来
シーズンはもう少したくさん通いたいと思います。

以前も書きましたが、今シーズン10月以降行かなくなった理由にもいろいろありま
すが、10月に見たオペラがいまいちだったこともあったかもしれません。ちょっと
違うなあ、物足りないなあと、10月に「魔笛」を見て思ってしまった。「魔笛」み
たいな、ファンタスティックなところのあるオペラは、演出を工夫しても、予算が少
ないのか、どうも子供だましみたいな感じになってしまって、歌手の力量(夜の女王
が弱かった!)への不満とも重なって、あ〜、ここのオペラ座って、こんなレベルな
んだ、と正直なところがっかりしてしまったのでした。でも、この1週間ほどに見た
オペラは、どれも悪くなかったと思います。私自身がこちらのオペラに慣れてしまっ
たのでしょうか。ブカレストの街に慣れてしまって、ここでも十分に都会じゃん、と
思うようになったのと同じで。(でも、ベルリンなんかに行くと、あ〜、都会って、
こういうことよね〜、と、思い知らされる。)

それでも、観客もオペラの内容をよく知っていて、いい演奏にはあちこちからブラ
ボーと声がかかって(ぶらぼーおじさんではなく)、観光客相手ではない、地元に根
づいたオペラ、生活の中にあるオペラとしては、オペラの一つの姿として、十分に評
価できるものだと思います。


489: ブカレスト6月8日 投稿者:くろは  投稿日:06月09日(火)

湿度が低いとはいっても、日本ほどではない、というだけで、砂漠とは違うのだと思
います。砂漠の湿度のない暑さを知らないけれど。ブカレストも暑いものは暑い。ア
パートの中にいても、暑さは忍び込んでくるようで、ここ数日は夜も扇風機のお世話
になっています。この扇風機はALASKAというメーカーで、例のごとく、巨大
スーパー「METRO」で購入したものです。どこの国のメーカーなのかわからない
のですが、箱に印刷さているバーコードによると、スイスのようです。でも、スイ
スっぽくない。全然凝ったところがなくて、ものすごく単純。組み立てる時に、羽根
を止めておくネジ式の部品などには、LooseとTightという英語、 Auf
とZuというドイツ語の表示とともに、「ゆるむ」と「しまる」というひらがなが書
いてあります。日本にも輸出されてるのかな。

さて、話はがらりとかわりますが、ワールドカップは日本だと「W杯」と書かれます
が、こちらでは略すと「CM」となります。Le Coupe du Monde ’9
8 というわけです。Campionatul Mondial de Fotbal
’98 と書いてあることもあります。記念の銀貨も発行されるようです。記念切手
もたぶん出ることでしょう。ルーマニアのスポーツ事情を見る必要がちょっとあっ
て、街のキオスクでスポーツ雑誌を買ったら、時期が時期だけに、ワールドカップ特
集で、他のスポーツについてはなんにも出ていませんでした。オールカラー全32
ページ3450レイ(50円くらい)の雑誌の内容は、ブロック別の出場チームの紹
介がほとんどです。日本のところは、初出場であること、2002年には韓国と共催
でワールドカップが開かれること、4年前にJリーグができたが、メディアの関心が
最近は少なくなっていることなどが書いてあるようです。(ほとんど推測。)写真は
試合前に撮っている11人の集合写真(紫色のユニホーム)と、他に中田(?)の
アップ、あとは富士山と相撲取りの写真です。(^^;)
ま、他の国でも、オランダは風車だし、アメリカは自由の女神だし、クロアチアは民
族衣装の女性の写真だし、ドイツはノイシュバンシュタイン城だし、イタリアはピサ
の斜塔だし、というわけですから、富士山と相撲でも仕方がないです。

折り込み付録には、ルーマニアのナショナルチーム(11人)のポスターがついてい
ます。その裏がスケジュール表で、それによると、ほとんどの試合をルーマニア国営
TVのTVR1とTVR2が生中継するようです。

明日、2年生のテストが済んで、採点が終われば、今シーズンはおしまい。本格的に
お休みです。そういうわけで、明日から、しばらく、ちょっと出かけてきます。ワー
ルドカップの日本アルゼンチン戦には間に合うように戻ってくる予定です。
いない間に鏡ヶ池荘も3000人を超えるかな?きわどいところ。


