4回目

夏の終わりに・いて座へ・・・真に思う時、真に思われる時 

先週、ある友達と夕方、ゆっくりお茶をした。その時、「本心」に触れる瞬間があった。ある程度、年齢がいったり、仕事、家庭を持っていると、「心からの友達」「本心から付き合える」「本当に思ってくれる」「裏表なし」という対人関係を作るのは、困難なように思える。

しかし、時によって、人は、経験した事や、心打たれた事で、「真」に目覚め、「真」の心を持つ、有り難い通過点がある。 その人は、何かつらい経験をした時、心打たれて感動した時、どんなに気持ちが揺らぎ、また悲しかったり、胸がしめつけられたり、「あー・・・」と叫びたかったことだろう。でも、その時のことは決して忘れない、そして、それは、後に活かされていくだろう。

よく「苦労は買ってでもしろ」と言うけれど、ほとぼりが冷めて、目覚めた後で、やっとそう思う

(苦労イコール「不運」と考えがちだから、本当ならしないほうが良いに決まっているけれどね。)

でもいろいろ経験を積んで、きちんとした見解を持っている人はやっぱり、すごいし、きちんとした評価をされている。また、きちんとした評価を何事にもしている。

「人の不幸は蜜の味」という言葉があるが、私はこの言葉が大嫌いだ。

誰がこんな「見事」な言い回しを思いついたのだろう? 

本当に嫌な言葉だ。

「不幸」「苦労」というのは、何かの因果で必然的に起るものだと思う。起った本人にしてみれば、その時は、「何でうちが・・」と嘆くが、そこから這い上がる勇気や、ステップ、試練が次に用意されていて、それに手を伸ばすことが出来るか、出来ないかが運命の分かれ道だと思う。

「真に思う心」を持てる人になれるか、どうか・・・

「人の不幸は蜜の味」という言葉をどううけとめられるか・・・

確かに、誰かがピンチになった時、まず、「かわいそうだ」とほとんどの人は、思うだろう。

そして、無意識に自分達と比較して、「私も、気をつけなくっちゃ。」「そんな事ってあるんだー」と、その人の苦労の深さ・悲しみに対する事よりも、自分との対比や保護に気持ちは、行ってないだろうか?  時々、他人の話を聞くや否や、「私なんてー・・〇〇なんだよー。」と直ぐに自分の「不幸話」を始めたりして、いたわる時間すら感じない人もいる。 

もっと、ひどいのは、「ざまーみろ」とばかり、他人の不幸話に話の花を咲かせたり、あれこれ言うのは、本当にとんでもない。「不幸」「苦労」に陥った人は、確かに何かの因果の上で、そうなった。でも、そこから這い上がり、学んでいるのに・・・その姿勢を中傷するなんて。

しかし、刹那的な今、「今が良ければいいんだ」という考えで生活している人の中には、実際、大なり小なり、他人の「不幸」に対しては悲しいかな、この様な光景を目にする事がある。

先週、お茶をした友達も私も、実生活、家の仕事の両方に関して、共通する「喜び」「驚き」「苦労」があった。「あの時は、助けられたよ」「あの時は、どうしても、協力したかった」など、私達が去年、通過した事に触れる場面があった。そして、過去の経験を何とか役に立たせたい、助けてあげたいと「真」に思う・思われる気持ちがお互いに存在するのを確かめあった。

最初は、偽善的になるかもしれない。でも、誰かが「苦労」している話を聞いたなら、やはり、心から、「大変だ」「かわいそうに」と、まず思いたい。決して、同情ではない。そして一心に「頑張って!」と胸の中で、その人への、「向上」の言葉だけを「こだま」させたい。

 

その時、自分でも、何か協力できたり、出来ることがあれば、さっと、手を差し伸べたい。

もし、自分が、誰かに「助けられた」場合は、決してその恩は、忘れてはいけない。

「真」に思う心も「真」に思われる心もこうやって、成長を繰り返すのだろう。

「思う心」も「思われる心」も共に、「魂」に、磨きがかかる瞬間だと感じる。

一時的な「経験」「お付き合い」では、成長は、難しい。「噂」で今まで、仲良かったり、信用していた人に対する評価が変わってもいけない。「噂」は後で取り返しのつかない誤解を招く時もしばしばある。そんな事でグラつくお付き合いは本当に虚しい。

「不幸」「苦労」が発生した時だけでなく、手を差し伸べることは、実に素晴らしい。

過去に自分が「してもらって、感謝している事」というのは、いつか誰かに、恩返しする機会が来るもの。心から喜んで、恩返ししたり、分け与える事ができるだろう。

 

天空で、いて座キロンの矢の先は、さそり座の心臓を狙っている。

もし、「心の臓」に矢が放たれたのなら、どんな色の血が流れるのだろう?

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