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  弦エニシの性格

弦先生のキャラクターというか、印象は、「喜怒哀楽が激しい。」「メチャクチャ、明るい。」等、楽しいイメージが、有りますよね。
実際、弦先生は、いつも、笑ってばかりいて、本当に、小さな事にも、反応して、コチャコチャと、笑顔で、コメントを、していました。

私の記憶の中にも、笑っていらっしゃる先生が、多いです。
でも、泣き虫、涙に訴える事が、時々ある性格でした。

私、一回だけ、弦先生に、お怒りを、かった事が、あります。
平日のある日、Sちゃんから、電話が、ありました。「先生、ミミちゃんに、怒っているんだけど、何かあったの?」
その時は、もう、先生、泣いて、泣いて、トイレから、出て来ないというのを、受付のSちゃんが、聞きました。

私、何を、やってしまったか・・・・
原宿スターの許可を、飛び越して、個人的に依頼された某雑誌の、ページの原稿依頼を、受けてしまったんです。
それが、何かの形で、バレテしまったのです。弦先生は、凄い、情報網を、お持ちでしたからね。

その週の日曜日に出勤しました。
どうして、「店・スターを、通さなっかったの・・・」っと、お叱りを、受けました。
私、人生の上で、初めて、「土下座」して、弦先生に、謝りました。額を、スターのフロアに、擦りつけて・・・

「もう、やめて!いいわよ。」
それでは、すまされません。しばらく、私は、額を、フロアから、離す事が、出来ませんでした。

「ミミちゃん、もう、いいわよ。原稿、入稿しちゃったんでしょ。」
すみません、入稿しました。

「もう、いい、過ぎた事は、いいわ。でも、原宿スターの事は、載るんでしょう?」
はい、原宿スター所属という事で、お店の名前は、掲載されます。

「それなら、いいわよ。お店の宣伝にも、なるわね。」
 いいんですか・・・・

もう、さっきまで、泣いていた弦先生が、アイライナーを、グチャグチャにしながら、私を、見つめてくれました。
弦先生の、アイライナーの崩れは、ひどかったですよ。笑っちゃうけど・・・
パンダを、通りこしていましたから。

そして、受付担当のSちゃんに、「紅茶」を、入れてもらいました。
弦先生と、私が、向き合う店の奥のテーブルに・・・
その時の、紅茶の味は、私の涙で、しょっぱかったです。
先生の御許しを得て、ジャンジャカ、私、泣きましたから。

右の写真は、弦エニシのマンションの「あまり行かない部屋」に置いてあった「象」です。

基本、弦先生は、「平和主義」だったと、思います。
そして、「無感情」な方だったのかなと・・・
何に対しても、感情を、入れずに、過ごしていたのかも。 養女だったしね。気を使う半面、我儘にもなれたし。
私、時々、思い出します。
原宿スターには、巨大なミラーボールが、有りました。それが放つ光を、ボーっと、追いかけている弦先生の視線を・・・

そういえば、あのミラーボール、どうしたんでしょう。処分されちゃったのかしら?
もう、お店が、移転時、私、自宅に、運んでおけば、良かったわ。天井から、もぎ取って・・・

今は、弦先生に、叱られる・怒られる機会は、有りません。あの世からも。
ちょっと、今夜は、叱られた時の事、思い出しました。
本当に、一回だけでしたよ。



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