弦エニシ&me  その12  その13へ

 もちろん、私も、弦先生に、占ってもらった事がありますよ。

1990年代初め、バブル時期の頃は、占い業界も、活気が、有りました。
原宿スターの閉店時間は、午後8時。その後、「応援」に、というのかな?トリンという姉妹店に、時々、日曜日の夜、
フリー(無指名)の、御客様対応に、弦先生と、私と、2人で、行きました。原宿の表参道で、タクシーに、乗り込んで、
渋谷の、宇田川町に、すっ飛んで、駆けつけたのを、思い出します。
トリンは、今も、元気に、営業しています。

当時、私は、OLもしていて、元彼との、同棲を、終わらせた直後でした。
弦先生に、これで、良かったのでしょうか・今後の私の結婚運は?など、若い子らしく、
話を聞いて頂いた事が、あります。
トリンでの、仕事が、終わった時にね・・・
「みてあげるわよ」って、快く、言って下さった。
丸い、珈琲カップが、二つ、余裕に、せいぜい置ける、テーブルに、弦先生と、対面して、座って、
占ってもらいました。

「あー、別れて、正解ね。生まれた日の干支との相性も、六害っていって、最悪だもんね。」
それが、一言目。  結果から、告げてしまうのが、弦エニシ風です。
この時の、タロットカードが、アンサタという、スイスのカードでした。
真ん中、左が、アンサタです。
「でも、ミミちゃん、あなた、恋愛運は、無いわね。
ただ、結婚運は、いいわよ。
 あまり、早くに、結婚しない方が、いいわよ。」って、ズバリ、
言われました。
もちろん、私は、先生の、弟子でしたから、これが、こう、リーディングして、
結果が、こうなのよって、説明を、受けました。贅沢な、説明付きでした。

スターの時も、このような、具体的な、占いをした時は、
ただ、タロットの鑑定・占い結果だけではなく、
約1時間位かけて、いつも、スプレッドの展開や、
リーディングの、説明を、受けました。とにかく、タロットカードの位置と、
組み合わせ方の、リーディングが、素晴らしかったです。

なるほど、そういう、読み方が、有るのかー・・・っと、何度となく、
感心していました。

でも、弦先生は、「ワンオラクル」つまりね、一枚引きが、好きでしたね。
ぱっと、答えが、出るでしょう。
お客様が、お店にいない時、だいたい、私は、本を、読んでいました。
「ミミちゃん、何、読んでいるの?」って、聞かれました。何でも、聞きたがる先生でした。
「ちょっと、いい?一枚、引いて」って、私が座っているテーブルに、突然、来るんです。斜めのお姿で。
何の事かな?   隠者ですど・・・
「ははーん、秘密にしていたのねー」っと、コメントを、残し、又、御自分の席に、ドカッと、座るんです。

弦先生の、要望で、何回も、一枚引き(ワンオラクル)は、しましたね。
それで、一枚引きの、大切さを、覚えました。
たった一枚のカードですが、たくさんの、意味が、込められています。
例えば、「死神」・・・本当の意味は、再生、出発、変化です。でも、停止、もうダメ、等、嫌なイメージが、
ありますよね。本当に、タロットカードは、奥深いです。

もっと、先生に、教えてもらいたかった。
私は、先生の、仕草、お化粧、喋り方、考え方、歩くスピード、ペンの置き方・・・等々、
全て、見て、盗んで、真似して、学んでいました。もちろん、お仕事の内容も、タロットのスプレッド方法も。

弦先生、よく、原宿スターの近くにあった、喫茶店の、ピカタサンドを、頬張りながら、御昼しましたね。
海老とアボガドと、たっぷりレタス&サワークリームの、ピカタサンドが美味しかったですね。
紅茶と、ともに。あの時間が、忘れられません。

右の写真は、インドの言葉で、「サイラム」と、書かれている、
金色のオブジェです。スターのお店に有りました。
手前は、弦先生が、腕に着けていらした、ブレスレットです。





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