490: ブカレスト6月15日 投稿者:くろは  投稿日:06月16日(火)

戻りました。3000人にあとちょっと。
日本は残念でしたが、ルーマニアは、第1戦に勝ちました。

こちらの時間での試合開始が午後6時半。
試合後の国営テレビのニュースでも、「7時半の市内中心部は人通りが少なく、わず
かに女性が歩いている程度。バスも乗客が全然乗っていない」というニュース(映像
から判断)をやっていました。アパートの下の道は、一方通行で、市内の大通りどう
しをつないでいる道なのですが、ときどき、クラクションを鳴らして通っていく音が
聞こえます。さすがに、夜中になったらそれもなくなりました。

私はといえば、英語放送のEuroSportsでも中継していましたが、やはりこ
こは国営テレビで見なければということで、国営テレビで観戦。でも、ソファーに
ねっころがって見ていたため、残念なことに、前半の途中で眠くなってしまって、唯
一得点の入った、前半終了間際は見ていませんでした。

以前、ワールドカップをこちらでは「Le Coupe du Monde ’98」と
言うと書きましたが、これはフランス語でした。書きながら、ルーマニア語っぽくな
いなあ、どうもおかしいなあとは思っていたのですが(ホント)。これは、雑誌に
載っていたのをそのまま写したのでした。日本の雑誌に英語でWorld Cup と
書いてあるのを、ガイジンが、「あ、日本語ではこういうんだ」と早合点する(←し
ないって^^;)のとおんなじです。
フランス語の定冠詞 Le は、ルーマニア語には存在しない(名詞の語尾に名詞の
一部としてくっつく)し、ルーマニア語には「世界」という名詞のほかに、「世界
の」という形容詞みたいのがあるので、ルーマニア語だったら、たぶん、 Cupa
Mondiala じゃないかなあと思いますが、定かではありません。

さて、「アンヴィル・コーラス」については、浦和フィルの方から解説がありました。
アンヴィルとは「鍛冶屋の金床」のことで、トンテンカンと鎚(つち)を鳴らしながら
歌うコーラスということでした。
私の見た舞台では、1人だけ、鎚(つち)をならしていた人がいました。
あれは、オケの打楽器奏者が衣装を来て出演していたりするのかな?
合唱団っぽくない、ぶよぶよっとした体型のオジサンでした。

ジプシーは、ルーマニアでは「定番」です。ルーマニア人からは嫌われています。
「彼らはジプシーだから」「ジプシーがやったことだ」などと、正当なのか不当なの
かはわかりませんが、差別の対象になっています。街角の花屋の屋台とか、道端の掃
除人とかは、ジプシーの仕事のようです。ジプシーといえば放浪生活ですが、ルーマ
ニアでは、定住しているジプシーもたくさんいるようです。合法的に定住しているの
かどうかは知りません。空き家などに不法に入り込んでいるジプシーもたくさんいる
のだそうです。
「ジプシー」という語そのものも差別用語だそうですが、こちらでは「ジプシー」と
いう語を使っています。


491: ワールドカップ 投稿者:福井  投稿日:06月17日(水)

この時期、ワールドカップサッカーの話題は、万国共通なので、外人との慢性話題不足に
なやむ私は、とっても助かっています。今日も英国からのお客に「昨日のワールドカップ
見たか?」と聞いたら、イングランド戦の事を嬉しそうに話してくれました。ま、私自身は
見てなかったんだけど、そこは、適当に合わしておきました。でも、その人の場合は、
オーストラリア生まれ、両親はギリシャ人で大学・仕事は英国って言う人なので、
どの試合を話題にしたら良いのか難しいところです。


492: ブカレスト6月16日 投稿者:くろは  投稿日:06月17日(水)

3000人目はワタクシでした。なあんだ。賞品を出そうかと思ってたのに。

荷物が来たという通知が届いたので、郵便局に取りに行ったら、この荷物は大使館宛
てになっているから、大使館の書類が必要だと言われてしまいました。今まではそん
なことは言われなかったのに。郵便局の受け付けカウンターがかわって、係もオニイ
チャンにかわっていたので、今までのヤリカタが通用しなくなったのでしょう。
私が荷物を取りに行っていたこの郵便局は、今までも、どうやら個人宛ての荷物では
なくて、会社や大使館など団体宛ての荷物が集まっているところのようでした。で
も、前の係のオネエサンは、その場で何か書類のようなのを作ってくれて、私がその
場でサインすればOKだったのです。これからは、そうはいかなくなって、大使館か
らの書類が必要になるとは、困ったものです。

