その３

おそらく、弦先生と、お逢いした、人達は、なんて、きらびやかで、ド派手な、メイクの方なんだろうっという、
印象が、あると思います。私も、最初、会った時は、度肝を、抜かれるくらい、ド派手でしたから。
着る洋服も、デザインが、凝っていたり、あまり見かけない色合いだったり、毎回、お会いするのが、楽しみでした。
弦先生の、持ち物、全てに、興味深々だったのよね。
バッグも、素敵な、物ばかり、持っていらっしゃった。靴は、ヒールの高いもの、ばかり。
でも、サンダルみたいなのが、多かったかなー。私が、履いたら、つんのめっちゃうわ。
アクセサリーは、イヤリング、指輪、ネックレス、バングル、ｅｔｃ積み上げたら、筑波山を、超える高さ程、有りますよ。

私、弦先生に、恐る恐る、聞いた事が、あります。
「いつも、何時に、寝るんですか？」
「明け方の、星を、見た時に、寝るの。」　　それが、答えでした。
えっ、明け方に、寝るの？
それを、聞いた時は、そのままでした。
「先生、昨日、晩御飯、何、食べましたか？」
「いつもねー、晩・晩・晩・晩っと、４回、食べるから、わかんなーい。」
何だ、それ・・・

私は、日曜日、スターに、午前１０時３０分位に、出勤していました。
時々、弦先生、自らが、ドアの鍵を、開けて下さる時が、有りました。
或る時、ぬぼっと、弦先生が、すっぴんで、「ミミちゃん、おはよう！」っと、ドアを、開けてくれたのです。
あらっ、白いプーさんが、お出迎え？のような、可愛らしい、ふっくらとした、白い素肌の弦先生が、
目の前に、いました。　弦先生、素顔、かわいいー♡って、思ってしまいました。
「先生、すっぴん、かわいいですね。」って、言ったの。そしたら、「見られちゃったー、キャー！！」って、はしゃいでいました。
弦先生、お茶目ねって、思いました。
その時、たぶん、夜明けまで、ご飯食べていて、スターで、仮眠していたのかなって、思いました。
洗顔は、しません。いつも、前の日の、メイクを、クレンジングオイルで、落として、
その日のメイクをしていました。　
メイク時間は、長かったですよ。約２時間、かけていましたから。
アイライナーを、引く時は、リキッドで、慎重に慎重を、重ねていました。
アイシャドーは、緑が、お好きでしたね。あと、キラキラパウダー。
化粧水は、ヘチマコロン。１０００円以下で、買える、あれです。
あとね、いつも、オロナイン軟膏を、持っていました。万能薬ですね。

私の、アイライナー好きは、弦先生、譲りかも。目じりから、１０センチ以上、長く、引いています。
私は、ペンシルで、引くけど。目が、大きいから、嫌みに、ならない程度に、引いています。
何度となく、弦先生の、お化粧風景を、横目で、見ていました。
でも、仕上がると、まさに、弦エニシだったのですよね。私は、毎回、惚れ惚れ、していました。

クレンジングは、ビオレだったと、記憶しています。庶民的でしょ。

遺品の中から、もちろん、化粧品類も、整理しました。
ちょっと、その中から、私、使ってしまっています。口紅など・・・
アイシャドーも、調度、良くて・・・生かしていますよ。師匠、使ってます。

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