番外編10
そうだ、香水の瓶の事
そうだ、香水といえば、何度かGHOSTという、香水の写真を掲載していますが、これについて、書かないとね。
右の写真が、今回、話題にしたいGHOSTという香水の瓶です。遺品の香水の中でも、一番数が多かった香水です。
このサイズと、ちっちゃいサイズと、約10本有りました。
そういえば、弦先生の部屋の荷物を私の仕事場に運ぶ際に、仕事場の入口で、バシャーンと、落として割ってしまった事が、
あります。それが、この香水でした。何を運んでいた時だったかしら?
瞬く間に、仕事場全体に、GHOSTの香りが、広がって、一瞬、私は、今自分が何処に立っているのかも、
分からなくなりました。
その時、一緒にいた家政婦さんが、壊れた瓶を拾う音で、はっと、我に帰りました。
弦先生のマンションを整理し、この香水を自分の仕事場に飾った時、そう、夕方だった・・・
妙に、瓶が温かったのを思い出します。
左のプルーの瓶は、新品です。右のピンクの瓶は、マンションのベッドの傍らに有って、少し、2割位使ってあるようでした。
私は、香水をつけないので、ずっと、キャップは、閉めたままです。香水って、キャップを閉めていれば、全然? トバナイでしょ。
ピンクの瓶を、じっと、見て下さい。もう、ギリギリの香水しか、残っていません。6㍉位かな?
そう、確実に減っているのです。 どうして、減っているのか・・・
弦先生、私の鑑定室・仕事場にお越しになる度に、ツケテいらっしゃいますから♡
月に2回程、その現象は、有ります。私が仕事場に出勤した時、まず、待合室に行きます。
そこは、普段の私の部屋特有の香りがします。
しかし、いざ、鑑定室に入ると、「ぶぁ」っと、GHOSTの香りが、その空間を占領しているのです。
うわ、弦先生、来ていらしたのですね・・・ もしかして、今、いらっしゃいますか?
そんな訳で、ピンクの香水の瓶は、もう、殆ど、無くなってしまいます。
いつか、プルーの瓶も、減っていくことになるのかしら・・・
それにしても、瓶の形が三日月、名前がGHOSTか・・・ 弦エニシ先生、今は、こういうふうにしか、会えないですね。
先生、亡くなってしまったんですものね。 いえいえ、こういうふうに、お会い出来るなんて、光栄です。泣いていられません。
私が、師匠の事に関して、私の思い出の中だけのお話ですが、書いて良かったと思います。
たくさんの方から、感想のメールを戴いています。今のところ、全部、プラスの御意見の内容です。
亡くなる年の、ギリギリの状態の弦先生の鑑定風景を教えて下さったメールも有りました。 胸が、絞めつけられる思いでした。
こんな形で、弦エニシ&me は、綴られて来ました。これからも、書くかもしれません。
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