とにかく、取りに行った荷物は、大使館からの書類がない限りは渡せないとオニイ
チャンはいいます。え〜、そんな〜、今まではいつも、そんな書類は必要なくて、通
知の紙と身分証明書だけで受け取っていたのに〜、と、後ろに並んでいる人のプレッ
シャーを感じつつ粘っても、「ボクにはどうしようもできないね」と冷たい態度。
コーヒーなんかすすっています。それでも、英語がわからないような顔をして、
え〜、どういうこと〜、とさらに粘ったら、「ボスに言ってくれ」ということになっ
て、ボスの部屋へ連れていってくれました。ボスの部屋はカウンターのすぐ後ろで、
薄暗い部屋の中でパソコンの画面を見つめていました。「アドレスは確かに大使館の
アドレスだけれど、受け取るべき荷物は私の個人的なものであって、大使館には何の
関係もない」ということを理解してくれたようですが、とにかく、ここの郵便局は、
団体用の受け取り局だから、個人用の荷物の受け取り局へ荷物を一旦移動させて、そ
こで受け取らなければならないということになりました。で、そうするためには、こ
んどは、ここの郵便局長に会って頼まなければならないということです。このボスが
ついてきてくれるかと思ったら、郵便局長の部屋のドアを教えてくれただけで、1人
でトライしてみるようにと言われてしまいました。

郵便局長は女性でした。先客がいたのでその用事が終わるのを少し待っていたら、
さっきのボスが上着を着てやってきてくれて、私のかわりに事情を説明してくれまし
た。けっこうもめていたようにも感じましたが、とにかく、荷物は個人用荷物受け取
り局へ移送されることになり、郵便局長がその旨を通知の紙に書いて、別の部屋へ
持っていきました。あとは、その別の郵便局から、また新たに通知が届くのを待って
取りにいくことになります。

親切なボスのおかげで、ある程度はトラブルも軽減されましたが、それにしても、荷
物一つ受け取るのも大変です。今まででも、突然担当局がかわっていたり、通知の紙
に書いてある受付時間と実際の受付時間が違っていたり、1回で無事に荷物を受け取
ることができた方が少ないくらいです。


493: ブカレスト6月17日 投稿者:くろは  投稿日:06月18日(木)

乾燥しているというのを実感するのは、たとえば台所の生ゴミです。日本だと、すぐ
になにやら生臭いニオイがただよってきますが、こちらは全然です。スーパーの袋を
用意しておいて、そこに野菜クズなどを入れて、ある程度たまったら、地下のゴミ置
き場に持っていきます。1週間くらい台所にほったらかしでも、全然大丈夫です。ゴ
キブリも去年ゴキブリホイホイで退治してから、台所では発生していないもようで
す。

それからパン。いわゆるフランスパンのバゲットがこちらでも普通に売られていて、
高い店で買っても、1本30円くらいです。これが、買ってきた当日は、外側パリパ
リ、中しっとり、という具合で大変おいしいのですが、翌日になると、もう、カチカ
チになってしまいます。でも、スープなんかに入れたりすると、すぐにフニャフニャ
になって、歯ごたえさえなくなります。日本のパンは、何か、粘り気というかモチモ
チ感を保つためのものが入っているのでしょうか。こちらのパンとは全然違います。
で、このパンを、そのまま室内に放置しておいても、カビも生えません。カチカチに
なったままです。防腐剤が入れてあるとも思えないので、乾燥のために、カビの増殖
に必要な水分がないと考える方が妥当だと思われます。先週ちょっと出かけました
が、その時に、こういうパンのかけらをそのままごみ箱に突っ込んで出かけてしまっ
たのですが、5日後に帰って来た時も、すっかりそのままでした。

