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夏のあーぱーばー

 アーパーパーというと、「何?」って、なると思いますが、通じる方もチラホラいます。夏に着る、特に夕夜に着る、気さくなドレスの事です。
もしかしたら、ワンピースと、言われている服かもしれません。健康センターでは、そういう風に言ってたな・・・

 原宿・渋谷に通っていた時、ある日、ふと、渋谷の地下街の商店に、行ってみることにしました。
結構、店が、並んでいる事に、びっくり。

 その中に、一軒、「マダム」風のおばちゃんが、店を構えていて、「婦人服」は、いかがですかー? と、眼でうったえていました。
思わず、引き寄せられました。ググぐ~ググぐ~ 
おばちゃんと、何の気ない話しを、しながら、洋服、部屋着等を、見ていました。
「ピンクのアーパーパー」・・・これ、いいじゃん !!!  鍵の柄が描いてある物でした。
ポケットの有る同じシリーズのアーパーパーは、1000円程、高かったと思います。
私は、ポケット無しのストンとした方を、購入しました。
生地がしっかりしていて、丈も丁度良くって、夏は、毎日、洗濯して着ていました。 
2008年だか、2007年の事でした。

 弦先生が、2011年にお亡くなりになり、私は、生前の遺品を、全て引き取り、整理をする事になり、それは、それは、
約4か月程、落ち着くまでに、かかりました。 その中に、偶然、同じ「服」を、持っていた事が、あるのです。
生きていらっしゃった時も、黒のジャージー生地のしっとりとしたドレスや、クレオパトラが、描かれてあるニット等、
「あれっ、私も持ってるわよー。」っと、弦先生に、二回、言われた事がありました。

 しかし、あのアーパーパーが、有ったのです。
私が持っている鍵の絵が描いてあるメーカーと同じタグが付いているアーパーパーが!!!
それも、ポケット付きです。一枚二枚の数では、ないですよ。緑のも一枚あって、全部で、5着ありました。
もしかしたら、まだ、有るかもしれません。
プライベートの時間も、同じのを着ていたんですねー。
・・・という事は、弦先生も、あの渋谷の地下街の、おばちゃんの店で、お買い物したんだー・・・
だいだい、弦先生の行動範囲は、決まっていたから、このアーパーパーを、買ったなら、その店しかないでしょう。
そう言えば、マダムのおばちゃんも、「その部屋着、人気なのよ。鍵柄いいわよね。」って、言ってました。

 右の写真は、だいぶ私が着込んでしまって、ヨレヨレですが、弦先生のアーパーパーです。
後ろにポケットが付いています。
毎年、6月から、毎日、このほぼピンクのアーパーパーを、着ています。 これ、着ると、夏が来たなーって、思います。
先生も、ご自分の部屋で、これ着て、夏を、過ごしていたのですね。 多分、毎日、このシリーズを、着ていたと思います。
一度着たら、着心地良くて、たまんないですもの。 早く、お風呂入って、着たいですもの。

 今年の夏もよろしくね。



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