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使い込んだタロットカードの巻
弦エニシの、遺品の中から、「大動脈」を、発見しました。
使い込んだタロットカード22枚です。「トート」という、種類のカードです。
私には、このカードの印象が、とてつもなく強く残っています。
右の写真は、トートカードの表紙です。表面です。
カードの種類・絵柄というのは、それを操る占い師さんの、性格・キャラクター・趣味を、
表現するものだと、思っています。
弦先生も、タロットの絵柄に関しては、厳しかったですよ。
こんな事が、ありました。
つい、私、池袋の西武ロフトに行って、素敵なタロットカードが、あったので購入し、その週の日曜日に、
鑑定用として、そのカードを、使おうとしました。 弦先生が、私のテーブルに、ふと目を配りました。そして・・・
「ミミちゃん、そのカード、今、Tちゃんが、使っているから、ダメ!」って、言われました。
はい、分かりました。 Tちゃんに、失礼ですよね。 ごめんなさい。 スペアに持ってきていた違う、昔のカードを、取りだしました。
今回掲載した、写真は、私が、駆け出しの頃、弦先生が、実際の鑑定に使っていた、「トート」という、カードです。
すり減るまで、使っていた様子が、伺えます。 絵柄が、本当に、判明出来ないですよね。
これだけ、弦先生は、一つのカードを、愛し、何百人・何千人・何万人の方々を、鑑定してきたのでしょうか。
この、カードが、語ってくれます。
もう、このカードを遺品の中から、発見した時は、泣きました。弦先生に、分からないように、泣きました。
どうしても、このカードを、見つけたかったから。
今、私には、誰も、「占い道」を、教えて下さる方がいません。
本当に、淋しいです。こんなに、「師匠」を、失うというのは、悲しいものかと、今、身を持って感じています。
弦先生の遺品は、私にとって、教科書なんです。
遺品を、整理する度、学んでいます。
今回は、一つのカードを、ここまで、使い込み愛した姿勢を、学ばせて戴きました。
こんなに、すり減って、絵柄も分かんないくらい、
このカードで、鑑定していらしたのですね。
もう、頭が上がりません。
この左側の写真の、タロットカードは「吊られた男」のカードです。
絵柄が、見えないくらい、使いこんでいます。
それは、タロットカードにとって、本望だと思います。
本当に、弦エニシは、「トート」と、人生、一緒でした。
泣きたくなるー・・・
「何、言ってるの、ミミちゃん!」 はーい、弦先生、そっちに、今から、ちょこっと、遊びに行きますよ。
右の写真は内側の絵柄です。本当に、使いこんであって、すり減っています。
読者の皆様へ、いつもお読み戴いて有難うございます。又、メールも戴きまして、本当に嬉しいです。
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読み返して戴ければと思います。
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