さて、今日は夜10時からイタリア−カメルーン戦。現地時間でも夜9時の試合開
始。終われば11時。9時でもまだ薄明るいとはいえ、こういう時間設定にはちょっ
とびっくりします。このゲームは、EuroSports(英語)、ルーマニア国営
放送(ルーマニア語)、TVE(スペイン語)、RAIUNO(イタリア語)のチャ
ンネル放映していました。せっかくなのでイタリアのチャンネルをつけておきまし
た。イタリアがゴールをあげても「ゴ〜〜〜〜ル!」とは絶叫していませんでした。
日本でいえばNHKにあたるようなチャンネルだからかな。民放とかだったら、もっ
と絶叫していたかも。3対0でイタリアが勝って、その後はすぐにスタジオにて反省
会のような座談会のような番組もやっていました。イタリア的というか、むちむちの
赤いドレスのオネエサンが司会でした。イタリア語もわからないし、しっかり見てい
なかったのでよくわかりませんが、選手らしき人もフランスのスタジオからインタ
ビューに答えていたようでした。


494: ブカレスト6月18日 投稿者:くろは  投稿日:06月19日(金)

昨日は、試合開始が現地時間の午後9時というのにちょっとびっくりというのを書き
ましたが、これはこれで、うまく行っているのかもしれないと、今日は思いました。
1日に試合が二つあって、ひとつめは現地時間の5時半。終わると7時半。2試合め
の試合開始まで1時間半。この1時間半で、人々は、ちょっと食事をしたりするので
はないかしらと思った次第です。ルーマニア時間では、1試合目が終わったのが8時
半。その途端に、アパートの管理人が管理費の集金に来たり、電気屋さん?が、電気
のメーターのチェックと電気代の集金に来ました。これは単なる偶然とは思えませ
ん。今まで、午後8時半なんていう時間に集金にくることはありませんでした。

フランスと同じ時間帯の地域では、仕事が終わってまず第1試合、ちょっと食事して
休憩して、第2試合。終わると11時。で、寝る。なかなかいいリズムではないで
しょうか。

今日、大使館に行ったら、メールボックスにまたまた郵便局からの荷物の通知。今私
が把握している、私宛ての荷物の包みは、実家からのもの(5月末発送)と、アメリ
カからの書籍(5月中旬発送)。月曜日に取りにいった荷物は2個だったので、たぶ
んこの二つが該当するのではないかと思っているのですが、今日届いた通知は第3の
荷物でしょうか。もしそうだとしたら、心当たりのない荷物です。少々気が重い。で
も、今日届いた通知に該当する荷物が、月曜日にもめた通知の荷物と違うのか、同じ
なのか、そのあたりがはっきりしないのが心配です。

大使館員に聞いてみたら、大使館員宛てに来る荷物は、現地職員が一括して受け取っ
てきているとのこと。私も便乗させてくれればいいのに〜。で、今週月曜日に郵便局
へ行ったら、大使館からの書類が必要だと言われた、ということを話したら、現地職
員に問い合わせてくれました。現地職員の女性の話だと、そんな書類は必要がないと
のこと。郵便局に電話もしてくれましたが、すでに5時近かったので、誰も出ません
でした。明日、もう一度問い合わせてくれるそうです。荷物を受け取るだけでもホン
トにヤヤコシイ。

先進諸国でも、荷物を配達してくれるところばかりではないようなので、ルーマニア
だからヤヤコシイのかどうかは、日本とルーマニアの事情しか知らない私には、判断
できません。


495: ブカレスト6月19日 投稿者:くろは  投稿日:06月20日(土)

荷物のその後。
大使館から郵便局に問い合わせの電話をかけた結果、やはり、大使館からの書類なし
では荷物が受け取れないということになったようで、「この人物(つまり私)は、大
使館員ではないので、送られてきた荷物は個人荷物として別の郵便局へ転送したうえ
で、当人に受け渡すことを望む」というような内容の書類を作ってもらって、またま
た地下鉄を乗り継いで徒歩10分、郵便局へ。受付係のオニイチャンは月曜日と同
じ。大使館からの書類を見せたら、郵便局のボスのところへ行くようにと指示され
て、郵便局長の部屋へ。ここでも書類を見せたら、月曜日に解決したはずなのに、ど
うしてまたやってきたのか、そこのところが納得してもらえない。

