第12回目4月初旬  龍座へ・・・竜頭蛇尾にはならないよね。

北極星の方角を、じーっと見ていると、蛇行した形のホースの一部みたいな、
星の並びが見えてくる。
それが、龍座。あまり、明るい星達ではないので、じっくり観察したい星座だ。
今夜は、龍座がはっきり見えた。夕方になって、急に大気が冷え込んだせいかな、夜空が冬のように、
澄んでいたから・・・  龍座へ向かって、そっと目を閉じて、
テラスに棒立ちになった。
ふと、最近、本当に些細なことだが、願いが叶ったことへの嬉しさが込み上げてきた。

私は、ここ数年、うーん・・・一つは15年ぐらい、もう一つは、わかんないぐらい手に入れたい情報が、
あった。その一つは、あるピアノ音楽の曲名と奏者、そのCDの入手。
もう一つは、ある踊り子さんに関する著書又は、彼女の情報だった。

そのどちらもが、先月、一気に手に入ったから、びっくりした。
何年も何年も追いかけ続けたものが、ほんの一月の間に、今、目の前にあるのだから・・・

一つ目・・・ピアノ音楽のこと。  サティの、「ジムノペティ」という、ピアノの曲のCDか゜手に入った。
      たまたま、電話で話していた方の携帯電話が鳴って、その着信メロディーが「その曲」だった。
      私は、「その曲名は、何?」と、質問したら、「ジムノペティ」という、返事が返ってきた。
      奏者は、分からずだった。
      そして、2日後、ある場を通して、自宅でピアノを教えている女性とお話する機会があった。
      ぶしつけに、「ジムノペティの、奏者は、ご存知ですか?」っと質問したら、
      「エリック・サティよ」と、明確な答えを頂きました。
      ふー・・・やっとCDに出会える。   
2つ目・・・ジプシー ローズ。私が生まれる一年前にこの世を去った、ある踊り子さんの名前。
      もし、現在生きているとしたら、70歳に近い歳だろう。
      どうして、彼女の名前や、一生を知ったのか、私は記憶がない。
      だけど、あるテレビ番組の特集で、ジプシー ローズが登場した時、「あー、この人・この人」と、
      私は懐かしい思いで一杯だった。
      彼女は戦後・昭和28年頃が人気の絶頂期で、その後、32歳で、山口県防府市で、
      この世を去るまで、いつも燃料切れ状態で生きていた。
      その破滅的な人生に何故か強い思いを私は長年寄せていた。
      
      32歳というのは、私にとって忘れられない歳、山口県というのは、私の出張鑑定室があり、
      第二の故郷でもあるし、大切な友達がいる県だ。  引き寄せられる偶然の一致。
      
      ジプシーローズに関しては、「G線上のマリア」という著書が詳細だが、絶版だそうだ。
      ただ、今回、雑誌関係のお仕事を通してお世話になっている方の協力で、
      彼女が載っている著書に出会えたのだ。写真が載っていなかったのが残念だったけど・・
      

そんな、些細な願い事が叶った先月だった。  ずっと、ずっと、思い続け、待ち続けていると、
ちょこちょこと、導きがあるのかも。
やっと出会えたCDをかける時、ドキドキする著書を一ページめくる時、
お教え下さった方々へ、「有難う」の一言です。


あー、尻切れトンボ、竜頭蛇尾にならず、竜頭竜尾になったー。
  


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