第14回目6月上旬 うしかい座へ・・・自然の事か゜不自然となっている
今夜はとても嘆きの気分で夜空を眺めていた。今の時代・情勢に対して「あきらめ」として、割り切るのか、
それとも、自分の姿勢を「マイペース」として貫くのか・・・
私は毎週日曜日に、東京の原宿へ仕事で通っている。その時、山手線という電車を利用する。
どちらかというと、若い人・健康な人が多く乗り合わせる路線・時間帯に、利用している。
今朝も(2001年6月3日)山手線へ乗って原宿に向かった。
途中の駅で、杖をついた高齢の方が車内へと歩いて来て、吊り輪に手をかけ、一生懸命に、
体のバランスを保とうとしていた。これは、私の個人的な意見だが、「当然、すぐ近くの人が席を、
おゆずりするだろうな・・・」と思っていた。ところが、そのご老人の目の前の方も、下を向きっぱなしで、
その隣の方も、車内広告を眺めっぱなしで、何のアクションも無い。
つい、いたたまれなくなり、私は自分が座っていた席に、持っていた紙袋を置いて、席を確保し、
「おじいさん、こちらへ、どうぞ。」と、少し声を高らかに話かけ、席を譲りました。
その高齢の方は、ほっと安心したかの様に、素敵な笑顔をしていました。
仕事を終え、帰宅後、主人の弘二君へ、今朝の山手線の件を話したのです。すると、意外な返答が彼の口からこぼれました。
「公共の場での善意の認識が今の時代、変わってきてるんや。何もせん、何も言わん、それが、
常識になってきとるんやー・・・」
「本気で言ってるの?」私は、弘二君に対して、反論をぶちまけた。
「相互理解、隣人への愛など、幼稚園の頃から教わった事が、今は、慎重に起こす時勢になったの?」
寂しい・・・
同じ車内、同じ場所に居合わせるという事は、必然的な、一瞬たりともご縁のあることなのに・・・
弘二君は、いろいろな経験をつみ、常に勉強している人だ。客観的にみても、「納得」のいく人物だ。
その彼が、とても「クール」な意見をなげかけた事には、ショックと、学びを同時に感じ取れた。
私は、思った。
「他人に期待する時勢では、ない。」のかもしれない。「自分の取った行動が、どう、周りに影響するか」
ではなく、
「自分の取った行動が周りにどんな質問をなげかけるか」という事を考えて欲しいのです。
そんな、思いをもやもやと、抱きながら、夜空を眺めていた。
今夜は、白く、もうすぐ満月を迎えるお月様が、くっきりとお空に浮かんでいた。
そして、すぐ頭上には、アルデバランという橙色の一等星がボーっと輝いていた。
その星の瞬きは、実に、穏やかな輝きだった。 ふー・・ほっとする。
うしかい座の一等星・・・★☆
うしかい座様・・・人へのアドバイス・導きというのは、常識的なようで、でも、「物差し」が違って・・
ちょっと、個人個人ずれていたりして、難しいですね。
うしかい座様も、たくさん牛たちを通じて学んでいるのでしょうか・・・
プュアな魂は、ダイレクトに感情をぶつけてくれますものね。
あー、でもさ、私は、正直に、ダイレクトに、今朝の出会いは、嬉しいと思うよ。
もしかしたら、今朝、車内で、「席」を譲れなかった人は、その時、体調が、悪かったり、
考え事をしたかったり、いろいろ理由があるのだと、思う。
自分自身の中に発生した、「善意」は、大切に。
それは、きっと、素敵な出会いだから。
うーん、まだ今夜は、寝付けそうにありません、お月様、しばらく、お付き合いいただけますか?
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