月曜日にこの郵便局へ来たときには、私は2枚の通知(日本からの荷物とオランダか
らの荷物)を持っていて、この2枚については、確かに月曜日に、郵便局長の承諾を
得て、個人荷物を扱う郵便局への転送の手続きが取られた。ところが、木曜日に、ま
たあらたに、大使館のメールボックスに荷物が届いたという旨の通知が入っていた。
これは第3の荷物なのかどうかは私には判断しかねるけれども、月曜日のことがある
から、事前に大使館で、本当に大使館からの書類が必要なのかどうかを大使館の現地
職員に問い合わせてもらって、そして第3の通知を持ってやってきたわけです。

ところが、結局、この第3の通知に該当する荷物は、この郵便局にはないと言われて
しまった。過去の書類を調べても、私宛ての荷物は結局一つで、これはすでに別の郵
便局へ転送されているということらしい。オランダからという、私にとっても謎の荷
物は、一体、どこに行ってしまったのでしょう。月曜日に助けてくれた、英語ができ
るオジサンボスもやってきて説明してくれるのだけれど、とにかく、通知は3枚あっ
ても、荷物は一つだということ。そして、来週の水曜日に、指定された郵便局に取り
にいけば、そこで渡されるということのようでした。

まったく、どうなっているんだか、さっぱりわかりません。
読んでいる皆さんは、なおさら、なんのことだか、全然わからないでしょう。
すみませんでした。


496: ブカレスト6月20日 投稿者:くろは  投稿日:06月21日(日)

何の根拠もないのだけれど、なんとなく、日本の次の試合は月曜日だと思っていまし
た。今日の午後、買い物に出かける前に、メールを送信して、そのついでにAsah
i.comを見たら、速報で前半戦0対0と出ていて、あっ、しまった、と、はじめ
て気がつきました。買い物は試合終了後に出かけることにして、とりあえずTV観
戦。イタリアのチャンネルやルーマニアの国営放送では放送しているけれど、スポー
ツ専門局のEuroSportsでは、何かのテニスの試合を実況していました。

ルーマニアには梅雨はないようですが、アジサイは咲いています。アジサイという
と、なんとなく、雨がふっていて、葉っぱの上にカタツムリなんかがいるような絵柄
が想像されますが、こういう、梅雨のない国でも、青空の下、同じようにアジサイが
咲いています。でも、アジサイが花屋で売られているのを見たことはありません。こ
のほか、最近の花は、ユリ。白いのもオレンジのもあります。ほかには、何かよくわ
かりませんが、ハスの花みたいな白いのも売っています。これは花屋の店先や屋台で
はなくて、道端でオバアチャンが何本も持って立ち売りをしていることが多いです。
道端に場所をとって座り込んで売っているオバアチャンももちろんいます。

それから、花ではありませんが、最近はキイチゴ。庭木になっているところもありま
す。木に実がなっているところは、確かに文字どおり、「木になっているイチゴ」み
たいです。市場でも少量ですが、ナマのキイチゴを売っています。よくわからなかっ
たけれど、せっかくなので、500グラム(約150円)買ってみました。ジャムと
かソースでしか食べたことのない果物で、ナマで食べるのははじめてですが、確かに
キイチゴ(ラズベリー)の味がします。ナマで500グラムも食べられないし、ア
パートに持って帰ってくるだけで相当つぶれてしまったような軟弱な果物なので、砂
糖と一緒に煮て、ジャムみたいにしてみました。小さな種というか、イチゴのツブツ
ブと同じようなツブツブが鍋の中に一杯出てきました。でも、これを全部取り除いて
しまうと、ツブツブにくっついている果肉部分も一緒になくなってしまって、量がほ
とんどなくなってしまいます。そういうわけで、自分で食べるものだし、気にしな
い、ということで、ツブツブ入りのままにしました。チョコレートのアイスクリーム
にかけてみましたが、酸っぱい味がよく合いました。


497: ブカレスト6月21日 投稿者:くろは  投稿日:06月22日(月)

そろそろ夏至だと思うのですが、北欧と違って夏至祭みたいのはありません。
夏時間を採用し、緯度としては、稚内のちょっと下に位置するブカレストですが、一
番遅くまで暗くならないこの時期、すっかり暗くなったなあ、と思うのは9時半ごろ
です。もっとも、西の方の空のお天気がよければ、10時でも、西の空がうっすらと
明るさが残っています。朝は何時ごろから明るいのかな、これは全然わかりません。
5時はすでに薄明るいようです。

