弦エニシ&me   その47  その48へ

7つのティッシュBOXの秘密の話


ほぼ毎日、97%毎日、何かしら、弦先生が着ていた服を私は、着ています。
時々、ブラジャー以外は、全て弦先生が着ていた服で、きめることも有ります。
えっ、というと、パンツは、弦先生の?ですか?   そうですよー。

弦先生のマンションを、整理していた時、ティッシュBOX(以下 箱)が、たくさん転がっていました。
その殆どは、中に、使い古されたティッシュが、ぎっしりと、詰め込まれていました。もちろん、ゴミです。


それでも、たまーに、重さが違う箱が転がっていました。   あれ? ゴミに見えるんだけど、重さが、違う。
中身 何? 引っ越し・片づけの忙しさに、追われている私には、その中身を、現場で、確認する時間は、
有りませんでした。

当時、家に戻り、連日、先生の、マンションの中身が、輸送された荷物の確認を、夕方にしていました。
そういえば、そうだ・・・急に、重さが違う、ティッシュ箱の中身が、気になる???
夜中、起きて、その箱を、覗いてみました。
黒い布が、「小っちゃいロールケーキ」みたいな形で、箱の中に、約10個、敷き詰めてありました。
何?何? 取りだす時、ドキドキしました。
なんと、それは、弦エニシ先生が、履いていた「パンツ」でした。綿素材の、レースが施してあるパンツでした。

そのまま、朝を迎え、パンツを、一つ一つ、箱から出して、洗濯機で、洗いました。

 ガラン・ガランと、音を立てて、洗濯機は、回っていました。その音を聞きながら、私は、ちょっと、涙が、出ました。
 先生、病院に入院していた時、どなたが、御洗濯して下さったのですか?
 先生、ごめんなさい、今頃、私、先生のパンツを洗っています。遅くなってしまいました。ごめんなさい。

2011年 夏の日の朝に、約70枚の、黒い綿のパンツを、ベランダに干しました。  だーっと、干しました。
夏の風に吹かれ、たなびく、黒のパンツは、素敵でした。  写真を、撮っておけば、良かったなー。
そして、弦先生がしたのと同じ様に、小っちゃいロールケーキみたいな形にパンツをたたんで、整理ダンスに、収納しました。


今現在、毎日、そのパンツを、私は、履いています。
これも、供養だと、私は、思っています。生前、何一つ、身の周りの物を洗濯してあげられませんでしたから。

今も、日曜日になると、思い出します。原宿スターに出勤していた時を・・・


「ミミちゃん、私のパンツ、殆ど、一回しか、履いていないわよ。」
先生、そうですよね・・・
「ミミちゃん、私のパンツ、サイズ、どう?」
サイズ、ちょうど良いですよ。  フィットしています。   何でですか? 
「ノビテないからよ。」


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