フランスなんか、ブカレストよりずっと北だから、もっと遅くまで明るいのでしょ
う。

確かに、明るいというのはいいことです。遅くまで安全だし。電気代もかからない。
8時くらいまでは電気をつけなくても支障がありません。カーテンをひいて、明かり
をつければ、普通の夜の状態になるわけで、遅くまで明るくて困る、ということはあ
りません。フランスよりもさらに北、北欧くらいに住んでいる人などは、この時期、
睡眠不足になったりするそうですけれど。


498: ブカレスト6月22日 投稿者:くろは  投稿日:06月23日(火)

ルーマニアはイングランドに勝って、決勝トーナメント進出です。
みなさん、これからは日本の代わりにルーマニアを応援してください。

試合開始がこちらの時間で午後10時。選手がグラウンドに出てきた瞬間に、外では
雷鳴がとどろきました。一瞬、景気づけの花火かと思いましたが、そうではなくて、
カミナリです。文字どおり、あやしい雲行きです。すぐに雷雨になりました。稲妻に
光る空が、閉めたよろい戸(窓)の隙間からもわかります。TVでは、どこかの陸上
競技場に大型スクリーンを設置して、そこからも中継していましたが、この雷雨で、
このあと一切映像は切り替わりませんでした。

サッカーについては、まるっきり詳しくないので、試合の展開についてはよくわかり
ませんが、ルーマニアが攻撃していた時間の方が多かったように感じました。前半は
0対0。後半すぐにルーマニアが1点入れました。上の階かどこかでは歓声が炸裂し
ています。残り10分を切ったころにイングランドが同点にしました。あ〜、これで
引き分けか〜、と思っていたら、終了直前にボールはイングランドのゴールキーパー
の足の間を抜けてゴールへ。歓声は窓を開けて、外に向かっても叫んでいるようで
す。通りかかった車も、ラジオを聞いていたのでしょう、クラクションを鳴らして
通っていきます。そして試合終了。やった〜。

10分もしないうちに、クラクションを鳴らした車が通りはじめました。

TVではその後反省会(?)。イタリアだったら、お色気たっぷり(死語?)のオネ
エサンが司会をして、一般視聴者もスタジオに集めて、ブラ〜ボ〜、イタ〜リア、ス
バラシイ〜!と明るくやるところですが、さすがルーマニア、とっても地味です。ス
タジオの一角を仕切って、W杯のマスコットの立て看板をたてて、その前にネクタイ
をした地味〜なオジサンが4人。それだけです。往年の名選手かもしれませんけど。
いったい、何を話しているのでしょう、全然わかりませんが、1時間半たってもまだ
しゃべっています。(結局2時までやってました。他の民放局はまだやってる。)

時々、大学広場の生映像がうつります。広場といっても、主要道路が交差するところ
なので、車も通っています。はじめのうちは、車の流れの中に人がぞろぞろ集まって
いるというかんじでしたが、まもなく、車はすっかり締め出され、6車線はある道路
はすべて人で埋まりました。街の中心部ですから、人家が多い地域ではありません。
こんなに短時間に、いったいどこからやってきたのでしょう、ものすごい人です。8
9年の革命の舞台にもなったこの大学広場に、当時と同じように人があふれていま
す。ルーマニア人のエネルギーというか、ミーハー精神というか、そういうものは、
革命もサッカーも共通するものがあるようです。試合の展開が劇的だったことも影響
しているのでしょうか、予想を超えたフィーバー(これも死語)ぶりです。輪になっ
て踊ったり、国旗を振り回したりしています。みんな自分の家に大きな国旗が用意し
てあるのでしょうか。たくさんの国旗がひるがえっています。雷雨はすっかりやんで
います。

ニッポン・チャチャチャ みたいなののルーマニア版は、
○○○○|○○○○|○○○○|○○○○|
の○二つで1拍、*は拍手、・は休み、|は小節で、
ルーーマ|ニーアー|**・*|**・・|
っていうかんじです。最後は|*・*・|だと思っていたのですが、
画面は|**・・|みたいでした。|・**・|かもしれません。
あ〜、こんがらがってきた。すみません。はっきりしたらまた報告します。


499: 祝!ルーマニア決勝進出 投稿者:Weissen宮脇  投稿日:06月23日(火)

日本では今朝のニュースで、ルーマニアがイングランドに勝った!ということが報じら
れました。まあ、試合がこちらの時間で朝の3時からだったので直に見た人は少ない
と思います。私なぞルーマニアがW−cupに出ているのは昨日の新聞で知った位で
申し訳ない、、、イギリス好きの我が家としてはイングランド、スコットランドは応援して
いるのですが、イングランドはフーリガンの件もあるので、負けてもよしとしましょう。

 それにしても先日のオランダvs韓国の試合を見ていると、ほんとにレベルの差という
のを痛感します。今回、韓国は本選であまり良くないのも手伝って、ずいぶん評価が
さがってしまったようです。反対に日本はずいぶん評価があがったようです。(もとの
評価が低すぎるともいえるが)
 まあしかし、いろいろといわれているように、ヨーロッパ、南米のサッカーとアジアの
サッカーではずいぶんレベルが違うことはあきらかですねぇ。反応のはやさ、加速の
速さ、動きながらのパスの正確さ、こぼれ球が出る位置への嗅覚、などなど。
日本もこの2,3年でずいぶん強くはなりましたが、、、やはりN響がうまくなっても
ベルリンフィルには追いつけないようなもんでしょうか。

 話は変わりますが、21日日曜に名古屋ではブルックナーオケが5番をやったそう
です。私は聞いてませんが福井君、きいた?出演した人(東芝・四日市のひと、Cb)
によると、満足のいくできだったそうです。いいなあ。

 それではまた。


500: ブカレスト6月23日 投稿者:くろは  投稿日:06月24日(水)

わいせんさま。ルーマニアはW杯ヨーロッパ予選を一番で通過した実力のチームです。
ここ3回連続で出ているそうです。今後、ごひいきに(^_^)

昨夜の大興奮状態は、ブカレストに限ったことではなかったようで、TVR1(国営
放送1)のニュースでは、同じように盛り上がった各地の映像を伝えていました。地
名が出なければ、全部同じに見えてしまうほどです。
(今夜の、ブラジルに勝ったノルウェーの試合もすごかった。今ごろノルウェー全土
でおんなじような状況かも。あのあたりは緯度が高いし、ちょうど夏至の時期だから
まだ明るかったりして。)

ルーマニア国内では、しかしながら、同時に、北部地方での洪水のニュースを伝えて
います。
コトバがわからないので、具体的にどのあたりなのかよくわからないのですが、4月
に旅行したマラムレシュ県の中でも被害が出ているようです。ウクライナ国境の川が
氾濫していたら、我々がおじゃましてイラクサのスープをごちそうになった家族の家
など、すっかり水びたしに違いありません。気になります。また、夏の農作物への被
害も心配です。

さて、やや別件ですが、磯部さん所属のオケの指揮者で、こんどのムジークの指揮も
引き受ける尾崎晋也氏ですが、ここで以前話題に出したでしょうか?
彼はルーマニアのトゥルグ・ムレシュという地方都市を本拠地にしていて、そこのオ
ペラ座の音楽監督を務めています。残念ながらまだ会ったことはなく、磯部さんを通
じてお互いウワサは聞いているという状態です。
で、その尾崎氏の話題がサッカーがらみで磯部さんから私のもとにとどきました。
というのは、なんでも、尾崎氏の逗子のお宅の3軒隣が日本代表の岡田監督の家だそ
うです。で、代表からカズを外したあたりから、嫌がらせの電話が監督の家に殺到し
たりしたそうです。家の周りは警備の警官がいるし、奥さんの買い物にもパトカーの
先導がついたりして大変だそうです。

尾崎氏は今後、9月とクリスマス以降にルーマニアに滞在される予定のようです。
来年あたり、本拠地トゥルグ・ムレシュのオケの来日公演もありそうだということで
す。

ブル5はやっぱり懐かしいですね。私も先日ウィーンで(あ、ここに行った話はまだ
してなかったかな?)CDを買ってきました。磯部さんの情報によると、今年のベル
リンフィルの来日公演では、ブル5、マラ3が演奏されるそうです。磯部さんは、久
々に聴きに行ったろかしらん、と思っているようです。

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